2011年1月

生姜
 冬至も過ぎ、日に日に寒さも厳しくなってきました。そこで今回は、寒さに負けないように体を温める方法をご紹介したいと思います。
 今や女性に限らず、冷え性というのは日本人全体の悩みになってきていると感じます。冷え性の方というのは寒い外から帰ってきて暖かい部屋に入っても手足の指先が温まらないものです。全身を温めても手や足が冷えたままになりますので、体の他の部分は温まっているのに対して手足などが一向に温まらず、冷たく感じる状態です。寒い冬はもちろんですが、夏でも冷えが解消されません。また、夜なかなか寝付けなかったり、目が覚めてしまったりなどの症状が出ることもあり、さらに身体が冷えていることで腰痛などが起こることもあります。一口に冷え性と言っても、末端の冷えや足の冷えなど、人によって冷えを感じる部分や症状は異なってきます。そこで、体を温める方法のなかでも今回は、いま女性に大人気の「生姜」をご紹介します。生姜がブームになっているのはご存知でしょうか。生姜紅茶が一番有名ですが、生姜せんべい、生姜ココア、生姜青汁などもあるそうです。 生姜は、和食、洋食、中華など何にでも合い、お料理にも使いやすいので、ぜひお試しください。

 生姜を使った簡単レシピのご紹介
<はちみつ生姜紅茶>
 【材料】 ( 1人分 )
 生姜…一片
 紅茶ティーパック…1パック
 はちみつ…おおさじ1杯(お好みで)
 熱湯…180cc

 【作り方】
1.生姜をすりおろし、マグカップに入れる。(生姜は冷凍保存しておくと便利。1回分ずつすりおろしてラップで冷凍しても可。)
2.レシピ1のマグカップに紅茶ティーパックを入れて、熱湯を注ぐ。
3.お好みでハチミツを入れて、ティースプーンでかき混ぜる。
※ティースプーンでかき混ぜながら飲まないと、生姜がマグカップの底に沈殿してしまいます!

<はちみつジャム>
 【材料】
 生姜…2パック
 グレープフルーツの果肉…1個分
 グラニュー糖…250g
 水…500cc
 はちみつ…お好みの量

 【作り方】
1.生姜は、皮を剥きすりおろし、グレープフルーツも皮を剥き、果肉だけを使う。
2.はちみつ以外の材料を鍋に入れ、煮詰める。
3.水分が1/2位に煮詰まれば、甘さをみながらハチミツをお好み量加えて出来上がり。

 先ほどのはちみつ生姜紅茶も、このジャムを作っておけば簡単に飲むことができます。その他、調味料として豚の生姜焼きなどにも使えます。寒い冬を身体の中から温めましょう!!

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2010年11月

今年もいよいよ年末を迎えようとしております。今年は例年より暑い日が続いていましたが、あっという間に寒くなり、例年よりも早く木枯らしが吹いたようで、過ごしやすい季節があっという間に終わってしまった気がします。
 今年もインフルエンザの予防接種が始まっていますが、もう接種は終わりましたでしょうか。新型と季節型が一緒になったワクチンで、今年は一回ですみますし、接種後に免疫が作られるのに一ヶ月ほどかかりますので、11月中には接種しておいたほうがいいと思いますので、まだの方はお早めにご検討ください。
 名古屋市長と市議会との対立はまだ続き、集めた署名の疑義照会のため、かなりの費用と期間をかけるという状況になってしまいました。大事な署名ですからきちんと確認することも必要ですが、チェックされるほうとしては気に入らないでしょうね。実際私の周りにも何度も署名したとか、回覧板のように署名用紙が回ってきたとかのルール違反が疑われるような集め方をしている話はありました。リコール運動に若者の半数が賛成しているとの報道がありましたが、これこそ市会議員の活動が見えないというイメージだけで判断している結果なのでしょう。これは年金問題でも言えることで、払い損になるとのイメージが先行し、不払い問題が起こりましたが、払った保険料以上の年金が受け取れるよう設計されていることはご存知でしょうか。このようなイメージだけで物事を判断しようとすれば判断ミスを起こします。これがなくても、来年春には市会議員選挙がありますし、その先にも各種選挙があるわけで、その度に皆様にはイメージだけで判断せず、いろいろと情報を集め、冷静な判断のうえで、投票行動に望んでいただきたいと思います。

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2010年11月

モラル・ハラスメント
 最近、企業の「新卒切り」という言葉をテレビなどでよく耳にするようになりました。4月の入社時期の前後、内定している学生や新入社員がパワハラまたは理不尽な要求をされ、退職を迫られることをいいます。
そこで、職場におけるハラスメントについてお伝えしたいと思います。職場におけるハラスメントに、「パワー・ハラスメント」、「セクシャル・ハラスメント」、「モラル・ハラスメント」があります。その中の「モラル・ハラスメント」について、今回は取り上げます。職場のモラル・ハラスメントは、「言葉や態度、身振りや文書などによって、働く人間の人格や尊厳を傷つけたり、肉体的、精神的に傷を負わせて、その人間が職場を辞めざるを得ない状況に追い込んだり、職場の雰囲気を悪くさせることである」と言われています。
具体的には、居づらい雰囲気にさせるなどの精神的ないじめ・嫌がらせ等を指します。周りからは些細なことのようにみえる行為でも、繰り返し行われることで、想像以上の精神的苦痛をもたらします。「無視をする」「理不尽な扱いをする」「見下す」「否定する」など、ひとつの行為自体は他人から見たら些細なことであるため、周りの人に理解してもらえないと感じたり、または「自らの性格の問題」とされてしまうこともあります。何を言っても、加害者から否定されることが続くと、いつのまにか自分の感覚に自信が持てなくなり、「自分自身の感覚が信じられなくなる」ということも起こるかもしれません。何をしても、居づらい雰囲気に追い込まれてしまうモラル・ハラスメントの場合、それがハラスメントであるということに気がつかずに、いつのまにか自分の感覚がおかしくなってしまっています。
長期にわたるモラル・ハラスメントのストレスによって、多くの被害者の方が、徐々に、自律神経の乱れをきたし、心身のバランスを崩してしまい「不眠症」「胃痛」「生理不順」「過食」「食欲不振」「髪が抜ける」といった心身症、そして、「うつ病」や「神経症」の精神疾患を経験しています。その結果として、休職や退職に追い込まれてしまうこともあります。
思い当たることがある方は、一人で抱え込まずに医療機関にかかるなどされてみてはいかがでしょうか。

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2010年11月

肺炎球菌ワクチンの助成制度がはじまりました
前年度までは完全自費での接種となっていた肺炎球菌ワクチンですが、平成22年10月1日より、65歳以上の高齢者に対する肺炎球菌ワクチンの助成制度が始まりました。肺炎球菌にはたくさんの種類があり、今回接種が進められているワクチンで全ての肺炎を予防することはできませんが、肺炎の原因になりやすいとされる23種類について有効とされています。現在、日本人の死因のうち第4位に位置づける肺炎は、65歳以上の方では年間では約10万人が亡くなっています。死因別死亡確率(主要死因):厚生労働省HPより記載

予防接種の効果の持続については個人差がありますが、通常5年間は有効であると考えられています。副反応としては、接種部位の疼痛、発赤、腫脹や発熱、頭痛等が報告されていますが、これらの症状は軽く、通常数日中に消失します。また、重大な副反応として、アナフィラキシー様症状や血小板減少、急性神経根障害などが稀に現れることがあります。
助成の対象者は以下の方です。
(1)名古屋市に住民登録または外国人登録のある方
(2)65歳以上の方
(3)過去5年以内に肺炎球菌の予防接種を受けていない方

接種の自己負担額は¥4000ですが、生活保護世帯の方や市民税非課税世帯に属する方は自己負担の免除制度もあります。免除を受ける為には、生活保護世帯の方は区役所民生こども課で生活保護受給証明書の取得を、非課税世帯の方は保健所で市民税非課税確認書を取得して接種を受ける医療機関の窓口に提出してください。

肺炎は、糖尿病や腎臓病等、他の持病などによって免疫力が低下している人がかかると重症化したりするケースも少なくありません。感染症の予防に関して、予防接種が果たす役割は極めて大きいものです。予防接種を受けるということは、自分自身が病気に罹らず健康でいられるようにするのと同時に、 家族や友人等周囲の人々の健康を守ることにもつながります。
風邪に罹からない為にうがい手洗いをするように、予防接種も身近な病気の予防の一つとして考えてみてくださいね。

【補足】
高齢者の肺炎球菌ワクチンの接種に先駆け、任意接種ではありますが平成22年2月より小児用の肺炎球菌ワクチンの接種はすでに始まっています。
対象年齢は生後2ヶ月以上~9歳以下の小児で、接種時期は生後2~3か月ころから、4週間以上の間隔で3回。1歳を過ぎたら(12~15か月)4回目を接種するとされています。任意の予防接種の為、高齢者の接種のように半額の助成制度があるわけではありませんが、肺炎球菌は赤ちゃんの命に関わる感染症の原因菌のひとつの為、世界各国ではすでに約100カ国で接種され、大きな効果をあげている予防接種です。

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