院長より

 4月下旬から急に暖かい日が増えてきました。つい先日まで暖房を必要としていたのに、ここ数日は夏日を記録する日もあり、あっという間に冷房が必要なほどの陽気に変わりましたが、3寒4温と言われるような毎日の寒暖の差に加えて一日のうちでも朝晩の温度差が大きな日が続いています。このような寒暖の差により自律神経のバランスが乱れ、様々な自覚症状が現れますから、今は一年のうちでも自律神経失調症状がひどくなりやすい季節です。心当たりのある方はご相談ください。

 新型コロナウイルス感染症がやっと落ち着いてきたようで、インフルエンザと同様小さな波が見られる程度に減ってきました。その一方百日咳や麻疹などの感染症がまた流行りだしています。麻疹の流行っている地域への渡航は避けるほうが良いのですが、このゴールデンウィークでそのような地域に渡航した人たちが帰国して日本で広げることになるのは避けたいものです。コロナ流行時の生活様式をしていると新型コロナウイルス感染症だけでなく、いわゆる風邪など多くの他の感染症もかなり減らせることもわかってきたので、感染対策はできるだけそのまま続けたほうが良いのではと思います。

 オンライン資格確認というマイナンバーカードを使った新しい試みが始まりました。紙の保険証の新規発行は廃止され、マイナンバーカードを持たない人には新たに資格証を発行される事になっています。まだ旧来の保険証の有効期限内なので、当院でのマイナ保険証の利用率はあまり上がっておりませんが、今後有効期限を迎えた時、混乱が起こらないか心配しております。期限ギリギリになって慌てて資格証を発行してもらう事にならないように、ある程度余裕をもった対応をお願いいたします。

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院長より

 寒さが少しずつ和らぎ、日増しに暖かさを増し、春の訪れを感じるようになってきました。今年は梅の開花が遅れ、もしかすると梅と桜が同時期に楽しめるかもと言われているようです。しばらくは気持ちの良い季節を迎えますが、この時期の寒暖の差は自律神経のバランスを乱し、様々な症状の悪化しやすい時期でもあります。皆様もご自愛の上、気になる症状がありましたら、ご相談下さい。また 3月になると一気に花粉の量が増え、花粉症症状も一気に酷くなると言われています。お気をつけください。

ロシアがウクライナに軍事侵攻し、核兵器も使うぞと世界に向けて脅しをかけてから3年以上も経過してしまい、まだ終決を見ていません。寒さと戦闘の緊張とで、かなり辛い毎日を送っているだろうと思うと、心が痛みます。早く平和が訪れてほしいと願っています。アメリカ大統領にトランプ氏が返り咲きましたが、ロシアとの会話を進め、ロシアとウクライナの対立にも終結の兆しが見えてきたようで、期待しています。その一方でトランプ氏はアメリカ・ファーストを掲げ、関税の値上げを提案しています。これにより世界中が大混乱に陥る可能性があり、日本の経済にも大打撃になるそうです。なんとか回避できるといいのですが。

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院長より

あけましておめでとうございます。
 昨年末は正月早々に震災があり、その後も各地で豪雨災害、夏には史上初の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)発令など様々な災害があり、改めて亡くなられた方々への御冥福をお祈りし、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げ、いちにちもはやくい復興を願うばかりです。昨年末より急に冷え込み、日本海側を中心に全国的に大雪となり、様々な被害がありました。このような気候の大きな変化は生活に支障を来すだけでなく、低気圧や屋内外の寒暖の差が自律神経のバランスを乱し、さまざまな自律神経失調症状を起こしますのでご注意下さい。

 インフルエンザワクチン、コロナワクチン、肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチンや子宮頸がんワクチン等々年令によって様々なワクチン接種がありますが、それぞれの接種は受けていらっしゃいますか。発症予防効果や発症しても軽症ですむなどの効果があります。まだの方はぜひ接種を受けることをご検討ください。予防接種は接種後、効果を出すまでにある程度の期間が必要で、すぐ効果が出るわけではありません。なるべく早めに接種するようにしましょう。

昨年は大きく政治が動いた年でした。岸田総理が辞任し、自民党総裁選が行われ、石破氏が自民党総裁となりました。その後衆議院解散、総選挙となりましたが、自民党は多くの議席を失い、公明党も振るわなかったため少数与党となってしまい、数だよりの強引な政策決定ができなくなりました。これできちんとした議論をして国民のためになる正しい政策をしていただけるようになることを大いに期待しています。昨年の流れを見ても、国民一人ひとりが選挙を通じて国や県、市に声を上げることで政治が変わることがわかるかと思います。今年は参議院選挙も行われます。皆の声をきちんと届ける手段である選挙でちゃんと投票していただきたいと思います。

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アンガーマネージメント

 年末年始で仕事納めや家庭では大掃除など、バタバタする時期ですが、そんな時はいつも以上に些細なことでイライラしてしまうことも増えてしまうのではないでしょうか。必ずしも怒り自体が悪いというものではありませんが、怒りの感情が頻繁に起こると、ストレスが溜まってしまったり、その表現方法によっては人間関係を悪化させてしまったりすることがあります。その為、怒りを適切な形で表現することが必要になります。その方法として、アンガーマネジメントについて紹介したいと思います。

 アンガーマネジメントという言葉を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。元々は1970年代にアメリカで犯罪者の矯正プログラムとして確立されたもので、「怒りに支配されるのではなく、怒りをコントロールすること」を目的としたセルフケア方法です。

〇簡単にできるアンガーマネジメント

1.怒りの感情が生まれたら6秒数える

 怒りのピークは6秒間と言われています。衝動的に攻撃的な言葉を発したり手を出してしまわない為に、6秒数えるようにしましょう。

2.怒りの原因から離れる

 6秒数えて怒りのピークが過ぎても気持ちが収まらないこともあるかと思います。その場合は、その場から物理的に距離を取ることが効果的です。怒りの対象から気をそらし、別のことを考えて気持ちを切り替えることができます。

3.固定観念を捨てる

 「自分が正しいはず」「こうするべきだ」という気持ちが強い程、それに合わない物事が生じた時に怒りが強くなります。固定観念はあくまで個人の理想やこだわりであって、全ての人が同じような価値観を持っている訳ではありません。自分の中にどのような固定観念があるのかを整理し、許容できる範囲を広げていくことが大切です。簡単な事ではありませんが、相手の考えを「こうするべきだ」とすぐに否定してしまうのではなく、相手の立場に立って理解しようとすることが大切です。

4.自分でコントロールできることにのみ力を注ぐ

 電車が遅れた時など、自分ではコントロールして解決できないことにに怒りを感じる事があると思います。コントロールできなものに対しては「仕方ない」と自分に言い聞かせて受け止めることが大切です。

5.怒りの度合いをスコアリングする

 平穏な状態を0、自分にとって一番強い怒りを10として、10段階で怒りに点数を付けるようにします。この採点をしている間に、怒りを客観視することができ、気持ちを静まりやすくなります。また、記録しておくことで、自分がどんな時に怒りを感じやすいのか分かるようになり、自分の怒りをより沈めやすくなります。

 アンガーマネジメントを上手に活用して怒りをコントロールすることで、ストレスを溜めにくくすることができ、人間関係でのトラブルも避けやすくなります。慣れるまで難しさを感じるかもしれませんが、意識して練習を繰り返すことで自然と行えるようになっていきます。ぜひ、日常の中で活用してみてください。

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