院長より

今年も例年同様に不安定な天気が続いています。全国各地で台風やゲリラ豪雨、竜巻など様々な天災が発生していますが、被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げ、一日も早い復興をお祈りいたします。また、不安定な気候の影響を受け、自律神経も乱れやすい時期です。不調を感じたら早めの受診をお勧めいたします。

猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症の第7波ですが、やや減少傾向が見えてきました。しかし新たな変異型も確認され、まだまだ収束には程遠いようです。子供から感染して家族全員が感染あるいは濃厚接触者として社会活動も制限され、その数の多さで医療機関も一時閉鎖あるいは業務を縮小せざるを得なかったりという状況なのに、コロナ患者の発生届が非常に煩雑で、この事務作業に医療機関が疲弊させられています。本当に必要なものだけを登録するよう変更が加えられるようですが、早急に対応してほしいですね。

 またインフルエンザワクチン接種の時期が近づいてきましたが、まだ詳細は未定です。おそらく例年同様の時期になりますが、確定した情報は随時お知らせしますので、お気軽に職員までお問い合わせください。コロナワクチン接種も引続き行っていきますので、まだ未接種の方は副反応の怖さより、感染したときの怖さを考え、デマに惑わされることなく接種していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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集団と個人

 私たちの周囲には様々な「集団」が存在します。同じ考え方や価値観を持ったもの同士で意図的に形成された集団はもちろん、「日本人」、「会社員」、「A型」といった考え方や価値観に関係なく所属しているカテゴリーについても集団と呼ぶことができます。私たちはそのような集団に対してあらゆる印象を抱きます。「〇〇の国の人は上品だ」「〇〇の趣味をやっている人はみんな元気がいい」などと思うかもしれません。

 一方で自分が所属している集団に対しては、どのような印象を持つでしょうか。「日本人は多様な性格の人の集まりだ」「自分と同じ趣味を持つ人の中には、元気がいい人も大人しい人もいる」などと思うことが多いのではないでしょうか。人は自分の所属する集団にはあらゆる特徴を持った人が所属しているとみなす一方で、自分が所属していない集団については、類似した特徴を持った人の集まりだとみなす傾向にあります。

 自分が所属する集団のことを「内集団」、所属しない集団のことを「外集団」と呼びます。内集団と外集団のどちらに属するかは状況によって異なります。例えばある会社員からみた美容師の友人は、「社会人」というカテゴリーでみれば内集団に属する人となりますが、職業でみる場合は外集団に属する人となります。

 前述のように私たちは、内集団には様々な特徴を持った人が集まっており、外集団は同じような人が集まっていると思うことが多くあります。また、特別な理由もなく内集団を高く、外集団を低く評価することも少なくありません。内集団と比較すると、外集団の人と接する機会は少ないことから、実際は外集団に所属する人々の特徴をよく知らないまま、大まかなイメージを持ってしまうことがあります。このようなことから、外集団に対する偏見や差別が生じる可能性が出てきてしまいます。

 内集団に所属する者同士でコミュニケーションを取ることは、自分のことをよく理解して貰えたり、感情の共有がされやすかったりすることなどから、メリットも多くあります。しかし、所属する人のことをあまり知らないまま外集団に対して印象を抱いてしまうことは、勿体ないような気がします。外集団の人に偏見を抱いてしまいそうになる場合、まずは外集団に所属する人と1対1でのコミュニケーションを取ることを意識することがより重要ではないかと思います。実はこれまで毛嫌いしていた外集団の中にも、自分と気が合う人や、意外にも価値観が同じ人などがいるかもしれません。どのような性格や価値観の人であっても、1対1で接してみると、その人に対して好印象を持ち、そこからもっとその集団に所属する人と接してみたいと思ったり、外集団に属する人に対する印象が変化したりすることなどが考えられます。

 是非、あらゆる考え方を持った人とコミュニケーションを取ってみてください。これまで以上に豊かな対人関係を形成することができるかもしれません。

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院長より

 例年であれば名古屋は梅雨の真っ最中なのですが、今年は記録的な短期間(わずか13日間)で梅雨明けとなってしまいました。この調子で雨が少ないと、夏の渇水が心配です。逆に急に発達した積乱雲によって、局所的に大雨をもたらして、大きな被害が出るのも心配ですし、やはり程々が望ましいです。そして急激な天候の変化は、自律神経のバランスを乱しやすく、精神的にも不安定になりやすいので、身体や心の不調をお感じになった際にはご相談ください。

 今年の7月には参議院選挙が行われます。ウクライナへのロシア軍侵攻の影響もあり、様々なものの値上がりが家計を圧迫し始めており、不安定な世界情勢、まだまだ続く新型コロナウイルス感染症などの問題があり、争点はどうなるのでしょう。ムードや雰囲気ではなく、この国の将来を見据えて行動してくれるリーダーや代弁者を選びたいものです。そのためには選挙における我々の行動が必要だということを皆が理解し、投票率を上げることが重要になってきます。選挙にはぜひ行きましょう。

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ストレスの発生要因と対処について

新型コロナウィルスが流行してから早くも2年以上が経過しますが、現在の状況をどのように感じているでしょうか。コロナ禍の生活にすっかり慣れたことにより、ウィルスが蔓延する前と殆ど変わらない生活を送っている人、蔓延するコロナウィルスに対して以前と変わらず脅威を感じ、引き続き自粛を続けている人など、様々であると思われます。また、普段通りの生活を送れないと感じている人でも、事態をそれ程深刻に受け止めずに生活出来ている人もいれば、日々ストレスを抱えながら生活している人もいるのではないでしょうか。

  同じ状況であっても、その状況をストレスと感じるかどうかは人によって異なります。特定の状況をストレスと感じうることの主な条件として、①その状況を脅威的に感じるかどうか、②脅威的に感じた状況へ対処する術を身に着けているかどうか、の2点が挙げられます。

 引っ越しをして環境がガラッと変わった時のことを想定してみましょう。引っ越しをした人が新しい環境にすぐに慣れ、周囲とも打ち解けられたり、様々な新しい出来事に対して一人で難なく対処できれば、つまり新しい環境をそれほど脅威に感じていなければ、ストレスを引き起こしにくい状況といえます。また、新しい環境をストレスに感じていたとしても、空いた時間に趣味を楽しむなどで気持を紛らわすことができる場合も、引き起こされるストレスはさほど深刻なものとはならないでしょう。しかし、新しい環境に慣れず強いストレスを感じ、かつ対処法が分からない場合に、深刻なストレスを感じるようになります。脅威的に感じる状況は人それぞれですが、それに対する対処法が身についているかどうかは、ストレスになるかどうかを左右するのにとても重要な要素となり得ます。

 ストレスの発生する状況への対処法として、間接的に対処する方法と、直接的に対処する方法の2種類が考えられます。上記のように、新しい状況下でも趣味を楽しむなどで気を紛らわすことは間接的な対処であり、問題の根本的な解決にはならないものの、不安な気持を落ち着かせることはできる為ストレスを軽減する効果があります。一方、直接的な対処法として、近所の人と仲良くなる為の手段を考えたり、引っ越しを経験したことのある友人に、より良く生活していける為のアドバイスを求める、等が挙げられ、現実的な問題の解決に近づくことによりストレスが軽減されます。

 最も良いのは、どちらかの対処法をのみを使い続けるのではなく、状況に応じてどちらの対処法も使用できるようになることです。直接的な対処のみでは現実と向き合い続けることの疲労が生じる可能性がありますが、間接的な対処のみでは問題の解決には到達しないということから、どのような状況下でも片方の対処法のみを使い続けると、かえって心身に負担がかかってしまうことが考えられます。ストレスを感じる状況下に置かれた時は、是非2つの対処法を使い分け、両方のデメリットを補い合いながら、うまくストレスを軽減していくことを意識してみてください。

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