スマートフォン依存症

 皆さんは1日の中でどのくらいスマートフォン(以下スマホ)を使用していますか?スマホ1台でコミュニケーション、買い物、娯楽、なんでもできるのでとても便利ですね。一方で、1日の大半をスマホの使用に費やし、手元にないと不安になってしまう「スマホ依存症」の人が多く存在することも、長年問題視されています。

 スマホ依存症では、主に以下のような症状が出現します。

・スマホが手元にないとイライラしたり、不安になってしまう

・特に目的もないのに、長時間スマホを触ってしまう

・やらなければいけない仕事や勉強があるにも関わらず、スマホを触ることを優先

 してしまう

・SNSに没頭し、常に通知を気にしている

・食事中でも基本的にスマホを触っている

・トイレや風呂に必ずスマホを持っていく

・夜中までスマホを触り、睡眠時間に影響が出てしまう

  上記に当てはまる人が必ずしもスマホ依存症という訳ではありませんが、複数の項目に当てはまっている人は、注意が必要です。スマホを長時間使用することは生活リズムや対人関係に影響を与える可能性があり、精神的な不調にも繋がりやすくなります。

 スマホを触る時間を減らそうと思っても、中々うまくいかずに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。いきなりスマホを触る時間を一気に減らすことは難しいので、先ずは「1日15分だけ電源を切る」「入浴中だけはスマホを触らない」などほんの小さなことから始めてみてください。また、意識してコミュニケーションの機会をたくさん設ける、スマホを使わなくても楽しめることを積極的に探すなどの対策も有効です。

 自分がスマホ依存症に当てはまるかもしれないけれ、あるいはスマホを触る時間を減らそうと思ってもうまくいかない、と感じている方はお気軽に相談してください。

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院長より

 日増しに暖かさを増し、春の訪れを感じるようになってきました。梅が咲き、早咲きの桜も咲き始めています。気持ちの良い季節を迎えますが、この時期の寒暖の差は自律神経のバランスを乱し、様々な症状の悪化しやすい時期でもあります。皆様もご自愛の上、気になる症状がありましたら、ご相談下さい。

 花粉の量が今年は多いようで花粉症症状も今年は酷いと訴える方が増えています。お気をつけください。また、暖冬の影響で雪が少なかったり、なくなったりして、人工雪を降らせても間に合わず、やむなく例年より早くスキー場を閉鎖したところもあるようです。スキーやスノーボードをやっている方には残念な天候でしたね。

政府が躍起になって普及させようとしているマイナンバーカードですが、保険証としての利用率は4%程度と低迷を続けています。なんと国家公務員の利用率も同程度ということで、お役人さえ使おうとしていないのに、それを強制的に切り替えさせるという愚かな政策をまだ変えようとしていません。次回の診療報酬改定では利用率を上げた医療機関には点数を上乗せするなどという内容も盛り込まれるようです。患者からすれば皆がマイナ保険証を使っている医療機関にかかればご自身の支払い分まで値上がってしまうわけでとんでもないことです。自分達さえ使っていないマイナ保険証を国民には無理やり使わせようとするお役人や政府のなりふり構わないやり方に戸惑いを覚えます。

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院長より

あけましておめでとうございます。
 名古屋でも10cm近くの積雪が見られた一昨年とは異なり、昨年末は初雪こそ観測されましたが、穏やかな暖かな年末でした。しかし、この時期は低気圧の影響や屋内外の寒暖の差が大きくなることから、自律神経のバランスを乱し、さまざまな自律神経失調症状を起こしやすいのでご注意下さい。

 私は昨年に65歳、サラリーマンであれば定年を迎える年となりましたが、幸いにして定年のない仕事なので、自身の頭がしっかりしていて身体も自分の意志通り動かせるうちはしっかりと地域の皆様方の役に立つように頑張っていきたいと思っております。従来ならのんびりと年金生活を楽しみながら終活を始める年齢だったはずですが、今や人生100年時代とも言われ、少し前に折り返し地点を過ぎただけとも言われる時代になってきました。今の若者達はおそらく人生100年時代を生きることになろうかと思いますが、残念ながら我々はそうなっていく途中なのでそこまで健康で長生きできるわけではないだろうと思います。でも生かされている限り、しっかりと人生を歩んでいくつもりです。昨年は年金をもらい始めた年ですし、私にとっての長年の懸案事項のいくつかが片付き、また日々行ってきたことに対し、表彰されるという栄誉もいただき、振り返ってみるととても良い一年でした。この勢いで今年も頑張ろうといきたいのですが、私自身の考えの基本はマイナス思考なので、こういう時は「好事魔多し」という言葉を思い出してしまいます。ですから、この教えのとおり、慎重に、また謙虚になり気をつけていこうと考えています。

 今回は新年を迎えるにあたって考えたことをつらつらと書き並べました。本年もよろしくお願いいたします。

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リフレーミング ~見方を変えてみよう~

  コップに半分だけ入った水を想像してみてください。それを見て、「もう半分しかない」と思う人もいれば、「まだ半分ある」と思う人もいるでしょう。みなさんは、どちらでしょうか。

  同じ状況であっても、それをどのようにとらえるかは人それぞれ違います。自分自身の考え方のくせに気づいて、別の角度から見てみることを心理学では『リフレーミング』といいます。

  例えば、自分の短所だと思っている事柄を別の視点から言い換えてみます。「心配性」という短所を長所に言い換えるとしたら、どんな言葉が思い浮かぶでしょうか。心配性な人は、どんな時にでも細心の注意を払っているので、「細かなことに気づくことができる」と言い換えることができますね。また、「マイペース」という一見短所に思えることも、見方を変えれば「何事にも落ち着いて対処できる」、「自分を持っている」と言い換えることができます。

  このように、少し見方を変えて短所を長所にとらえなおすことは、物事を柔軟に捉えることにもつながり、良好な人間関係を築くきっかけにもなります。 また、リフレーミングはネガティブなことをポジティブにとらえるということだけではありません。枠組みを変える、柔軟に物事をとらえるという考え方は、悩んでいるとき、困っているときに打開する助けになってくれるはずです。

  ぜひ、リフレーミングを普段の生活に取り入れてみてください。

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