院長より

 4月下旬頃から急に暖かい日が増えてきました。つい先日まで暖房が必要だったのに、あっという間に冷房がいるかと思わせるほどの陽気に変わりましたが、一日のうちでも朝晩と日中の温度差が大きな日が続いています。このような寒暖の差により自律神経のバランスが乱れ、様々な自覚症状が現れますから、今は一年のうちでも自律神経失調症状がひどくなりやすい季節です。心当たりのある方はご相談ください。

 新型コロナウイルス感染症が世界中で広がって3年目になりました。3回目のワクチン接種もすすみ、治療薬もでてきて、収束までもう少しと思える段階にやっと到達した気がします。6月からは60歳以上の方と持病のある方を対象にした4回目のワクチン接種も始まろうとしています。第7波に備えて感染対策は引き続き必要ですし、今のような生活様式をしていると新型コロナウイルス感染症だけでなく、いわゆる風邪など多くの他の感染症もかなり減らせることもわかってきたので、感染対策はこのまま続けたほうが良いのではと思ってしまいます。もちろん経済に大きな影響がでない範囲でですが。

 ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まって2ヶ月を超えました。病院や民間施設などへの無差別攻撃や民間人虐殺など重大な人道上の危機が報道されています。さらにプーチン大統領は核兵器も使うぞと国際社会を威嚇し、第3次世界大戦に拡大させるのではとの不安を我々に与えてきます。国際世論でプーチン政権を包囲し、ウクライナからの撤退に追い込んでいきたい。世界中から戦闘行為がなくなる日が来ると良いですね。

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院長より

 2月末から急に寒さが和らぎ、日増しに暖かさを増し、春の訪れを感じるようになってきました。梅が咲き、早咲きの桜の蕾も開きかけているようです。気持ちの良い季節を迎えますが、この時期の寒暖の差は自律神経のバランスを乱し、様々な症状の悪化しやすい時期でもあります。皆様もご自愛の上、気になる症状がありましたら、ご相談下さい。
 スポーツにはほとんど興味がないのですが、雪のないところに人工雪を設置し、無理やり行ったようにしか見えない冬季北京オリンピックが閉幕し、パラリンピックが始まります。今回も様々なドラマが生まれたんでしょうね。多くの観衆を感動させるのが、スポーツの魅力の一つですが、オリンピック、パラリンピックはより多くの感動を生んでいるような気がします。

 世界に目を向けるとロシアがウクライナに軍事侵攻し、核兵器も使うぞと世界に向けて脅しをかけてきています。アメリカが加わると第3次世界大戦となってしまいます。そうならないようにというのは世界中の人々の願いだと思いますが、どうなるのでしょう。しばらくはニュースから目が離せません。平和が維持できるよう願っています。

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院長より

 あけましておめでとうございます。
 一昨年までは、年末まで暖かい日が続いていましたが、昨年は年末に上空の大寒波のために名古屋でも積雪があり、高速道路が何箇所も通行止めになったりしました。急な積雪のため物流にも影響が出たようです。予報は出ていましたが、これほどとは正直思っていませんでした。やはり油断は良くないですね。そして寒いからと暖房等で室温をあげすぎると外気温との差が大きくなり、自律神経のバランスを乱す原因となりますのでご注意下さい。室温を上げるのは控えめにしても、加湿すると体感温度は上がるそうなのでお試しください。

 インフルエンザワクチンの接種はお済みでしょうか。今年もインフルエンザワクチンの供給量が不足して、当院でも予約を受け付けられない状態になってしまい、ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。毎年供給量は一定でなく、年によってかなりの差が出ますので、今後もなるべく早めに予約をしてくださいますようお願いいたします。また、また1月の中旬から3回目のコロナワクチン接種が始められそうです。接種券にいつから接種可能か記載されていますので、接種券が届きましたら、確認してから予約をお願いいたします。予防接種は接種後、効果が出るまでにある程度の期間が必要で、すぐ効果が出るわけではありません。接種は早めをお勧めいたします。

 数年前からストレスチェック制度が始まっていますが、多くの方が受けたのではと思います。労働者の仕事によるストレスの程度を把握し、労働者自身にストレスへの気付きを促し、職場改善に努めることで労働者がメンタルヘルス不調になることを未然に防止することを目的に創設された制度で、事業場に実施する義務があります。相談したりする同僚や上司がいないと感じたり、仕事に自分の裁量がないと感じたりすることが強いストレスにつながっていくようです。当院も産業医として、また精神科医としてこの制度と関わっておりますので、何かありましたら相談してください。

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自立支援医療制度

 「自立支援医療」というものをご存知でしょうか。自立支援医療制とは、障害の治療にかかる医療費の自己負担を少なくする制度で、通常は3割負担の医療費が、自立支援医療を利用すると原則1割負担となります。自立支援医療には「精神通院医療(精神疾患のある方)」「更生医療(身体障害のある方)」「育成医療(身体障害のある子ども)」の3種類があります。その中の「精神通院医療」について説明したいと思います。医療機関と薬局をそれぞれ1機関ずつ指定し、そこで利用することができます。

○精神通院医療の対象疾患

・統合失調症

・うつ病、躁うつ病などの気分障害

・アルコール依存、薬物依存等の依存症

・PTSDなどのストレス関連障害

・認知症

・てんかん など

 これらの疾患の為に、3年以上の経験のある精神科医が「重度かつ継続的な治療」が必要と判断した人が対象になります。当院でも利用していただけます。

○月額負担上上限額

 自立支援医療では、医療費が原則1割負担となりますが、世帯所得によって月ごとの負担上限額が決まっています。指定の医療機関と薬局での負担を合わせて、該当する月額上限負担額を超えた分の金額は公費で賄われます。

生活保護を受給している世帯:0円

市町村民税が非課税の世帯で、本人の所得が80万円以下:2500円

胃町村民税が非課税の世帯で、本人の所得が80万円を超える:5000円

市町村民税が33000円未満の世帯:5000円

市町村民税が33000円から235000円未満の世帯:10000円

市町村民税が235000円以上の世帯:20000円

○申請に必要な書類

・精神科病院やクリニックの医師による自立支援医療診断書

・市町村の窓口でもらう自立支援医療費支援認定申請書

・世帯を確認できる書類(保険証のコピー)

・世帯の所得を確認できる書類(課税・非課税証明書や障害年金等の年金額がわかるもの)

・印鑑

○窓口

 市区町村の障害福祉課などの担当窓口に申請します。名古屋市では、福祉課にて申請が行えます。

 市区町村にもよりますが、申請から1,2ヶ月程度で「自立支援医療受給者証」が交付されるので、受診の都度、医療機関の受け付け提出します。医療機関によって異なることもあるかもしれませんが、当院では申請から受給者証が届くまでは、申請時に受け取る申請証の控えを確認させていただき、一旦医療費の3割分をお預かりし、受給者証を確認させて頂いた際に払い戻しをさせていただいています。

 受給者証の有効期限は1年間で、1年ごとの更新が必要になり、さらに2年に一度医療機関での診断書が必要になります。

 精神疾患の治療は長期化しやすく、経済的な負担が大きくなることも多いです。自立支援医療制度の利用を考えている方は、お気軽に受付にご相談ください。

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