院長より

 今年も例年同様に不安定な天気が続いています。全国各地で台風やゲリラ豪雨など様々な天災が発生していますが、被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げ、一日も早い復興をお祈りいたします。また、不安定な気候の影響を受け、自律神経も乱れやすい時期です。不調を感じたら早めの受診をお勧めいたします。

 新型コロナウイルス感染症の第9波は、じわじわと増加したかと思えば減少に転じたりして、なかなかはっきりはしませんが、まだまだ入院治療が必要になる方も多く、油断できない状況です。そして新たな変異型も確認され、まだまだ収束には程遠いようです。5類相当となったために各種制限が解除されはしましたが、まだまだ駆逐できてしまった感染症ではありません。一気にコロナ前の生活様式に戻すのではなく、ウィズコロナとして新しい生活様式を作っていくつもりで、個人個人が警戒を保ってください。

 この秋に始まるコロナのワクチンですが、ほとんどの方が対象にはなっていても、受けたい人が受診券発行を依頼するよう促すハガキが届くのみで、今までのように受診券が黙っていても送られてくるわけではないと言われています。ご注意ください。

 またインフルエンザワクチン接種の時期が近づいてきましたが、まだ詳細は未定です。おそらく例年同様の時期になりますが、確定した情報は随時お知らせしますので、お気軽に職員までお問い合わせください。コロナワクチン接種も引続き行っていきますので、まだ未接種の方は副反応の怖さより、感染したときの怖さを考え、デマに惑わされることなく接種していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 しばらく休止していたキャッシュレス決済ですが、また開始いたします。まずはペイペイとVISAとマスターカードのクレジット決済のみですが、順次許可が得られ次第対応できる種類が増えていきますので、よろしくお願いいたします。

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「ほどほど」の大切さ

 やらなければならないこと、あるいはやろうと決意したことに対して、あなたはどの程度真剣に取り組もうと思いますか?真面目に取り組むこと、努力することは自分にとってプラスになることがたくさんあります。しかし、手を抜くことがプラスに働くこともあります。

 勿論、物事に対して思い切り手を抜いてしまうことは良くないです。仕事をさぼると自分の能力向上に繋がらなかったり、周囲を困らせたり、ということに繋がりますし、日頃の食生活を全く自己管理していなければ、肥満や病気のリスクが高まります。しかし、すべての業務を完璧に熟そうとして1つの業務に時間を掛けすぎてしまったり、ダイエットのために毎日徹底的に食事管理をすることで、かえって心身に過度なストレスがかかってしまったりすることも考えられます。「真面目さ」は決して悪いことではありませんが、それが過度になると劣等感や気分の落ち込みに繋がることがあります。

 過度に真面目になることの理由は様々ですが、その中の1つとして、高すぎる目標を設定している、ということが挙げられます。しかし、実際の現状設定した目標から遠く離れていると、落胆してしまうと考えられます。例えば、世の中の多くの試験は6割から7割程度の得点を取れば合格できますが、コンスタントに6割5分程度を取れるようにしたい、と思う人もいれば、他の人と差をつけるためにより満点に近い点を取り続けたい、と思う人もいるでしょう。そのような場合、後者の方がより目標は高くなりますが、うまくいかなかった場合周囲と比較してひどく落ち込んでしまったり自分には到底無理だ、と思ってかえってやる気が起きなくってしまい諦める、という可能性も高くなります。

 先ずは設定している目標が高すぎないかどうか、見直すことから始めると良いでしょう。周囲の人が目標設定をどのようにしているか、尋ねて参考にしてみることが良いと思われます。その人たちの「高い目標」と照らし合わせ、自分の「高い目標は」が実現可能な範囲かどうか検討し修正していきます。

 その後は目標をより細かく設定し、小さな目標を少しずつ達成していく、ということも有効な方法です。その際達成するたびに自分を褒めてあげることも大事です。目標に少しでも近づいたら自分自身に積極的に肯定的な言葉掛けをしてあげましょう。修正前の目標と比較すると小さな目標になることで手を抜いているような感覚になるかもしれませんが、自分自身に肯定的な言葉がけを繰り返すことで自己肯定感が向上し、たとえ小さな目標に向かってでも、よりポジティブに物事に取り組めるようになるでしょう。

 物事に対しては「良い意味で」手を抜いて、程よく頑張ることをお勧めします。

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院長より

 昨年と違い、今名古屋は梅雨の真っ最中で、昨年は記録的な短期間(わずか13日間)で梅雨明けとなりましたが、今年はそうはいかないようです。梅雨前線が不安定な気象状況をもたらし、急に発達した積乱雲によって、局所的に大雨をもたらして、大きな被害が出るのが心配ですし、やはり程々が望ましいです。そして急激な天候の変化は、自律神経のバランスを乱しやすく、精神的にも不安定になりやすいので、身体や心の不調をお感じになった際にはご相談ください。

 ウクライナへのロシア軍侵攻の影響も加わり、電気ガスなどの生活に必要なインフラに加え、様々なものの値上がりが家計を圧迫しているため、給料のベースアップ等の話題も出てきています。そして、まだまだ続く新型コロナウイルス感染症などの問題があり、人々の暮らしはどうなっていくのでしょうか。マイナ保険が使われ始めていますが、様々な問題点があぶり出されてきています。紙の保険証さえ廃止にしなければ、今わかっている問題の多くは解決するのになぜマイナカードにこだわり続けるのでしょうか。このことがきっかけとなって解散、総選挙となりそうなムードも漂ってきています。そうなった時には、この国の将来を見据えて行動してくれるリーダーや代弁者を選びたいものです。そのためには選挙における我々の行動が必要だということを皆が理解し、投票率を上げることが重要になってきます。選挙にはぜひ行きましょう。

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自分も相手も大切にする「Iメッセージ」

 「断りたいのに断れない」、「引き受ければ自分が大変になるのはわかっているのについ引き受けてしまい、後悔する」といった経験はありませんか。コミュニケーションの中で、相手に合わせすぎて自分の気持ちを素直に伝えられなかったり、逆に、自分の思いを無理に通そうとして、相手を思いやる気持ちが欠けていたりすることは、どちらも理想的なコミュニケーションではありませんね。

 では、自分も相手も大切にするコミュニケーションとは、どんな方法でしょうか。今回は、そのカギとなる「アサーション(自他尊重の自己表現)」というコミュニケーション方法について紹介したいと思います。

 アサーションとは、自分の感じていることや考えを自分も相手も大切にしながら、率直に伝えていく方法です。「自分の感じ方や考え方を大切にしてよいこと」、「感じ方や考え方は、人と違ってもよいこと」、「『いやだ』という気持ちを伝えても関係が続くこと」などに気づくことを目的としています。

アサーションのコツはいくつかありますが、その中でも一番取り入れやすいのが、気持ちを伝える時に「私は…」を主語にして伝える「Iメッセージ(アイメッセージ)」という方法です。「Iメッセージ」は、「私は~と思っています」、「私は~と感じました」のように、自分を主語にして相手に気持ちを伝えます。

例えば、ある職場をイメージしてみてください。「私は~あなたに○○してもらえると助かります」と私を主語にすることで、感じていることや考えていることを率直に、相手を傷つけずに伝えられます。その反対に、「Youメッセージ(ユーメッセージ)」で、「あなたはどうして私ばかりに仕事を押し付けるの?」と相手を主語にして伝えると、相手を非難した攻撃的な印象になってしまいます。

 「Iメッセージ」で気持ちを伝えるためには、まずは自分の気持ちに向き合うことが重要です。様々な場面で、感情的にならずに「自分の気持ち」に気づき、それを「Iメッセージを使って相手に伝えることで、相手を尊重し、自分も大切にする、お互いに納得したコミュニケケーションが図れるとよいですね。

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