院長より

 あけましておめでとうございます。
 一昨年までは、年末まで暖かい日が続いていましたが、昨年は年末に上空の大寒波のために名古屋でも積雪があり、高速道路が何箇所も通行止めになったりしました。急な積雪のため物流にも影響が出たようです。予報は出ていましたが、これほどとは正直思っていませんでした。やはり油断は良くないですね。そして寒いからと暖房等で室温をあげすぎると外気温との差が大きくなり、自律神経のバランスを乱す原因となりますのでご注意下さい。室温を上げるのは控えめにしても、加湿すると体感温度は上がるそうなのでお試しください。

 インフルエンザワクチンの接種はお済みでしょうか。今年もインフルエンザワクチンの供給量が不足して、当院でも予約を受け付けられない状態になってしまい、ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。毎年供給量は一定でなく、年によってかなりの差が出ますので、今後もなるべく早めに予約をしてくださいますようお願いいたします。また、また1月の中旬から3回目のコロナワクチン接種が始められそうです。接種券にいつから接種可能か記載されていますので、接種券が届きましたら、確認してから予約をお願いいたします。予防接種は接種後、効果が出るまでにある程度の期間が必要で、すぐ効果が出るわけではありません。接種は早めをお勧めいたします。

 数年前からストレスチェック制度が始まっていますが、多くの方が受けたのではと思います。労働者の仕事によるストレスの程度を把握し、労働者自身にストレスへの気付きを促し、職場改善に努めることで労働者がメンタルヘルス不調になることを未然に防止することを目的に創設された制度で、事業場に実施する義務があります。相談したりする同僚や上司がいないと感じたり、仕事に自分の裁量がないと感じたりすることが強いストレスにつながっていくようです。当院も産業医として、また精神科医としてこの制度と関わっておりますので、何かありましたら相談してください。

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自立支援医療制度

 「自立支援医療」というものをご存知でしょうか。自立支援医療制とは、障害の治療にかかる医療費の自己負担を少なくする制度で、通常は3割負担の医療費が、自立支援医療を利用すると原則1割負担となります。自立支援医療には「精神通院医療(精神疾患のある方)」「更生医療(身体障害のある方)」「育成医療(身体障害のある子ども)」の3種類があります。その中の「精神通院医療」について説明したいと思います。医療機関と薬局をそれぞれ1機関ずつ指定し、そこで利用することができます。

○精神通院医療の対象疾患

・統合失調症

・うつ病、躁うつ病などの気分障害

・アルコール依存、薬物依存等の依存症

・PTSDなどのストレス関連障害

・認知症

・てんかん など

 これらの疾患の為に、3年以上の経験のある精神科医が「重度かつ継続的な治療」が必要と判断した人が対象になります。当院でも利用していただけます。

○月額負担上上限額

 自立支援医療では、医療費が原則1割負担となりますが、世帯所得によって月ごとの負担上限額が決まっています。指定の医療機関と薬局での負担を合わせて、該当する月額上限負担額を超えた分の金額は公費で賄われます。

生活保護を受給している世帯:0円

市町村民税が非課税の世帯で、本人の所得が80万円以下:2500円

胃町村民税が非課税の世帯で、本人の所得が80万円を超える:5000円

市町村民税が33000円未満の世帯:5000円

市町村民税が33000円から235000円未満の世帯:10000円

市町村民税が235000円以上の世帯:20000円

○申請に必要な書類

・精神科病院やクリニックの医師による自立支援医療診断書

・市町村の窓口でもらう自立支援医療費支援認定申請書

・世帯を確認できる書類(保険証のコピー)

・世帯の所得を確認できる書類(課税・非課税証明書や障害年金等の年金額がわかるもの)

・印鑑

○窓口

 市区町村の障害福祉課などの担当窓口に申請します。名古屋市では、福祉課にて申請が行えます。

 市区町村にもよりますが、申請から1,2ヶ月程度で「自立支援医療受給者証」が交付されるので、受診の都度、医療機関の受け付け提出します。医療機関によって異なることもあるかもしれませんが、当院では申請から受給者証が届くまでは、申請時に受け取る申請証の控えを確認させていただき、一旦医療費の3割分をお預かりし、受給者証を確認させて頂いた際に払い戻しをさせていただいています。

 受給者証の有効期限は1年間で、1年ごとの更新が必要になり、さらに2年に一度医療機関での診断書が必要になります。

 精神疾患の治療は長期化しやすく、経済的な負担が大きくなることも多いです。自立支援医療制度の利用を考えている方は、お気軽に受付にご相談ください。

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院長より

今年もまもなく年末を迎えようとしております。10月中旬ごろまで暑い日が続いていましたが、あっという間に寒くなり、過ごしやすい季節はすぐにも終わってしまいそうです。寒暖の差が激しくなるこの時期は自律神経に過剰な負荷をかけますので、動悸やめまい、立ちくらみなど自律神経失調症状が悪化しやすい時期でもあります。症状でお困りの際はご相談ください。

コロナワクチン接種はもうお済みでしょうか。接種したいけどまだできていない方、名古屋市であれば中区で11月までは摂取できると聞いています。名古屋市のホームページ等でご確認ください。また、今年のインフルエンザワクチンは供給不足となりそうで、当院でも正確な事実の入手を心がけ、混乱を防ぐようにしておりますが、どれくらい入荷するかはまだ不明です。当院でもなるべく多くの人に接種できるよう努力してまいりますが、皆様はもう接種あるいは予約をされましたでしょうか。接種後に免疫が作られるのには一ヶ月ほどかかりますし、繰り返しになりますが、今年はワクチン不足が懸念されますから、なるべく早く接種しておいたほうがいいと思います。まだの方は早急にご検討ください。

皆様、先日の衆議院議員選挙では投票にいかれましたでしょうか。今回は若い人たちの間でも選挙に行こうと呼びかける運動が盛んに行われていたと聞いています。その運動の成果がどう出たのか、気になります。そして、先回の衆議院選挙の反省から、今回は全国各地で野党統一候補をたてることができました。この原稿を執筆しているのは選挙前ですので結果をまだ知りません。政権交代とまではなっていないと思いますが、自民党の議席数がかなり減り、数の原理にあぐらをかいていた現政権はその足下をすくわれた形になったでしょうか。投票をすることで、当選させること、あるいは落選させることができ、その1票の積み重ねで地方や国が変わるのです。必ず選挙には参加しましょう。

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QOL(生活の質)と食事

 秋を感じる季節となりましたね。「読書の秋」「スポーツの秋」さまざまありますが皆さんは何が思いつくでしょうか?今回は「食欲の秋」ということで、食事に関するお話です。

 そもそも「食べる」という行為そのものは、「食べ物を認知する」→「食べたいと思う」→「食べ物を口に運ぶ」→「咀嚼する」→「飲み込む」といった連続の動作から成り立っています。しかしながら「食べる」ことは、単に「食物を摂取する」あるいは「栄養を摂る」という意味だけではありません。

 食生活はQOL(生活の質)にも関係があると言われています。本来人が健康的な日常生活を維持するためには、7つの健康習慣「朝食」・「睡眠」・「喫煙」・「間食」・「飲酒」・「運動」・「体重」のコントロールが必要だとされています。この7つの健康習慣を元に現在では、健康習慣の指標として、個人のライフスタイルにおける食習慣・環境・体質面等の改善を行い、QOL(生活の質)の向上を目指す取り組みがなされています。

「食べる」ことは精神的健康感にも大きく影響し、「美味しい」・「楽しい」といった充足感を得られます。また、食事を介しての家族や社会とのつながり等により、「自分自身を大切にしたい」、「自分自身が大切にされている」、という自尊感情を得ることもできます。このことは幼児期・学童期等では健全な発育の基本となり、高齢期では活動的な日常生活を支える生きがい感ともなり、活動的な高齢期(アクティブエイジング)を過ごすことが可能となります。

 「QOLを高める食事」としては、「五感を刺激する食事」として、盛り付けの美しさや香り、調和の取れた味や食材料、ならびに季節を楽しむといった文化的な要素も必要となってきます。例えば、コーヒーをドリップしてみて香りを楽しんんだり、いつもより味付けを薄くして食材の味を楽しんだり、11月は旬のマグロやサクラエビを食べたりといったことが考えられます。一方で偏った食事やインスタント食品ばかりでは「QOLを高める食事」には遠くなってしまいますので気を付けてください。

 また、食事を楽しむ中にも注意することもあります。食べすぎてしまったり、食べたいわけではないけど口に何か入れてしまったりと、食事だけに心の安定が偏り依存することで、生活習慣病や摂食障害などに繋がる可能性があるということです。食事も大切にしつつ「読書」や「運動」など心を満たす方法をいくつか持っておくことも意識して頂き「健康で楽しい秋」を過ごしてみてはいかがでしょうか?

参考:eヘルスネット「QOLと食事」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-019.html

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