自律神経を整えて、ストレスと上手く付き合っていきましょう

みなさんも日々の生活の中で、様々なストレスを感じていると思います。

ストレスと一言に言っても、精神的なものもあれば、暑いや寒いといった環境の変化もあります。怪我をしたということもストレスの一つになります。

そういった自分の内・外からの刺激に対して、人間の体は自律神経を仲介にして防衛体制を整えていると言われています。しかし、一定以上のストレスがかかれば、その防衛体制が整えきれなくなり、不調をきたすこともあります。

生活の中からストレスをなくすことはできませんが、上手く付き合う方法がいくつかあります。

そこで今回は、自律神経を整えることでストレスと上手く付き合う方法をお伝えします。

【方法1.円歩き】

日々の生活の中のストレスで疲れた脳を休ませるには、何も考えないことが一番です。とはいえ、何も考えないようにすることは難しいですよね。

そんなときは、運動など体を動かすことに集中することで心を空っぽにする方法がお勧めです。

その方法の一つが「円歩き」です。

直径1mほどの円の上をゆっくり深呼吸をしながら、1日10~20分歩く方法です。円から落ちないように集中することで、頭の中から雑念が消え、ストレスとなることを考えない時間を作ることが出来ます。悩んだり考えたりする時間が減ると、自律神経も滞りなく機能するようになります。

あなたも疲れた脳を休ませて、ストレスから開放される時間を作ってみてはいかがでしょうか。

【方法2.意識的に日常と違う行動を試す】

毎日仕事や家事に追われていると感じるような単調な生活が続いていると、いつも緊張し、交感神経が優位の状態が続いてしまいます。

それを改善するためには、副交感神経が優位に働くような状態を作る事が必要です。

その方法として、日常と違う行動をしてみることがお勧めです。

お勧めの方法の一つが、スポーツです。朝起きて、汗を流し、夜はぐっすり眠る、ということが、副交感神経を優位に働かせるために有効です。

特に球技はお勧めのスポーツです。手軽なもので、けん玉やお手玉なども良いと言われています。玉の動きに集中することで、ストレスとなっている出来事を忘れられ、気分転換にもなります。

上記に限らず、何か一つでも集中して取り組めることを見つけてみてはいかがでしょうか。

【方法3.副交感神経を働かせる呼吸法】

副交感神経を上手く働かせる方法として、呼吸法を活用することがお勧めです。

普段は無意識にしている呼吸も、意識して行うと副交感神経を優位に働かせることができます。

人間の呼吸は、吸う時に交感神経が、吐く時に副交感神経が働きます。おへその1cmくらい下を意識しながらゆっくりと息を吐き、吐く息が限界になったら自然に息を吸うという方法が、副交感神経を働かせるために有効な方法です。息を吐くことを意識しすぎて、吐く前に息を大きく吸いすぎないようにしましょう。これを1日合計で1時間程度行うのが効果的と言われています。1日10分程度を5~6回程度行う形でも良いので、毎日続けることが重要です。

この呼吸法を毎日続けると、副交感神経が働きやすくなり、睡眠にも良い効果がでると言われています。

上記に、いくつかの自律神経を整えてストレスと上手く付き合っていく方法を記載しましたが、他にもいくつも方法はあります。いろいろな方法を試しながら、自分にあった調整法を探してみてくださいね。

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院長より

 まだまだ名古屋は梅雨の真っ最中です。梅雨入り宣言がでた頃はよく雨が降っていましたが、6月下旬は中だるみなのか、降水量がやや減っていました。この調子で雨が少ないと、夏の渇水が心配ですね。急に発達した積乱雲によって、局所的に大雨をもたらして、大きな被害が出るのも心配ですし、やはり程々が望ましいです。そしてこの時期は寒暖の差が大きいので、自律神経のバランスが乱れやすく、精神的にも不安定になりやすいので、身体や心の不調をお感じになった際にはご相談ください。

 いよいよ来年に東京オリンピックが開催されます。チケットはプラチナ化して高倍率の抽選となり、周りには当たらなかったと言う話の方をよく聞きますが、何枚か当選し全部買うと結構な額になってしまうのでどうしようかなどという話も聞きます。いわゆる転売を禁止する法律も施行されますので、万が一にも転売を考えていらっしゃる方はご注意ください。私自身スポーツ観戦にはあまり興味がありませんが、このチケット騒動とオリンピックの影響からか建築技術者が東京に集中しているため、地方の技術者が不足していて、地方の建築ができなくなっているというニュースなどを見聞きすると考えさせられます。

 今年の7月には参議院選挙が予定され、投票日も決まりつつあります。衆参同時選挙は避けられたようですが、世界情勢、消費税率アップなどの問題があり、争点はどうなるのでしょう。ムードや雰囲気ではなく、この国の将来を見据えて行動してくれるリーダーや代弁者を選びたいものです。そのためには選挙における我々の行動が必要だということを皆が理解し、投票率を上げることが重要になってきます。選挙にはぜひ行きましょう。

 最後になりますが、近いうちに医療法人板倉医院は事業を拡大し、医療法人精和会と法人名を変更し、板倉医院を含めた複数の医療機関で構成したグループ医療機関になります。板倉医院の院長は従来通り板倉義之が担当しますので、何も変わりはありませんからご安心ください。新生医療法人精和会をよろしくお願いいたします。

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インターネット依存

 パソコン、スマートフォン、タブレットなどでインターネットを利用する人は多いと思います。インターネットは多くの情報を調べたり、世界中の人とつながることができたりと非常に便利で、私たちの生活に必要不可欠なことは間違いありません。その一方でインターネット依存が社会的な問題となっています。インターネット依存かを判断する方法の一つに「インターネット依存度テスト(IAT)」という方法があるので、みなさんもやってみてください。利用する機器は、パソコン、携帯電話、ゲーム機等すべてのものを含みます。

 各質問(1)から(20)について、全くない(1点)、まれにある(2点)、ときどきある(3点)、よくある(4点)、いつもある(5点)の回答の中から最もあてはまるものを選んでください。自分に関係のない質問であれば、(全くない)を選んでください。

(1)気が付くと思っていたより、長い間インターネットをしていることがありますか。

(2)インターネットをする時間を増やすために、家庭での仕事や役割を、おろそかにすることがありますか。

(3)配偶者や友人と過ごすよりも、インターネットを選ぶことがありますか。

(4)インターネットで、新しい仲間をつくることがありますか。

(5)インターネットをしている時間が長いと周りの人から文句を言われることがありますか。

(6)インターネットをしている時間が長くて、学校の成績や学業に支障をきたすことがありますか。

(7)他にやらなければならないことがあっても、まず先に電子メールをチェックすることがありますか。

(8)インターネットのために、仕事の能率や成果が下がったことがありますか。

(9)インターネットをしているときに、誰かに何をしているのかを聞かれたとき、隠そうとうすることがありますか。

(10)日々の生活の心配事を考えないようにするために、インターネットで心を静めることがありますか。

(11)次にインターネットをするときのことを考えてる自分に、気が付くことがありますか。

(12)インターネットのない生活は、退屈でむなしく、つまらないだろうと、恐ろしく思うことがありますか。

(13)インターネットをしている最中に誰かに邪魔をされると、いらいらしたり、怒ったり、大声を出したりすることがありますか。

(14)睡眠時間を削って、深夜までインターネットをすることがありますか。

(15)インターネットをしていないときもインターネットの事ばかり考えていたり、インターネットをしているところを空想したりすることがありますか。

(16)インターネットをしているとき、「あと数分だけ」と言っている自分に気がつくことがありますか。

(17)インターネットをする時間を減らそうとしても、できないことがありますか。

(18)インターネットをしていた時間の長さを隠そうとすることがありますか。

(19)誰かと外出するより、インターネットを選ぶことがありますか。

(20)インターネットをしていないと憂うつになったり、苛々したりしても、再開すると嫌な気持ちが消えてしまうことがありますか。

  合計点40点以上でネット依存傾向、合計点70点以上でネット依存(疑い)の可能性が高いといえます。皆さんはいかがでしたか。インターネットの依存の背景には、ADHD、社会恐怖症外、うつ病、強迫性障害などの精神疾患があることが多くあります。また、インターネット依存により、それらの精神疾患や睡眠障害、攻撃性などが悪化する可能性も指摘されています。

 生活必需品であるインターネットを完全に禁止することは難しいと思いますが、インターネット依存の対処の為には、節度をもったインターネットの使用が必要となります。また、認知行動療法、動機づけ面接法などの心理療法も有用とされています。自分一人で対処することは難しいかもしれません。インターネット依存かもしれないと思われる方は、いつでもご相談ください。

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院長より

 令和元年となりました。平成最後の〇〇という単語が街を飛び交いましたが、今度は令和最初の〇〇なんて言葉が流行るのでしょうね。この際西暦表示に変えたらどうかとか様々な意見はありますが、元号もまだまだ使われていきます。コンピューターもOSで元号に対応されていますが、まだ令和に対応したものは少なく、多くは次のアップデートから対応する予定だそうです。

 ゴールデンウィークが始まる直前、夏日があったと思ったら、連休中は冷え込み雪が降るところがあるかもなどという天気予報が流れ、その寒暖の差の大きさにびっくりしてしまいます。皆様、体調はいかがでしょうか。このような寒暖の差は自律神経のバランスを崩しやすくし、また精神的にも不安定になりますのでお気をつけになってください。ただ同じように症状があっても、原因が理解できている方とそうでない方とでは困り方も違いますし、直り方も違います。原因が自分なりに理解できている方は、そんなもんだと思えますし、いつごろ収まるとか、どの程度まで悪くなるかとかを予測できますので、不安要素が増えず、その結果直るのも早くなります。天候の変化などは理解、予測しやすい要素ですので、考えてみてください。

  統一地方選挙が終わりました。盛り上がりに欠け、投票率も低く、また全国各地で立候補者が定数を超えなかったため投票さえ行われなかったことも多かったようです。住んでいる土地を住みやすくするのは、やはり政治の力です。志高く政治を行うもの、それをきちんと応援するもの、両者がうまく回って、住みやすい安全な町造りができると思いますので、一人一人があきらめないようにしましょう。 消費税増税が間近に迫っていますが、ここに来て据え置き、あるいは5%に下げて次の国政選挙に臨もうとする動きがあるようです。税金が上がらないのはうれしいことですが、毎回のように繰り返されると国民を釣る餌にしているようで不快に感じます。信念を貫く政治家に投票したいと思います。

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