院長より

 ポカポカとした穏やかな晴れの日が続いたと思ったら、急に冷え込む日になったりと、寒暖の差の大きな時期が続いています。このような寒暖の差により自律神経のバランスが崩れやすくなりますのでお気をつけになってください。以前にもお伝えしましたが、同じように症状があっても、原因が理解できている方とそうでない方とでは困り方も直り方も違います。原因が自分なりに理解できている方は、そんなもんだと思えますし、いつごろ収まるとか、どの程度まで悪くなるかとかを予測できますので、不安要素が増えず、その結果、症状の改善が早まることが期待できます。ご自身の病気、症状を受け入れ、戦うべきところと戦わなくてもいいところの見極めができるようになると良いと思います。また、幸福感というのも自分が感じる感情であり、他人と比較するものではありません。人が羨むような生活をしていたとしても本人が幸福だと感じてなければ幸福ではないですし、その逆も然りです。幸せ探しをするのではなく、幸せだと思ってください。身近な些細なことを幸せだと感じることができれば、豊かな人生になっていくと思いませんか。
 先日市長選が終わりました。盛り上がりに欠け、投票率も低かったようですが、再選された市長の得票数の差は今までと比較すると僅差でした。愛知県知事のリコールを首謀しておきながら、応援しただけと言い逃れようとしていると非難され、強い逆風が吹く中での再選でした。これはもっと名古屋市を良くしてもらえるという市民の期待の現れなのでしょうか。その期待に答えてくれるのかどうか、注目していこうと思います。

 さてようやくコロナワクチン接種が始まります。4月中旬から中区の高齢者に限定して始まりましたが、他の区は5月から開始で、接種券も届き始め、どこで、いつ打とうか悩んでいらっしゃるかと思います。名古屋市の医療機関では個別接種を5月末から開始するよう言われていますが、どの程度ワクチンが入ってくるかなど詳細が不明です。当院でも準備でき次第予約受付を開始しますので、もうしばらくお待ち下さい。今回のコロナワクチンは全国民が摂取できる量が確保されていますので、早いもの勝ちではないことを理解し、落ち着いた行動を取ってください。予約の突然のキャンセル(いわゆるドタキャン)は貴重なワクチンの廃棄に繋がりかねない行為です。やむを得ない事情であったかもしれませんが、極力避けていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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ヤングケアラー

 2020年4月12日、厚生労働省・文部科学省によって初めて全国で実施された「ヤングケアラーの実態調査」の結果が発表されました。

 ヤングケアラーとは、法令上の定義はありませんが一般に「本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている児童」とされています。

 例えば…

●障がいや病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている。

●家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている。

●障がいや病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている

●目の離せない家族の見守りや声かけなどの気遣いをしている。

●障がいや病気のある家族の入浴やトイレの介助をしている。

●日本語が第一言語でない家族や障がいのある家族のために通訳している。

●家計を支えるために労働をして、障がいや病気のある家族を助けている。

●アルコール・薬物・ギャンブルなどの問題のある家族に対応している。

●がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病をしている。

●障がいや病気のある家族の身の回りの世話をしている。

(一般社団法人日本ケアラー連盟より)

 そして今回の実態調査から中学生の約17人に1人(5.7%),高校生の約24人に1人(4.1%)が「世話をしている家族がいる」と答えています。単純計算してもクラスに1人か2人居ると考えると少し身近に感じるのではないでしょうか。

 ヤングケアラーの1割は1日に7時間以上を世話に費やしているとのことです。中には、勉強時間が十分に取れない、睡眠時間を十分に確保できないといった日常生活の困り感や進路を変更せざるおえない、学校に行きたくてもいけないといった将来に関わる困り感を抱えていることもあります。

 一方で「相談した経験がない」という生徒は中高生ともに6割を超え、その理由として「誰かに相談するほどの悩みではないから」「相談して状況が変わるとは思わない」という回答が続いています。

 介護や家事に追われ、勉強や友だちづきあいをする余裕がない子どもも少なくありません。また、大人になっても、幼いころからの考え方のクセは継続しやすく家族の世話が落ち着いた後も、抱え込むクセにより日常的に心に大きな負担がかかることもあります。

 ヤングケアラーの実態調査はまだ始まったばかりで、概念としても確かなものではありません。しかし、ヤングケアラーに限らず、「うちの家庭では当たり前だから」「つらいけど、相談するほどのことではないかな」と自分一人でどうにかしようとせず、つらいことがあったり、心身の異変を感じたりしたときは、1度周りの人に相談してみてはどうでしょうか?自分が思っているよりも、心や体は疲れきっているかもしれません。

 最近では、相談窓口や情報検索サービスも増えています。近くの人に相談しづらければ、医療機関や公的な相談窓口を頼ってみるのも一つの手段ですよ。

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院長より

 徐々に日が伸び、草木も芽吹き、日中温かいと感じる日が増え、いい季節を迎えようとしています。しかし、まだ特に夜間は冷え込む日が続いています。このような昼夜あるいは日々の寒暖の差は自律神経のバランスを乱し、めまいや立ちくらみ、動悸などの症状が起こりやすく、風邪もひきやすい時期でもありますので、皆様ご自愛くださいますようお願いいたします。

 また花粉症の症状がそろそろ出始めた方が多いのではないでしょうか。今年はひどいと訴えて受診される患者さんも増えてまいりました。当院は花粉症の治療も行っておりますので、症状にお困りでしたら、ご相談ください。

さてやっと待望のコロナウイルス感染症の予防接種(ワクチン)が始まるようです。3月から医療関係者、4月から高齢者や基礎疾患のある方への接種を行い、その後その他の方への接種となるようですが、現時点で詳細は不明です。具体的なスケジュールや方法は各自治体によって異なるようですが、接種対象者には接種券(クーポン)が送られてきますので、それが届いたら接種を受けてください。当院でも接種できるよう手配はしていますが、保管方法等取り扱いが難しいワクチンですので、ある程度場所が限定されるようです。どこで受けられるかもクーポンと一緒に案内が届くと思いますのでご確認ください。副作用等が怖いので受けたくないと考えている方もいらっしゃると思いますが、集団免疫をつけるためにはできるだけ多くの方が接種を受けている必要があります。万が一ご自身がコロナウイルス感染症にかかってしまうと、ご家族友人にも感染させてしまうという危険性がありますが、予防接種を受けていればこの危険性をかなり下げることができます。是非前向きにご検討ください。

 また皆が感染予防策を講じているためだと思いますが、インフルエンザはじめ感染症での死亡者が昨年から激減しています。コロナだけではなく多くの感染症予防にマスク、手洗い、蜜を避けることが有効だとわかったので、ワクチン接種後も同様の習慣を続けることをおすすめします。

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適度な飲酒を心掛けよう

 新型コロナウィルスの流行に伴い、飲酒に関して悩みを抱える人が増えているようです。多くの人が外出自粛を意識することで、外で飲み会をする機会は減少している一方で、在宅時間が長いことやコロナ禍における不安感が増大することなどから、自宅での飲酒量が増加したり、一度アルコール依存症を克服した人が再び多量の飲酒をするようになった、という事例が見られます。

アルコール依存症のチェックシートとして最もよく使用されるものが、WHO(世界保健機関)が作成した「AUDIT」です。以下に掲載しますので、ご自身のアルコールとの付き合い方についてチェックするために、ぜひ一度やってみてください。

※1ドリンクの目安は、ビール中ビン半分、日本酒0,5合、焼酎(25度)50ml程度です。

(1) あなたはアルコール含有飲料(お酒)をどのくらいの頻度で飲みますか?

0:飲まない 1:月に 1度以下 2:月に2~4度 3:週に2~3度 4:週に4度以上

(2) 飲酒するときには通常どのくらいの量を飲みますか?

0:0~2ドリンク 1:3~4ドリンク 2:5~6ドリンク 3:7~9ドリンク 4:10ドリンク以上

(3) 1度に6ドリンク以上飲酒することがどのくらいの頻度でありますか?

0:ない 1:月に1度未満 2:月に1度 3:週に1度 4:毎日あるいはほとんど毎日

(4) 過去1年間に、飲み始めると止められなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?

0:ない 1:月に1度未満 2:月に1度 3:週に1度 4:毎日あるいはほとんど毎日

(5) 過去1年間に、普通だと行えることを飲酒していたためにできなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?

0:ない 1:月に1度未満 2:月に1度 3:週に1度 4:毎日あるいはほとんど毎日

(6) 過去1年間に、深酒の後体調を整えるために、朝迎え酒をしなければならなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?

0:ない 1:月に1度未満 2:月に1度 3:週に1度 4:毎日あるいはほとんど毎日

(7) 過去1年間に、飲酒後罪悪感や自責の念にかられたことが、どのくらいの頻度でありましたか?

0:ない 1:月に1度未満 2:月に1度 3:週に1度 4:毎日あるいはほとんど毎日

(8) 過去1年間に、飲酒のための前夜の出来事を思い出せなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?

0:ない 1:月に1度未満 2:月に1度 3:週に1度 4:毎日あるいはほとんど毎日

(9) あなたの飲酒のために、あなた自身か他の誰かがけがをしたことがありますか?

0:ない 2:あるが、過去1年間にはなし 4:過去1年間にあり

(10) 肉親や親戚、友人、医師、あるいは他の健康管理にたずさわる人が、あなたの飲酒について心配したり、飲酒量を減らすように勧めたりしたことがありますか?

0:ない 2:あるが、過去1年間にはなし 4:過去1年間にあり

チェックした数字の合計が、0~7点であれば問題飲酒なし、8~14点であれば問題飲酒はあるが依存症にはならない、15点以上であれば依存症の疑いあり、という結果になります。

 過剰な飲酒はアルコール依存症に繋がる可能性がありますが、適度な飲酒は日頃のストレスを和らげるなどの効果があります。過度に負荷をかけない、適切な飲み方でお酒を楽しむように心掛けましょう。例えば、アルコールの吸収速度を遅らせるために空腹時の飲酒を避け、食事の際に程よいペースで飲むことや、毎日飲んでいる方は週に1、2回飲まない日を決めて肝臓を休めるなどの工夫をすることで、飲酒による身体への負担を減らすことができます。また、AUDITの点数が高かったり、ここ1年で明らかに飲酒の量が増えたなと感じる方は、お気軽にご相談ください。

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