2007年1月院長より

明けましておめでとうございます。
今年は新年明けてまもなく知事選挙、その後参議院議員選挙などがあるようです。愛知県知事選は自民党と民主党がそれぞれ別の候補者を立て、久しぶりに真っ向対決の選挙となるようです。お二人のマニフェストを拝見しますと、精神障害者の精神科診療の医療費の無料化が挙げられていました。平成18年4月に施行された障害者自立支援法は、障害者自立阻止法と揶揄されるほど様々な問題点が指摘され、見直し論議が盛んに行われておりますが、愛知県独自でその不合理な点、不備な点を補う救済策を作っていただけることはありがたいことですので、応援し、マニフェストを実現してくれるのを見守りたいと考えております。

 インフルエンザの予防接種はお済みですか。この冬はノロウイルス感染症が騒がれましたが、鳥インフルエンザと呼ばれる新型インフルエンザの蔓延が噂されており、日本上陸は時間の問題とも言われ、日本医師会や名古屋市等も対応マニュアルを策定したところです。感染症とワクチン、抗生剤など人類の知恵を結集した対処法とは抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り返していますが、予防の基本はうがいと手洗いであることは変わりません。うがいはうがい薬を使っても真水でも効果に差がないとの研究結果が出ておりますので、真水でかまいませんから頻回にうがいをすることと、手洗いはなるべく各自が別々のタオルを使うなど手ふきを使い回さないことが大切と言われております。適切な方法での予防にご留意下さい。

 少しずつカード型の保険証が増えてきていますが、皆様お持ちの保険証はいかがでしょうか。従来は家族皆で一枚の保険証を使っていましたから、月に一度保険証を確認するよう求められていましたが、一人一枚の保険証となるカード型保険証が広まってきた昨今、受診の度に毎回保険証を確認するよう言われ始めました。お手数をおかけいたしますが、よろしくご協力をお願いいたします。
 

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2007年1月

リワーク支援(職場復帰支援) ―うつ病などで休職をしていて職場復帰をお考えの方に―

 リワーク支援(職場復帰支援)というものがあります。
 厚生労働省が5年おきに実施している「労働者健康状況調査」からは、1997年、2002年には、労働者の60%以上が「仕事に関する強い不安、ストレスを抱えている」という結果が得られています。心の健康問題によって長期休業、休職に至っている労働者に関する実態調査では、58.2%の企業が、最近3年間で「心の病」が増加したと回答しました。また、「現在、『心の病』のため1ヶ月以上休業している従業員」がいる企業は、全体で66.8%に上っています。従業員1000~2999人の企業では84.3%、3000人以上では95.9%となっており大半の大規模事業所が心の健康問題による長期の休業、休職者を抱えていることが推定されます。(2004年産業人メンタルヘルス白書)

 うつ病をはじめとして、治療と併せて、職場復帰後一定期間適切な支援を行なう事によって、発症前と同程度か、それに近い業務遂行能力を期待できるとして、『障害者職業センター』は2002年度より「精神疾患により、休職している労働者に対し、復職準備の為のウォーミングアップを行なうとともに、事業所に対し、復職に係る専門的な助言や援助を行なう事により、当該労働者の復職が円滑に進められるように支援すること」を目的として、在職精神障害者の職場復帰支援プログラムを開始しています。

【では具体的にわが町ではどのように行なわれているのでしょう】
 独立行政法人 高齢・障害者雇用支援機構『愛知障害者職業センター』というところで職場に復帰するための専門的な援助を受けられます。名古屋駅のすぐ近くにあります。
※愛知障害者職業センターのリワーク支援は、うつ病などで休職中の方で、主治医が職場復帰の為の活動を開始する事を了解している方を対象としています。既に会社を退職されている方、主治医が了解をしていない方は、対象になりません。

【主な内容は】
  1. 生活リズムの立て直し
  2. ストレスへの対処方法
  3. リハビリ出勤(試し出勤)
  4. 会社との調整
  5. フォローアップ
 障害者職業カウンセラーが、ひとり一人の職場復帰に対する考えなどを伺い、主治医、会社の担当者と相談しながら、進められていきます。

【受講者の声】 
 ○受講のきっかけは?
「自分以外の休職している人たちがどのようにしているのかを知りたい」
「過去の失敗体験から、ただ休養して職場復帰するだけでは仕事が続けられるか不安である」
「枠組みがないと自発的な行動ができない」

 ○受講の効果は?
「ほぼ毎日通所することにより、生活のリズムが身についた」
「今までの仕事やキャリアを整理し、肯定でもなく否定でもなく将来を見つめなおす事ができた」
「意地、見栄、プライドなどにそれほどこだわらなくなった」
「疲れ、気分のコントロールができるようになった」
「周囲とのコミュニケーションがとりやすくなった」
「仲間ができ、励ましあうことで、前向きな気持ちが出てきた」

以上、復職のための支援の一つである「リワーク支援」をご紹介しました。具体的な内容について、興味のある方は、先生や、スタッフにご相談下さい。 「復職をすること」 それは、たやすい事ではありませんが、ひとりで頑張るのではなく、先生やスタッフと相談しながら無理なく考えていく事が良いのではないでしょうか。専門的な支援の活用も有効かも知れません。人も,制度も利用して行きましょう。

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2007年1月

インフルエンザと風邪の違い
 
 段々と寒くなり、当院にも風邪で来院される患者様が増えています。今回は、この時期になると多くなる、風邪についてお話します。

 風邪は、そのほとんどが病原微生物の呼吸器への感染でおこる病気ですが、原因の微生物の種類に関係なく、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・咳・痰などに加え、発熱・頭痛・全身倦怠感・食欲不振などの全身症状を伴うという点では共通しているので、一括してかぜ症候群として取り扱われます。

インフルエンザもかぜ症候群に含めることができますが、両者はどのように違うのでしょうか?

【インフルエンザと風邪の違い】
インフルエンザ 風邪
発病 急激 緩徐
悪寒 強い 軽い
優勢症状 全身症状 上気道症状
発熱 高い(しばしば39~40℃ ないか、あっても37℃台
関節痛、筋痛など 強い なし

【風邪はどのような方法で予防すれば良いのでしょうか?】
 
○風邪の予防方法
①睡眠
 過労や睡眠不足、ストレス、栄養不足などによって体力や免疫力が落ちてくると、風邪をひきやすくなります。また、免疫力は睡眠中に高められるので、しっかりと睡眠をとりましょう。

②保温・加湿
 ウイルスは高温多湿に弱いため、部屋を温かくして、乾燥しないよう湿度にも気を配りましょう。

③うがい、手洗い、マスク
 風邪が流行しているときは人混みが多いところを避け、帰宅をしたらすぐに、うがいや手洗いを必ず行いましょう。外出する際には、マスクを着用すると良いでしょう。

④ストレスをためない
 「病は気から」と言われているように、ストレスは自律神経の働きを弱め、免疫力、抵抗力が低下します。心が疲れていると、身体にもその影響が出ます。休日にはリフレッシュして、ストレス解消しましょう。
 

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2006年11月院長より

寒くなったり、暖かい日が続いたりとまだまだ天候は不安定であり、風邪などの感染症にかかりやすい時期です。うがいと手洗いを励行し、予防を忘れないようにして下さい。また、インフルエンザの予防接種はもうお済みですか。今年から、愛知県内の一部の企業では従業員やその家族がインフルエンザの予防接種をする際の補助券を発行しているようです。当院のように契約している医療機関でその補助券は使えますし、予防接種をしてから抵抗力がつくのに2週間以上かかり、はやり始めてからあわてて接種しても間に合わないので、接種時期として、遅くても11月末までには一回目を接種しておく方がよろしいようですので、ご検討ください。

 さて安倍新政権になって日本は少しずつ変わり始めているようです。喜ぶべき事の一つに総理に対して様々な政策提言を行ってきた会議の宮内議長が退任したというニュースがあります。オリックスという企業のトップである彼が自分の企業に有利となるよう様々な提言を行ってきました。これは利害の抵触にあたり、アメリカなどではもっとも信頼をなくす恥ずべき行為とされているのに、何故か日本では心ある人からの小さな声しかあがってこなかったのですが、村上ファンドへの出資などかなりきな臭い商売のやり方を問題視する声が徐々に大きくなって辞任に追い込まれたのかも知れません。いずれにしろ、いわゆる弱者切り捨て最先鋒だった人物が辞任したことがそのような政策変更の第一歩になることを大いに期待しています。

 病院からどんどん医者が去り、深刻な事態になりつつあることをご存じでしょうか。小児救急や産婦人科の医師不足による不幸な出来事についてはご存じの方も多いかと思います。日本中が病気は治って当たり前、子どもは正常に生まれて当たり前などという妄想にとりつかれていることがこの不幸の始まりだと感じています。人体や生命に関することはまだまだ分からないことだらけです。その中で患者さんのために最善の治療法を選択して医療を行っていてもしばしば結果から見て最善とは言えない方法を選択してしまうこともあります。この時その結果だけを見て最善の選択をしていなかったから、医療ミスだと言われ、逮捕されることもあります。だから危険な処置は避けよう、難しい患者さんは引き受けないようにしようと医者が逃げ腰になると、がんばってやり続けようとするところにそういう患者さんは集中するし、そうなるとよけい忙しくなるのでミスも起こりやすくなり、結局医者も辞めざるを得なくなり、最終的にどこもそのような医療が出来なくなるという最悪の連鎖が始まってしまいました。日本の医療が壊滅状態になる前にこの連鎖が止まることを願っていますし、役に立つなら何でもやろうと思っています。

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