2000年1月

 胃ガン検診について
従来当院では名古屋市の委託市民検診を行っておりますが、そのうち胃がん検診は行っておりませんでした。残念ながら放射線被爆とその精度が有用性を上回っているか、まだ議論されている状態だというのもその一因です。最近血液中の【ペプシノーゲン】という物質の濃度を計測することでバリウムを飲む胃がん検診よりも正確に胃がん検診が可能だと言われ始めておりますまだ保険適応にもなっておらず、あくまで検診ですので3000円程度の実費負担が必要な検査ですが、当院では積極的に行っていこうと考えておりますので、是非ご利用ください。 

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2000年1月

 便秘について
 
一定期間以上、排便がない状態を【便秘】といいます。この一定期間というのは人によってさまざまです。

毎日排便がないと気分が悪くなる人もいますし、1週間くらいは平気という人もいますが、一般には3日間便通のないことを便秘とよんでいます。

便秘はその原因によって【器質性便秘】と【機能性便秘】に分けられます。一般に便秘と呼ばれているのは機能性便秘で、これは腸がスムーズに動かないために起こる便秘です。機能性便秘も大きく2つに分かれます。【麻痺性の便秘】と【痙攣性の便秘】です。
 
・麻痺性の便秘・・・お年寄りに多く見られるもので、老化に伴って腸の動きが鈍くなるために生ずる便秘です。

・痙攣性の便秘・・・若い人に多く、ストレスなどによって腸の緊張感が高まり、
          一時的に腸が強く収縮して止まるために起こる便秘です。

【腸内で停滞するとどんなことになるの?】
 腸がうまく動かないと、内容を後方(肛門のほう)へ送ることができません。内容物が同じところに停滞すると、その間に内容物の水分が腸管に吸収されてしまうので、次第に硬く小さくなっていきます。そうなるとさらに運びにくくなり、たとえ肛門の近くまで運ぶことができても、硬いため排泄しにくくなります。
 *周りの筋肉の働きで腸を動かしましょう

 便秘の予防のためには、常に腸を動かしてやればよいのですが、腸は自律神経が支配するため自分の意志で動かすことができません。そこで、周囲の筋肉を使って、間接的に大腸を動かすようにしましょう。鍛えるべき筋肉は、腹筋・ふともも前の筋肉・肛門の筋肉です。
 *腹筋を鍛えましょう
 
 腹筋を鍛えるとおなかの内圧が高まり、便が直腸を刺激する力が強くなる。そうすると【トイレに行きたい】という信号が脳に伝わりやすくなって、便意に敏感になり便秘解消に役立ちます。

  【筋肉を鍛える運動】
 仰向けになり、ひざを伸ばしたまま、足を持ち上げる。
 かかとが床から20cmほど離れるくらいまで上げ20数えておろす。これを毎日5回くらい行う。
 *太股の前の筋肉を鍛えましょう
 いつでもどこでもできるのは、足踏み。両方合わせて100歩くらい足踏みする。
 よろけそうな人は、必ず何かにつかまって行いましょう

  食物繊維が上手にとれる便秘に効く料理
【根菜の炊き込みご飯】

○材料 
米・・・・・・・・・・・・2カップ
干ししいたけ・・・・・・・5枚
芽ひじき (乾物)・・・・・1/2カップ
こんにゃく、油揚げ・・・・各1/2枚
ごぼう・・・・・・・・・・1/3本
にんじん・・・・・・・・・1/2本
れんこん、ゆでたけのこ・・各50g
鶏もも肉・・・・・・・・・1枚
サラダ油・・・・・・・・・大さじ1
しょうゆ、みりん・・・・各大さじ1
酒・・・・・・・・・・・大さじ2
砂糖・・・・・・・・・・小さじ1
絹さや・・・・・・・・・・・・5~6枚

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2000年1月

高血圧の合併症

【合併症】
高血圧は多くの場合、特に症状がないため軽く見てしまいがちです。しかし、そのまま放っておくと動脈硬化が進み、色々な合併症を引き起こしてしまいます。今回は高血圧の合併症についてお話ししましょう。高血圧の状態が続くと、血管の壁は厚く、固くなり、弾力性が失われて血管が破れたり、傷つきやすくなります。これを【動脈硬化】といいます。動脈硬化が進むと、次のような様々な病気が起こってきます。

【脳卒中】 
 脳の血管が詰まって起きる【脳梗塞】と脳の血管が破れて起きる【脳出血】があります。どちらも死に至るか、そうでなくても 体の片側が麻痺する、ろれつが回らなくなる、片目が見えなくなるなど、様々な後遺症が現れることがあります。

【狭心症と心筋梗塞】
 心臓に栄養を送っている血管が詰まりかけて起こるのが狭心症、完全に詰まってしまうのが心筋梗塞です。

【腎不全】
 腎臓の機能が完全に失われてしまう病気です。腎不全になると、尿が作られなくなってしまいます。

【大動脈瘤】
 血管が膨れて瘤をつくる疾患です。瘤が破れると大出血が起き、命を失うことになりかねません。かつて、年をとるにつれて血圧が上がるのは、ある程度まで自然な老化現象とされていました。老化して流れが悪くなった血管に十分な血液を送るには、ある程度高い血圧が必要という考え方です。
しかし、今では血圧を下げるほど、脳卒中などの合併症が少なくなることが明らかになってきています。年齢に関わらず、血圧は高くならないようにつとめることが必要なのです。
 *心筋梗塞や脳卒中の発作防止にも気を配りましょう。

 高齢の人、糖尿病・肥満の人、脳卒中や心筋梗塞の経験のある人は、発作を防ぐために次のような注意をしましょう。朝は急に起きないで寝床で30分ほど読書や考え事などをしましょう。軽く手足を動かすのも効果的です。大きな気温差を避けましょう。入浴前、浴槽への給湯にシャワーを使うと浴室全体が温まります。冬は脱衣場やトイレも温めるようにしましょう。

次回は高血圧の治療法 についてお話ししていきます。

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2000年1月心理室より

心理室より
【うつ病ってどんな病気?】
うつ病は、【心の風邪】と言われており、誰でもかかる可能性のある心の病気です。その数は人口の約5%と言われており、20人に1人がうつ病にかかっているか、かかったことがあるという計算になります。そのくらいポピュラーな病気なのです。症状としては次のようなものがあります。

【主な症状】
・思考力・判断力の低下
・焦り
・憂鬱(特に朝方)
・集中力がない
・睡眠障害
・自分は価値のない人間だと思う
・無気力・生きていても仕方がないと思う
・感動する事が少ない
・理由もなくイライラする
・強い疲労感
・食欲・性欲の低下
・不安・些細なことで申し訳ないと悩む

  【うつ病の原因は何?】

うつ病の原因は、脳中の物質の伝達が一時的に悪くなることだと言われています。これには、体質とストレスが関係していて、性格や、喪失体験がうつ病を引き起こす要因になります。喪失体験とは、身内や大切な人の死・ペットの死・定年・リストラ・単身赴任・離婚・パートナーとの別れなど、何かを失う体験のことをいいます。

【どんな人がうつ病にかかりやすいの?】

生真面目・徹底主義・凝り性・几帳面・正直・正義感が強い・責任感・義務感が強い・趣味がない・人情深い・気が利く・相手の気持ちに敏感・人に同調しやすい・【~しなければ ならないとよく思うなど。周りから見れば、真面目で気の利くいい人がうつ病にかかりや すい人なのです。

  【うつ病になったらどうすればいいの?】

・睡眠を十分に取りましょう。

・寝付きが悪い、途中で目が覚める、熟睡できないなどの症状が続くときは、医師の指示従って一時的に薬の力を借りるようにしましょう。よく、【薬をやめられなくなるのではないか】と心配される方がみえますが、そのようなことはありません。安心してお使い下さい。

・しなければならないことはなるべく減らしましょう。仕事をお持ちの方は休める条件であれば休んだ方が良いでしょう。
当院で診断書【有料】を発行することもできますのでご相談下さい。休むことができなければできるだけ仕事を減らす工夫をしましょう。家事をしてみえる方はできれば家族に代わってもらいましょう。

・休養を取りましょう。今の状態は病気であることを理解して、決して怠けているわけではない ことを理解しましょう。その上でゆっくりと羽を伸ばしましょう。

・重大な決断は延期しましょう。うつ病にかかると判断力が低下する上、悲観的になり勝ちで冷静な判断をすることができな くなってしまいます。後から訂正できないような決定は延期した方がいいでしょう。

【家族はどうしたらいいの?】

絶対にはげましてはいけません。かえってプレッシャーになって、症状を悪化させることがあります。非難したり、自信を失うようなことを言ったりしたりすることも避けましょう。患者さんが自分のペースでゆったりと過ごせるように協力してあげて下さい。

  【どれくらいで治るの?】   通常3ヶ月ほどで治るとされています。早く回復したいという焦りから、無理に動き出したりすると、回復が遅れたり後を引いたりします。症状の回復は、【退屈だ】と感じることが目安となります。退屈感が出てくるまでは、人に任せられることは任せてのんびり過ごしましょう。

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