2009年1月

アロマセラピー
アロマセラピーもしくはアロマテラピー(Aromatherapy)とは、花や木など植物に由来する芳香成分(精油)を用いて、心身の健康や美容を増進するものです。身近なものとして、お香やフレグランス・キャンドルも含め、生活に自然の香りを取り入れて、ストレスを解消したり心身をリラックスさせるものがあります。

【アロマオイル】 
 植物から抽出されたオイルで、混じりけの無いピュアなものを精油とも呼びます。どのアロマオイルも独特の香りを持ち、それが心に影響を与えるといわれています。また植物の持つ自然治癒の力が、効果や効能を発揮してくれることが期待されています。香りには大きく分けて、7つの系統があります。ハーブ、柑橘、フローラル、エキゾチック、樹脂、スパイス、樹木、以上の7つの系に分けるのが一般的です。

【使用方法】 
 アロマテラピーの方法としては、芳香浴・マッサージ・入浴の3つが基本です。アロマポットやディフューザー(拡散器)で室内に香りを流しておく「芳香浴」は、香りによる精神的・心理的効果を得る最も簡単な方法であり、リラックス効果が期待できます。
 家庭でも手軽にできるものとして、お風呂に精油を垂らしてリラックス効果を楽しむ方法もあります。バスタイムを利用して手軽にアロマテラピーを楽しむことが出来ます。エッセンシャル・オイルはお湯に溶けないので、お湯に数滴たらしてよくかき混ぜてから入ります。マッサージや入浴などにアロマテラピーを併用すれば、精神的のみならず肉体的なストレスの軽減にも効果を発揮します。

 【注意点】 
 直接肌につけたり飲んだりすることは避け、3歳以下の乳幼児、妊娠中の使用は十分に注意を払う必要があります。アレルギーを起こしやすい精油もありますので、少量の使用から始めましょう。また引火性があるため、火気には注意してください。

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2008年11月院長より

今年も早、11月となり、年の瀬を迎えようとしております。まだまだ、寒くなったり、暖かい日が続いたりと天候が不安定であり、風邪などの感染症にかかりやすい時期ですから、うがいと手洗いを励行し、予防を忘れないようにして下さい。 今年のインフルエンザの予防接種はもうお済みでしょうか。当院のように契約している医療機関では企業の発行する補助券が使えます。予防接種をしてから抵抗力がつくのに2週間以上かかり、はやり始めてからあわてて接種しても間に合わないので、接種時期として、遅くても11月末までには一回目を接種しておく方がよろしいようですので、ご検討ください。例年通り、高齢の方には名古屋市からの補助により、安価にて摂取が出来ますので、ご利用ください。

特定健診はお済みでしょうか。例年の名古屋市民の健診と違い、特定健診は受けられる対象者、年齢、期間が異なっております。対象者となっている方にはそれぞれの健康保険組合より、受診券が送付されているはずで、おそらく来年1月が受けられる期限となっているはずなので、まだ受けていらっしゃらない方、ご確認ください。

 昨年11月の便りにも一年足らずで総理大臣が替わってしまった話を書きましたが、なんと今年も同じことが起こってしまいました。今度の麻生総理は早々に解散、総選挙を行うだろうとの大方の予想でしたが、思わぬ金融危機等により、来年春以降まで、衆議院解散、総選挙が遅れる可能性が出てきました。その頃には名古屋市の市長選挙もある予定で、来年はその後の国と市の行く末を左右する重要な年になりそうです。いつも書いておりますが、選挙は皆様の声を政治に反映させる最も重要な手段ですから、必ず投票に行き、国政、市政に健康を願う皆様方の声を届けていただきたいと思います。出来ますれば、我々医療従事者が応援する候補者にその一票を入れていただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

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2008年11月

政管健保から協会けんぽへ
 中小企業の従業員などが加入する政府管掌健康保険(政管健保)が平成20年10月1日より、非公務員型の法人の全国健康保険協会が保険者(運営主体)となる全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)に変わったことをご存知ですか?

 しかし、協会けんぽに変わったからといって今までの被保険者証が急に全く使えなくなってしまうわけではありません。被保険者証は、平成20年10月以降順次、新たな被保険者証への切替えを行っていきますが、切替えが完了するまで現在お持ちの被保険者証は引き続き医療機関等で使用できます(高齢受給者証、限度額適応認定証、限度額適応・標準負担額減額認定証、特定疾病療養受療証等も同様)。

 従来の被保険者証と記号番号等が全く違うので、新しい被保険者証が届いたらすぐ医療機関にお持ちください。
また、医療機関で受診された場合の自己負担の割合や高額な医療費の場合の負担の限度額、傷病手当金などの現金給付の金額や要件など、健康保険の給付の内容については、協会設立後もこれまでと変わりません。
                                                                                         
○では、気になる保険料について 平成20年10月の協会設立時の健康保険の保険料率は、9月30日までの政府管掌健康保険の保険料率(8.2%)が適用されますが、平成21年9月までには都道府県の医療費実態に合わせ(年齢構成の高い県ほど医療費が高くなったり、所得水準の低い県ほど同じ医療費でも保険料率が高くなることから、年齢構成や所得水準の違いは都道府県間で調整した上で)地域の医療費を反映した保険料率を設定することになっています。
 
 また、都道府県別保険料率への移行に当たり保険料率が大幅に上昇する場合には、激変緩和措置を講ずることとなっていますが、緩和措置がなくなった後は、保険料率の格差が鮮明になる可能性があります。この一年以内に都道府県ごとに設定される新保険料率は、全国一律だった医療保険の頃より地域格差が出てしまいそうです。
                         
 保険料以外にも協会けんぽへ変わったことで、運営・サービスの面など細かな変更点がありますので、社会保険庁のホームページ、全国保険協会のホームページや新聞等チェックしてみてくださいね。

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2008年11月心理室より

森林浴のすすめ

 “森林浴”は樹木に接して精神的な癒しを求める行為です。近くの公園や林を散歩する程度から登山やキャンプ、植物園見学まで幅広く森林浴に含まれます。日本では1982年に当時の林野庁などによって提唱され、長野県の『赤沢自然休養林』が発祥地とされます。

【フィトンチッドとは?】
 植物が発散する酸素や微妙な香りなどには、殺菌・浄化作用が含まれていて、人にとって非常によいことが確認されています。この森林浴効果をもたらすのが『フィトンチッド』、微生物の活動を抑制する作用をもつ、樹木などが発散する化学物質です。植物が傷つけられた際に放出し、殺菌力を持つ揮発性物質です。

【森林浴の効用】
○殺菌効果
樹木が発散する酸素や香りには殺菌物質が含まれていて、病原菌や細菌を寄せ付けない作用が働いています。人にとっても好環境となり、その効果は想像以上のものです。
○森林の香り 
森林の中にいなくても、檜(ヒノキ)のように素敵な香りに出会うとホットするはず。樹木や草花の香りには心を静める効果があり、森の中を歩いていると、気持ちが安らいでくるのはこのためなのです。
○森林の色
植物の種類や、季節によって森の色は異なってきますが、基本的には心理的に「落ち着き」を誘う緑が中心。感動的な紅葉の色も、心に新しい風を呼び起こします。
○森林の空気
空気中のチリやススも、森林がフィルターとなってシャットアウトしてくれます。適度な湿度とバランスよく調和して、私たちをやさしく包み込んでくれているのです。
○酸素の供給源
植物は二酸化炭素を吸って、酸素を発散しています。だから森林の中は新鮮な酸素がいっぱい。思いっきり深呼吸をしてみましょう。
○防風・遮光効果
よく成長した森林は、背丈も高く生い茂っているから、真夏の直射日光をさえぎり、いつも涼風のさわやかさ。強風や突風からも私たちを守ってくれます。
○防音効果
都市の騒音は森の中にはありません。清流のせせらぎ、野鳥のさえずり、優しい風の音など、静寂の森に耳を済ませば、心地よい自然の声が聞こえてきます。

【森林浴の森日本100選】

林野庁と緑の文明学会、地球環境財団が共同で選定しています。愛知県にあるものを挙げてみました。是非行ってみてはいかがでしょうか。

 『昭和の森』(豊田市)
 『愛知県森林公園』(名古屋市・尾張旭市)
 『愛知県民の森』(新城市)

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