院長より

 徐々に日が伸び、草木も芽吹き、日中温かいと感じる日が増え、いい季節を迎えようとしていますが、まだまだ寒い日もあり、特に夜間は冷え込む日が続いています。このような寒暖の差は自律神経のバランスを乱し、めまいや立ちくらみ、動悸などの症状が起こりやすく、風邪もひきやすい時期でもありますので、皆様ご自愛くださいますようお願いいたします。
 高齢者による事故が新聞紙面をにぎわし、いよいよ運転免許更新時の認知症のチェックがきびしく行われるようです。高齢者による事故の件数は極端に増えているわけではないようですが、新聞報道が増えると件数も多くなっている気がするから不思議です。自動運転の実用化に向けての研究も進んでおり、いずれ運転手のいらない乗り物が出てくれば解決してしまう問題でも、現状での解決方法としては免許を取り上げる方法になるのでしょう。しかし認知症の方が運転免許証を返納したかどうかを気にするのでしょうか。とはいえ法律で決まった制度ですから守らなければなりません。相談は随時受け付けておりますので、何かあれば遠慮なくご相談ください。
 まもなく名古屋市長選挙があり、そして、もしかすると年内に衆議院議員選挙が行われるかもしれません。どんな市にしたいか、どんな国にしたいかは一人一人の声で決まりますが、その声を届ける唯一の場が選挙です。選挙で投票することだけが、自分の思いを政治に届ける方法です。一人一人の声は小さいので出しても無駄だという人もいますが、出さなければ絶対に届きません。投票には必ず行きましょう。

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気持ちの伝え方

 こんなことで悩んだ経験はありませんか。
「つい言いすぎて相手をひどく傷つけてしまった」
「Noと断れずに嫌なことを引き受けてしまった」
「伝えなければいけないけど、言いにくくて先延ばしにしてしまった」
 こういったことは誰でも日常的に起こるものかと思います。これらは、「自分」か「相手」のどちらかを優先しすぎてしまっているのです。そういったとき、どのように伝えれば相手も自分もハッピーになれるのでしょうか。

気持ちの伝え方には3つあります。
1.「私はOK、あなたはOKではない」I’m OK, you’re not OK.
これでは自分が一番で相手のことなどお構いなしになっているので、相手との関係は悪くなってしまいます。
2.「私はOKではないけど、あなたはOK」I’m not OK, you’re OK.
相手のことを優先して、自分は我慢している為、自分が苦しくなってしまいます。
3.「私もOKで、あなたもOK」I’m OK, you’re OK.
この伝え方ができると、自分の気持ちを伝えながら、相手の気持ちにも耳を傾けることができます。

気持ちが上手に伝わらないとき、気づかないうちに「相手を責める伝え方」になっていませんか。「相手は自分の鏡」です。あなたが攻撃的になると、相手も攻撃的になってしまいます。そうなると、あなたと相手の心の溝が広がって、ますますコミュニケーション取りづらくなってしまいます。そして、あなたは「原因は相手にある!」と考えてしまうかもしれないですね。でも、実はあなたの伝え方に問題があったのかもしれません。

ユーメッセージになってしませんか。
ユーメッセージとは、「あなた」を主語にする伝え方で、「あなたに~させる、してほしい」といった表現になります。例えば、「君は間違っている」「遅刻だぞ」「言うことを聞けよ」と、「ユーメッセージ」は相手の非難のメッセージになりやすいため、相手の反感を買ってしまうことにもつながります。「君は間違っている」と言われたら、「いや、お前が間違っている!」とついつい言い返したくなってしまいますよね。

そうならないために、アイメッセージを使いましょう。「わたし」を主語にして。「私は○○と思います」と、自分の気持ちを伝えることで、批判的にならずに伝えることができます。

実際に、ユーをアイに替えてみます。
「君は間違っている!」は「私の考えは、あなたの考えと違うよ。」、「遅刻だぞ」は「時間になっても来ないから、私は心配したよ」、「言うことを聞けよ!」は「すごく大事なことだから聞いてほしい」と変えてみると、柔らかい伝え方になりますよね。

アイメッセージは愛メッセージともいわれ、相手を大切にした伝え方です。特にどうしても注意しなければならないときや、教えなければならない時に、感情的に攻撃的になってしまいますよね。でも、そうなると相手と良い関係性を築くことができません。ユーをアイに替えてみてください。

言葉以外に大切なもの
気持ちを伝えるために、言葉以外にも大切なものがあります。私たちのコミュニケーションの大半は、言葉以外の視線、表情、ふるまい、声の調子や大きさなどで表現をします。「あなたと遊んで楽しかったよ」と言われても、表情が曇っていたり、声の調子が暗かったりしたら、本当に楽しかったとは思えませんよね。言葉以外の表現にも気を配ることが大切です。

私もあなたも大切な存在です。相手に愛をもって気持ちを伝えてみてください。

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院長より

 あけましておめでとうございます。
 今年はどんな年になるでしょうか。さて、寒い日が続いておりますが、暖房等で室温をあげすぎると外気温との差が大きくなり、自律神経のバランスを乱す原因となりますのでご注意下さい。また、インフルエンザや肺炎球菌ワクチンなどの接種はお済みでしょうか。予防接種は接種後、効果を出すまでにある程度の期間が必要で、すぐ効果が出るわけではありません。早めの接種をお勧めいたします。昨年末には東山動物園で鳥インフルエンザに罹患した鳥が発見され、殺処分、大規模な消毒等が行われました。幸い人への感染は認められませんでしたが、感染症の予防はうがいと手洗いが有効ですので、忘れずに行ってください。
 昨年の大ニュースと言えばトランプ氏が米国次期大統領に選ばれたことでしょうか。これで、日本は四方を独裁型指導者に囲まれることになったという意見があるようです。ロシアのプーチン大統領、周辺国との摩擦が絶えない中国の習近平国家主席、薬物犯罪者への強硬姿勢などで国民の支持を集めたフィリピンのドゥテルテ大統領、そして北朝鮮の金正恩党委員長。独裁型指導者は、トップダウンで物事を決定しがち、「一対一」での交渉を好みますし、その傾向として、個人的な信頼関係を重視するようですが、日本の安倍総理、名古屋の河村市長もこのタイプですね。なぜ過激な意見、提案が支持され、受け入れられてしまうのでしょう。それだけ社会が混乱しているからなのでしょうか。トランプ氏の選挙戦での発言内容や、期待外れに終わった先日の日ロ首脳会談の結果を考えても、2017年の日本は、これまで以上に大変な外交問題を抱えることになりそうです。
 よい年になることを切に願います。

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睡眠をしっかりとりましょう

みなさん、毎日睡眠はしっかりとれているでしょうか。
眠れない日が続くと、脳の機能が低下し、いつもはしないような失敗をしたり、不安に思わないようなことで不安になったりと、いつも通りに物事を判断できなくなることもあります。また、睡眠が不足すると、身体の不調が現れることもあります。
心身の健康を保つためにも、十分な睡眠を取ることが重要です。

1.睡眠の役割  
 睡眠には、身体の疲れを取るだけではなく、脳を休息させ、その機能を修復・回復させるという重要な役割があります。脳は、非常に繊細な器官で、連続して活動し続けることが苦手です。16時間以上連続して覚醒状態が続くと、脳の機能が低下し、お酒を飲んで酔っ払った状態と同じ程度しか機能しなくなるという研究結果もあります。

2.睡眠と記憶の関係
 睡眠は記憶の向上と関係があるとも言われています。英単語の暗記作業など、学習を一定時間行った後に睡眠をとることで、睡眠をとらない場合よりも、その後の記憶の再生が良かったという研究結果もあります。寝ないで作業を続けるよりも、睡眠もしっかりとりながら作業を進めていく方が、結果的に効率がよいということもあります。

3.睡眠とホルモンとの関係
 成長ホルモンの分泌は、睡眠と関係が深く、寝入りばなの深いノンレム睡眠の時に集中して分泌されます。子供の頃には身体の成長を促し、大人になってからは心身を健康に保つために重要な役割を果たします。このホルモンのバランスを崩さないためにも、睡眠は重要な役割を果たしています。

4.睡眠のメカニズム
 私たちの睡眠は、「夜になると眠くなる」という体内時計の機能と、「疲れたから眠る」という恒常性維持の二種類のシステムで調整されています。
 人のリズムは、体内時計によって調節されており、約25時間周期とされています。しかし、1日は24時間周期なので、約1時間のズレが出てきます。このズレを調整するものが「光」です。
 朝起きると、まずはカーテンを開けて太陽の光を浴びる方も多いと思います。この光を浴びるという行為により、体内時計が調整されます。そうして調整された後、14~16時間後くらい経ち、周囲が暗くなってくるとメラトニンという物質が脳内で分泌され、少しずつ睡眠をとる準備が整ってくるのです。

5.良い睡眠をとるために
(1)昼間は光を浴びましょう
 前項の睡眠のメカニズムで紹介したように、人間の睡眠・覚醒のリズムは約25時間周期なので、それを24時間に調整するために、起床後2時間以内に光を浴びて、体内時計をリセットすることが大切です。 屋外は曇りの日でも、室内と比べて10倍以上の明るさがあるので、まずはベランダなど外へ出ることが有効です。また、昼間は60分以上屋外で光を浴びて活動すると良いとされています。いつも室内で過ごしていると、生活にメリハリがなくなり、不眠の原因となることもあります。
(2)夜は照明を少し暗くしましょう
 夜は、寝る少し前から部屋の照明を少し暗くするとよいでしょう。夜遅くまで過度に明るい環境で過ごしていると身体のリズムが崩れ、眠れない状態になることもあります。寝る前にテレビをみたり、パソコンやスマホの操作をすることは脳を活性化し、睡眠が取りにくい状態になる可能性もあるため、控えるとよいでしょう。
(3)食事はリズムよくとりましょう
 1日3食ある程度規則正しい食事をとることで、身体のリズムも整います。食事は、セロトニンやメラトニンなどの分泌にとっても重要であるとされています。朝食もしっかりとり、リズムを崩さないようにしましょう。

現代社会は、夜でも明るく、さまざまな電子機器にも溢れているので、なかなか生活のリズムを整えていくことが難しい状態にあります。
しかし、自分の心身の健康のためにも、睡眠のリズムを整え、元気に生活できるように心がけてみてはいかがでしょうか。
(参考 こころの科学 179号)

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