院長より

今年も例年同様に不安定な天気が続いています。全国各地で台風やゲリラ豪雨、竜巻など様々な天災が発生していますが、被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げ、一日も早い復興をお祈りいたします。また、不安定な気候の影響を受け、自律神経も乱れやすい時期です。不調を感じたら早めの受診をお勧めいたします。
 多数の議席数と支持率の高さから一人勝ち状態と思われていた安倍政権ですが、そのおごりから、公私混同をしてやりたい放題やっているのではとの疑惑が持たれ、それらに対する説明も疑念を晴らすようなものではなく、更に嘘の壁を塗り固めているかにしか見えないと国民が感じ始めたのか、支持率は急低下し、与党内でも安倍おろしの動きが始まったとの報道が見られるようになってきました。あれほど力を入れていた憲法改正もどうやら先送りされる様相に変わってきたようです。飛び抜けた権力を持ったものもその使い方を誤るとあっという間にその力が弱まってしまうのを目の当たりにした思いです。個々の力は弱くても集まれば大きな風となって巨木を倒す力となるのです。ですから、決して諦めず投票をすることで政治に関わっていきましょう。
 またインフルエンザワクチン接種の時期が近づいてきましたが、まだ詳細は未定です。おそらく例年同様の時期になりますが、確定した情報は随時お知らせしますので、お気軽に職員までお問い合わせください。

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公認心理師

 公認心理師という名前を聞いたことはありますか。臨床心理士は聞いたことあるけれど、公認心理師は聞いたことがないという人が多いのではないでしょうか。これまで、臨床心理士が心理職の多くを担ってきましたが、臨床心理士は民間資格であり、近年、心理職を国家資格化する動きがあり、そこで心理職の国家資格としてできたのが、公認心理師です。公認心理師は、公認心理師法に基づいており、平成27年9月9日に議員立法により成立し、9月16日に公布、平成29年9月15日施行となりました。
 具体的に、公認心理師とは、どのようなことをする人なのでしょうか。

・公認心理師とは
 公認心理師とは公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保険医療、福祉、教育、その他の分野において、心理学に関する専門的知識および技術をもって、次に揚げる行為を行うことを業とする者をいいます。
1.心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析
2.心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談および助言、指導その他の援助
3.心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談および助言、指導その他の援助
4,心の健康に関する知識の普及を図るための教育および情報提供
(厚生労働省HPより)

 公認心理師と臨床心理士は似ているようにも思えますが、国家資格と民間資格という違いの他に、どのような違いがあるのでしょうか。

・公認心理師と臨床心理士の違い
1.主治医の指示が必要かどうか
 患者さんへの指導や助言を行う際に、臨床心理士は、医師からの指示は必要ないことになっていますが、公認心理師は、主治医がいる場合は、主治医の指示が必要と定められています。
2.資格取得方法の違い
 どちらも、年1回行われる資格試験に合格する必要があるという点では同じですが、受験資格が異なります。
臨床心理士:
 大学(心理系学部学科以外も含む)→臨床心理士指定大学院→臨床心理士資格士認定試験
公認心理師:
 大学(心理学部学科のみ)→指定大学院→公認心理師試験
 大学(心理学部学科のみ)→2年以上の実務経験→公認心理師試験
 上記2つと同等以上の知識および技能の認定→公認心理師試験
3.更新制かどうか
 臨床心理士は、5年ごとの更新制をとっており、学会等に参加して一定数以上のポイントを取得することで、資格を更新することができます。それに対して公認心理師は、一度資格を取得すれば、更新をする必要がありません。

 心理職が国家資格化されたことで、臨床心理士という資格がなくなるのかと言うと、そういうわけではありません。既に心理職に勤めている人の中には、新たに公認心理師資格を取得するべきか悩んでる人も多くいます。公認心理師が施行されてからは、以下の4つに分類されていくと考えられます。
1.公認心理師資格のみを持つ人
2.臨床心理士資格のみを持つ人
3.公認心理師資格と臨床心理士資格の両方を持つ人
4.いずれも持たない人
 どのパターンでも心理職を勤めることは可能ですが、今後、医療機関や公的機関では、国家資格を持っていることが、必須事項となっていく可能性が高いと考えられます。

既に心理職に勤めている人や、臨床心理士を目指していた人の中には、新たに公認心理師資格をとるべきか悩んでいる人も多いと思います。仕事内容には大きな違いはなく、どちらの資格を持っていても活躍できる場はもちろん幅広くあります。ですが、中には公認心理師資格が必要とされるケースもでてくることが予想されます。
 公認心理師法が平成29年9月に施行され、最初の資格試験が平成30年12月までに行われることになっています。資格において問題点が残っていたり、まだ細かい日程や試験内容などは決まっていなかったりと、臨床心理士であり、公認心理師の資格取得を目指す私としては、正直不安も大きいですが、国家資格を取得することで活動領域を広げ、少しでも心の悩みや不安を抱えている方の力になれればと思っています。少し難しい話になってしまいましたが、今まで民間資格のみであった心理職に、国家資格ができたということを知っていただければと思います。

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院長より

 まだまだ名古屋は梅雨の真っ最中ですが、今年は今のところ雨が少なく、夏の渇水が心配です。また急に発達した積乱雲によって、局所的に大雨をもたらしたりして、大きな被害をもたらす場合もあり、注意が必要です。そしてこの時期は寒暖の差が大きいので、自律神経のバランスが乱れやすく、精神的にも不安定になりやすいので、身体や心の不調をお感じになった際にはご相談ください。
 今回の国会では「共謀罪」の意味合いを持つ改正組織犯罪処罰法が成立してしまいました。テロを予防するという目的と言われていますが、政府に反する取り組みの話し合いや会合でさえ、監視される可能性が指摘されています。例えば患者負担増の中止を求めるための署名を集める計画をし、その具体策を検討する集まりでさえ、取り締まることは不可能ではないと言われています。このように拡大解釈すればどのようにでもできてしまう法案が強行採決さてしまうことが残念でなりません。日本の将来のために必要なことなら、議論を重ね、法曹関連の専門家集団の納得が得られる法案になぜできなかったのか不思議です。真の目的を隠しているのはと疑われてしょうがないですね。
 最近の話題は首相のお友達を優遇するために、国の制度を悪用しているのではないかと疑われるような行動が目立っていることです。色々と弁解しているようですが、きちんと説明するとしながら、国会を閉会してしまったり、いつどこで説明してくれるのでしょうか。隠蔽体質を国民に見抜かれ、支持率も低下し、信頼も失墜してしまっているようです。信頼される国にしてくれることを強く望みます。ただそれを政治家に理解してもらうためには選挙における我々の行動が必要なんだということを皆が理解し、投票率を上げることが重要になってきます。選挙にはぜひ行きましょう。

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ストレスとうまく付き合うには…

 「ストレス」と聞くと、悪いものばかりのように感じる方もいるかもしれません。しかし、「ストレス」は、「ユーストレス(良いストレス)」と「ディストレス(悪いストレス)」の2つがあります。
 適度なストレス(ユーストレス)は、私達の生活を円滑に進めていく上で大切なものです。物事に取り組むために十分な力を発揮するためには、適度なストレスがあることが重要です。
 仮に全くストレスがない状態が続くとすると、エネルギーも湧いてこなくなり、物事に取り組む意欲も少なくなってしまいます。また、過剰なストレス(ディストレス)を受けてしまうと、私達のからだに好ましくない反応(強い不安など)が現れてしまいます。
 そこで今回は、ストレスとうまく付き合い、こころの力を引き出して元気に生活するための「コツ」をお伝えします。

こころの力を引き出すためコツ

ストレスを味方にするためには、3つの「C」が役に立つと言われています。

1、認知(Congnition)
これは、ものの受け取り方、考え方のことです。
 ストレスが強くなってくると、考えが硬くなり、柔軟な考え方ができなくなってしまいます。しかし、このような時に柔軟な考え方ができれば、こころの状態を悪くせずに本来の力を発揮することが出来ます。
 例えば、仲の良い友人とすれ違った時、自分が挨拶をしたのに返事がなかったという場面を想像してください。「何か悪いことをしただろうか」と不安になったり、「なぜ返事をしないんだ」と怒りが湧いてきたりするかもしれません。しかし、冷静に考えてみれば、もしかすると何かに集中していて気づいていないだけかもしれません。
 強い不安や怒りなど、ストレスがかかっている時には、極端な考えになりやすいものです。一呼吸おいて冷静になり、バランスの良い考え方をするように心がけましょう。

2、コントロール感覚(Control)
 こころの健康を保つためには、自分が問題に取り組めていて、成果があがっているという感覚がもてることが大切になります。
 こころに元気がない時には、「どうせできっこない」と物事に取り組む前から考えてしまい、動けなくなることがあります。
 そんな時には、「小さなこと」からで良いので、楽しめることややりがいのあることを「やってみる」ことが大切です。無理は禁物ですが、諦めず、少しずつ「やれること」を積み重ね、こころが軽くなったり、明るくなったりする体験をすることで、気持ちが前向きになっていきます。

3、コミュニケーション(Communication)
 人と人のつながりは、こころの健康に大切なことです。人間的な触れ合いの大切さは脳科学でも実証されているそうです。悩んでいる時に親しい人に手を握ってもらって気持ちが少し楽になったという経験をした人もいるのではないでしょうか。
 悩んでいる時は、必要以上に考えすぎていることが多いです。そうした時に、信頼できる人に手を握ってもらうと、考えすぎている脳の働きにブレーキがかかり、気持ちが楽になることもあります。
 逆に、人間関係がうまくいかないと、気持ちが沈み込んだり、不安になったりして、精神的に不安定になることもあります。みなさんも、親しい人との関係がうまくいかない時など、気持ちが沈みこんだりすることもあるのではないでしょうか。
 こころを元気にする人間関係を作る方法の一つとして、「アサーション」という方法があります。
 これは「とても強い言い方」と「とても弱い言い方」を両方ともイメージしながら、中間の調度良い、ほどほどの言い方を見つける方法です。誰しもが普段から無意識におこなっているものではありますが、少し意識して取り組むことで、自分の伝えたい事が相手に伝わりやすくなります。

現代のストレス社会の中で、元気に生活していくためにはストレスを嫌うのではなく、どのように仲良くしていくかを考えることが大切です。今回の内容をヒントに、無理はせず、自分なりのペースでうまく付き合う方法を探してみてください。

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