2000年9月

夏ばて

【夏ばて対策やってみよう!】

【夏ばてチェック】はいの数はいくつですか?

1.夜暑くてよく眠れない
2.夏になると口当たりのいいもの(めん類など)をよく食べる
3.冷たいもの(アイス・ジュース類・氷など)を頻繁に食べる
4.冷房の効いた部屋に長時間いることが多い
5.夏になると食欲がなくなる
6.暑くなると活動量が落ちる
7.減量してないのにやせてきた
8.日中ボーっとしてしまうことがある
9.めりはりのある生活ができない
10.なんとなく身体がだるい
11.休日は冷房の効いた部屋でゴロゴロ過ごすことが多い
12.人の多いところへ行くのは嫌だ
13.何もやる気が起こらない
14.朝、なかなか起きれない
15.それほど食べていないのに、最近ちょっと太ったみたい

はいの数が5個以上の人は少々夏ばて気味です。また、10個以上の人はかなり夏ばてでしょう。すぐにでも生活改善をしたほうが良いですね。
また、はいの数が少なかった方も気を緩めないでこの夏を乗り切りましょう。

【夏ばて】とは?
暑さのために身体がぐったり疲れることで、病気ではありません。
ただしほっておくと疲労を蓄積し夏風邪や胃腸障害を起こしやすくなります。
疲れやすい・食欲不振・体重減少などの症状があります。

【なぜ夏はばてるのか】

1.気温と湿度の影響・・・気温が32度以上、湿度が80%以上になると人間は体内の生理的機能に負担が増し夏ばてになりやすくなります。

2.胃腸機能の低下・・・暑いと、清涼飲料・アイス・かき氷・ビールなど冷たく水分の多いものを多食しやすくなります。そのため胃腸が冷たくなり血行が悪くなり消化不良や下痢・食欲不振などになりやすくなります。

3.クーラーの影響・・・クーラーを効かせすぎると、人間にもともと備わっている体温調節機能がうまく働かなくなります。身体が体温調節の仕事を怠けてしまうようになるのです【自律神経失調症】。 特に、暑い戸外とクーラーの効きすぎた室内の出入りが激しいと体内の機能が狂いやすくなります。

4.食欲不振・・・暑さで食欲がなくなるため栄養不足になります。栄養不足状態が続くとパワーが不足し、夏ばてになります。

5.寝不足・・・暑さで寝不足になりやすいため翌日に疲れが残り体力の消耗が激しくなります。

ではこういった症状をなくすためにはどうしたら良いのでしょうか。次は夏ばてにたいする対策をあげてみました。

【夏ばて対策】

1.食生活ポイント

・バランスよくいろいろな食品を少しずつ食べましょう。

・口当たりの良いめん類や冷たい飲み物ばかり食べずに温かい飲み物も飲みましょう。
(温かいものを飲むとスッキリしてのどの渇きがいやせます)

・食欲がないときは香辛料やスパイス、酢、少量の食前酒などを上手に利用して食欲をわかせる工夫をしましょう。

・よくかんで、ゆっくり食べましょう。(よくかんで食べることで唾液がたくさん出ます。唾液の中には消化酵素が含まれているため、夏ばてで弱っている胃の負担を軽くします。また、楽しく食べることによって胃液の分泌もよくなり、栄養素の吸収もよくなります)

・ビタミンB1を充分に摂りましょう。(暑い時期は口当たりの良いめん類や冷たいジュース類にはしりがちですが、これらは皆、糖質を多く含み、体内で代謝されるときは、ビタミンB1が必要となるためです)うなぎや豚肉などビタミンB1を豊富に含んでいるので積極的に摂りましょう。

・水分の取り方に注意しましょう。(暑い時期の水分補給は重要ですが、少しずつ何度かにわけて飲むことが大事です。一度に沢山飲むのは身体にとってよくありません。特に食前に水分を摂りすぎると胃の働きが弱まり胃液が薄まって消化能力が落ちる可能性があるので注意が必要です)

2.生活ポイント

・冷房は適度に利用しましょう。暑いのに我慢して冷房をかけないのは不快感を増し体調を崩すだけですが、冷房をきかせすぎるのもよくありません。冷房は弱めに設定 しましょう。(また、同じ温度でも風が吹くと涼しく感じるので扇風機を併用するとよいでしょう)
・休日は適度な運動をしましょう。(冷房のきいた部屋でゴロゴロしていると体力が衰えてしまいます。外へ出て汗を流すとストレス解消にもなります)
・よく眠りましょう。(暑くて熟睡できない時などは少し暑いと思われる程度に冷房を設定してタイマーを上手に利用しましょう)

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2000年9月心理室より

心理室より 子どもシリーズ  指しゃぶり・爪噛み
 
子どもの気になる癖や症状、シリーズ3回目の今回は、【指しゃぶり・爪噛み】についてお話したいと思います。

  【赤ちゃんはどうして指をしゃぶるの?】

赤ちゃんは、頬や口の周りを触られると、反射的にその方向に顔を動かして、触れるものを捕まえようとしたり、口の中に入れられたものに吸い付く習性があります。お母さんのおっぱいを飲むという行動がまさにそれです。赤ちゃんは、授乳によって空腹感を満たし、おっぱいをしゃぶる快感を体験します。指しゃぶりはこの快感を再現するための代償行為だと考えられています。乳児期に見られる指しゃぶりは誰にでも見られる正常な行為なのです。

  【指しゃぶりが問題になるのはどんな時?】

通常、幼児期に入って対人関係や遊びが広がるにつれて、指しゃぶりは徐々に減少していくのですが、指に吸いダコができるくらいひどい場合や、友達と遊べずに引きこもって指をしゃぶっているような場合、4~5歳を過ぎても続いているような場合には問題視されることが多いようです。

  【指しゃぶりはやめさせたほうがいいの?】

指しゃぶりは欲求を満たすための行為であると同時に、苦しい気持ちや悲しい気持ちが出そうになるのを我慢するための行為でもあります。それをやめさせたところで、不満が解決されるわけではなく、子どもは何かそれに代わる方法を見つけ出さなければならなくなります。背景を考えずに表面的な癖だけをやめさせようとすると、タオルが離せないなどの別の癖が出て来たり、【チック(シリーズ①参照)】などに移行することもあります。無理にやめさせようとして叱ったり、厳しく干渉しすぎると、かえって固定・悪化する傾向があるようです。指にからしを塗ったり、包帯を塗って禁止しようとする方法もあまり効果はないとされており、あまり心配せずに【そのうちなくなるよ】という気持ちでゆったりと構えていた方が良いでしょう。

  【指しゃぶりと爪噛みは違うの?】

基本的なメカニズムは指しゃぶりも爪噛みも同様ですが、爪噛みは指しゃぶりよりも年長児に出現し、癖として長く残りやすいと言われています。

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2000年9月

 慢性胃炎  
 
胃炎とは、胃の表面を覆っている粘膜が何らかの原因によって炎症を起こした状態をいいますが、慢性胃炎とは、慢性の胃の炎症のことではなく度重なる胃粘膜のただれの後遺症で、胃の粘膜が変化してしまったもので胃の老化ともいえます。

 症状は、【みぞおちの痛み・不快感・圧迫感・胸焼け・胃もたれ・吐き気・食欲不振】などが主なものです。原因には【飲食物・酒・タバコ・刺激物】など外部からの原因と、【体質・栄養状態・感情障害】などの内部からの原因とにあるといわれています。

【ストレスとの関係】
ストレスは、いろいろな病気の原因になると考えられていますが、胃炎や胃潰瘍の発生にも大きく関わっています。心配事があるときなど【胃が痛むような】と言う表現をすることがよくありますが、体の様々な気管の中でも、胃は特にストレスの影響を受けやすい気管だといえるでしょう。

【ストレスが胃炎・胃潰瘍を起こす仕組み】
ストレス→大脳→視床下部→自律神経→交感神経→攻撃因子が強くなる→【胃炎・胃潰瘍】が発生
            ↓
副交感神経→防御因子が強くなる→【胃炎・胃潰瘍】が発生

ストレスを受けると、その刺激は【大脳】を経て、【視床下部】に伝わり、【自律神経】全体に影響を及ぼします。自律神経には、【交感神経】と【副交感神経】があり、交換神経に刺激が伝わると血管の収縮がおこり、胃粘膜の血流量が低下するため、胃の【防御因子】が弱くなります。一方、副交感神経に刺激が伝わると胃液の分泌が活発になるため、胃の【防御因子】が強くなります。こうして防御因子が弱くなり、攻撃因子が強くなると、胃炎や胃潰瘍が発生します。

【日常生活での注意点】

食生活を改善する
・甘いものや脂っこいものは、胃の中にとどまる時間が長いため、避けましょう。
・コーヒーや香辛料などの刺激物は、胃酸を過剰に分泌させるので避けましょう。
・食後は胃酸が分泌されているので、すぐ横になると胃酸が食道に逆流します。寝る直前に食べるのはやめましょう。

 タバコ・アルコールを控える
  ・アルコールは食事中、又は食後に適量を飲むようにしましょう。
  ・タバコは胃酸の逆流を招くため、控えめにしましょう。

 ストレスをためない
  ・疲れていると感じたらゆっくり休み、睡眠時間を十分にとりましょう。
   また【自分の時間をもつ】などストレスをためない工夫をしましょう。

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2000年9月

生活習慣病のためのクッキング

 豚肉の野菜まき焼き
 レシピ4人分
   {材料}
豚もも肉薄切り・・・300g   長ねぎ・・・20g(1/5本)       サラダ油・・・16g(大さじ11/4)
しょうゆ・・・28g          にんじん・・・40g(1/3本)      プチトマト・・・8個
みりん・・・24g          セロリ・・・40g(1/3本)        サラダ菜・・・40g(8枚)

1.しょうゆ・みりん・をあわせ、豚肉をつける。
2.長ねぎ・にんじん・セロリ・生椎茸は細く切る。さやいんげんは筋をとり、ゆでて斜めに細く切る。
3.まな板の上に豚肉を広げ、端を少し重ねて1人分を並べ、2の1/4量を手前においてきっちり巻き、巻き終わりに片栗粉(分量外)を少しつけて止める。残りも同様につくる。
4.フライパンに油を熱し、3の巻き終わりを下にして入れ、ころがしながら焼いて火を通す。
5.4を食べやすい大きさに切り、サラダ菜を敷いた器に盛り、プチトマトを添える。

  1人分の熱量・・・158キロカロリー
  1人分の塩分・・・1.1g
  1人分のコレステロール・・・45mg

  ビタミンB1に富む(豚肉)
   豚もも肉・・ビタミンB1(1.13mg)
   豚ヒレ肉・・ビタミンB1(1.34mg)
             可食部100あたり

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