院長より

 今年は暖冬のようで、著しく寒い日をあまり感じないまま、もう春一番の風が吹いたとのニュースが流れるなど、日を追うごとに、春の訪れを感じるようになってきました。このような寒暖の差は自律神経のバランスを乱しますから、今は年間を通じて一番様々な症状の悪化しやすい時期でもあります。皆様もご自愛の上、気になる症状がありましたら、ご相談下さい。

 私はスポーツにはほとんど興味がないのですが、自身にとって二回目、そしておそらく生涯最後になるであろう日本で開催される夏のオリンピックが近づいてきました。楽しみにされている方も多いと思いますが、新型コロナウイルス感染症という暗雲が世界中に広がっています。ここしばらくの間に感染拡大を止められなければ、オリンピックも中止となる可能性さえあります。政府も不要不急の外出を控え、人混みを避け、集会等への参加を自粛するようにと呼びかけています。感染を拡大させないためには必要な措置ですが、その一方で経済面では大きな悪影響を引き起こしてしまいます。学校が閉鎖され、登校できない方、会社員で自宅待機となった方もいらっしゃれば、買い物等に出かけるのも躊躇されている方もお見えです。実際デパートの売上もかなり落ち、旅館等もキャンセルが増え、世界大恐慌の始まりだと騒ぎ始めている方もいらっしゃるようです。そうかと思えば外国人観光客の減った観光地へ日本人観光客が舞い戻っているなどというニュースもありました。不思議な感じですが、やはり人間社会なんだなと妙に納得してしまいました。いずれにしろ報道を正しく読み解き、自身や家族を守る最善の方法を選択していただきたいと思います。皆の力を合わせて、この難局を乗り切っていきましょう。

 当院では検査センターと連携し、血液検査結果を最短で翌日午前中にお届けできるシステムを導入いたしました。最初だけご自身のスマートフォンを操作して、アプリから当院との連携をとっていただかないといけませんが、その後は血液検査を受けるたびに当院から院長がコメントを追加して皆様のスマートフォンにお届けすることができます。スマートフォンをお持ちの方はぜひ登録してみてください。また詳細は職員がお答えしますし、登録の手伝いもさせていただきますので、遠慮なくお問い合わせください。

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新しいことを始めたい、けど怖い・・・

 もうすぐ春ですね。春は何か新しいことを始めたくなる季節ですよね。「新しいことを始めたいけど、なんとなく怖い…」という人も多いのではないでしょうか。なぜ新しいことに恐怖を感じてしまうのでしょうか。

現状維持バイアス

 現状に満足しておらず、新しいことを始めたい、環境を変えたいと思っているのにも関わらず、なかなか新しい一歩を踏み出すことができずに先送りにして、それまでの状態を続けてしまうことを現状維持バイアスと言います。現状維持バイアスは、“リスクを避けて自分を守りたい”という心理が無意識に働いているために起こります。現状を変えるということは、変化を起こすことになるので、それによって良い結果を得られる可能性がある一方で、失敗をして悪い結果になってしまう可能性もあり、リスクを伴います。また、新しいことを始めたり環境を変えたりするには労力も必要になります。しかし、現状を維持すれば、リスクを負うことも無駄な労力を使うこともなくて済みます。そのため、私たちは、無意識に何もしなくても良い理由を探してしまいます。

現状維持バイアスを克服するためには

1.自分の今の状態を自覚する

 自分が置かれている状況を自覚し、現状維持バイアスが働いていることを意識することが大切です。

2.第三者の意見を参考にする

 現状維持バイアスは主観的なものであり、自分の思い込みによるものが大きいです。また、自分一人では同じ考えから抜け出せず、解決策を見出すのが難しいです。その為、信頼できる第三者の客観的な意見を聞き、それを参考にすることも現状維持バイアスを克服する方法のひとつです。

3.計画を立てて徐々に変化を与える

 いきなり大きな変化を与えようとすると、恐怖や不安がより大きくなってしまいます。少しずつ変化させていくことも良いかと思います。

 新しいことを始めることで、新しいスキルが身に付いたり、生き甲斐が見つかったり、人との出会いがあったりと、良いこともたくさんあります。転職等、人生に大きくかかわることは難しいですが、趣味等で何か新しいことを始めてみたいと思った時は、「思い立ったが吉日」ということわざがあるように、勢いに任せて始めてしまうのもいいかもしれないですね。

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院長より

 あけましておめでとうございます。
 昨年も一昨年同様、年末まで暖かい日が続いていましたが、年があけようとする頃に急に冷え込んできました。こういう時は寒さをより感じますから暖かくしようとしがちですが、暖房等で室温をあげすぎると外気温との差が大きくなり、自律神経のバランスを乱す原因となりますのでご注意下さい。室温を上げるのは控えめにしても、加湿すると体感温度は上がるそうなのでお試しください。

 インフルエンザワクチンの接種はお済みでしょうか。今年もインフルエンザワクチンの供給量が不足して、当院でも予約を受け付けられない状態になってしまい、ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。毎年供給量は一定でなく、年によってかなりの差が出ますので、今後もなるべく早めに予約をしてくださいますようお願いいたします。また、予防接種は接種後、効果が出るまでにある程度の期間が必要で、すぐ効果が出るわけではありません。接種も早めをお勧めいたします。

 今年から名古屋市では物忘れ検診が始まるようです。残念ながら現在早期発見しても有効な治療法があるわけではなく、多少進行を遅らせることしかできませんが、正しく理解、判断できる間に可能性を指摘されることで将来の準備ができる場合もあるので、きちんと運用されれば皆様に役立つものになると思います。当院でも行っていく予定ですので、対象となる方はぜひお受けになるようおすすめします。

 悪化した韓国との関係も改善の兆しはまだ見られませんが、今年こそ良好な関係に戻ることを望みます。

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公認心理師

公認心理師という言葉を聞いたことはありますでしょうか。臨床心理士は聞いたことがあっても公認心理師はあまり馴染みがない方も多いかと思います。心理学に関する資格は、認定心理士など他にも多数存在します。公認心理師という国家資格となってまだ日が浅いのこともありまだまだ認知度も低いと思われます。今回は”公認心理師”について知ってもらえたらと思います。

公認心理師とは公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保険医療、福祉、教育、その他の分野において、心理学に関する専門的知識および技術をもって、次に揚げる行為を行うことを業とする者をいいます。

1.心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析

2.心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談および助言、指導その他の援助

3.心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談および助言、指導その他の援助

4,心の健康に関する知識の普及を図るための教育および情報提供

(厚生労働省HPより)

公認心理師と臨床心理士は両方共心理についての資格であることについては似ています。国家資格と民間資格という違いの他に、どのような違いがあるのでしょうか。

1.主治医の指示が必要かどうか

 患者さんへの指導や助言を行う際に、臨床心理士は、医師からの指示は必要ないことになっていますが、公認心理師は、主治医がいる場合は、主治医の指示が必要と定められています。

2.資格取得方法の違い

 どちらも、年1回行われる資格試験に合格する必要があるという点では同じですが、受験資格が異なります。

臨床心理士:

 大学(心理系学部学科以外も含む)→臨床心理士指定大学院→臨床心理士資格士認定試験

公認心理師:

 大学(心理学部学科のみ)→指定大学院→公認心理師試験

 大学(心理学部学科のみ)→2年以上の実務経験→公認心理師試験

 上記2つと同等以上の知識および技能の認定→公認心理師試験

3.更新制かどうか

 臨床心理士は、5年ごとの更新制をとっており、学会等に参加して一定数以上のポイントを取得することで、資格を更新することができます。それに対して公認心理師は、一度資格を取得すれば、更新をする必要がありません。

 このような違いがあるため、国家資格があれば、臨床心理士という資格が必要なくなるのかというと、そういうわけではありません。ただ、既に心理職に勤めている人の中には、新たに公認心理師資格を取得するべきか迷う方もいます。仕事にて求められることが臨床心理士と公認心理師では違う面も出てくるためです。そのため、心理の専門家は公認心理師が施行されてからは、以下の4つに分類されていくと考えられます。

1.公認心理師資格のみを持つ人

2.臨床心理士資格のみを持つ人

3.公認心理師資格と臨床心理士資格の両方を持つ人

4.いずれも持たない人

 どのパターンでも心理職を勤めることは可能ですが、今後、医療機関や公的機関では、国家資格を持っていることが、必須事項となっていく可能性が高いと考えられます。

今後、心理の専門家の名称に今まで民間資格のみであった心理職に、国家資格ができたということを知っていただければと思います。 北川景子さんも公認心理師の役作りのためにショートカットにしたこともあり映画などでも聞く機会が増えるかもしれません。私自身も映画の中で公認心理師はどのように表現されるのか気にかかるところです。

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