1999年7月

  食中毒   

今年も暑い季節がやってきました。6~9月は気温が上昇し、湿度も高いので食品も早く傷みやすくなっています。食中毒もこの時期に非常に多く発生しています。昨年より話題になっている病原性大腸菌O-157も食中毒の一種と言えるでしょう。一般に食中毒というと、外食した時にあたるものというイメージがありますが、家庭で調理した料理でも食中毒が発生する危険性があります。解凍は冷蔵解凍又はレンジ解凍・流水解凍で行いましょう。この時期は常温解凍は避け調理するときには、手や調理器具を清潔にする・加熱する食品は十分加熱するなどに注意して、食中毒に対する知識と予防法を知り、食中毒の被害から身を守りましょう。


【食中毒】とは?
・・・飲食物をとった後、それが原因で胃腸障害【腹痛・吐き気・下痢・発熱】
全身倦怠などの症状が出る病気の総称です。

【食中毒の種類】

1.殺菌性食中毒
・サルモネラ 菌【症状:腹痛38度前後の熱が数日続く・風邪と間違われることが多い】
・腸炎ビブリオ菌
【症状:激しい腹痛、嘔吐、下痢】
・病原大腸菌
【症状:腹痛、下痢、発熱、血便】などの細菌が飲食物と一緒に多量に口に入り発病するタイプと
・ボツリヌス菌・ブドウ球菌などが食物中に繁殖して出来る毒素により発病するタイプがある。

2.自然食中毒
・動物性自然毒【ふぐ】や植物性自然毒【毒キノコ、青梅、ギンナン、ジャガイモなど】があります。

3.科学性食中毒
・農薬、重金属化合物などの有害な化学物質が飲食物に混入して起こるもの。

【食中毒にかかってしまった場合】
*まずはお医者さんに見てもらうことが先決です。

 ・毒物を体外に排泄することが必要なので、自己判断で安易に下痢止めなどの薬はのまないようにしましょう。
・体力の消耗をさけるため寝て安静にしましょう。
・体を温めましょう。特に腹部と四肢を温めましょう。
・水分は、飲めるようなら、少量を何回かに分けて補給しましょう。ただし、冷水は望ましくありません。
・果汁や炭酸飲料は避けましょう。
・食事は、最初は絶食が原則。お粥や重湯などをとるようにしましょう。

【殺菌・抗菌作用がある食材】
生姜・・・抗菌作用(わさびほどつよくない)
酢・・・有機酸に殺菌効果
わさび・・・辛味成分に抗菌効果(0-157を5時間で死滅した)
ワイン・・・特にワインに含まれる有機酸に殺菌効果

カテゴリー: 199907, 病気・治療 | 1999年7月 はコメントを受け付けていません

1999年7月心理室より

心理室より シリーズ不眠症4
シリーズでお伝えしてきました不眠症、前回は不眠の
【原因】についてお伝えしました。
最終回となります今回はその
【対策】についてご紹介していきたいと思います。
不眠はその個人と取り巻く様々な要因が絡み合っているので、そのタイプや原因によって様々な対策があります。

【不眠のタイプ】
【入眠困難型・リズム障害型・熟眠困難型】が一般的に多いといわれています。この中で最も多いのが入眠困難によるもので眠ろうと思えば思うほど神経が興奮して寝付けなくなるのです。この様な場合、神経を静める事が必要となるので、少量のアルコールや食物、腹式呼吸などが有効であるといわれています。

*腹式呼吸は気分を落ち着ける神経の働きを高めて、ストレスを抑える効果があります。

また、睡眠中の体温は眠りが深いほど低下するので、日中にスポーツなどで体温が上昇するとその反動で睡眠中の体温が低下し、より深い 睡眠を誘います。運動と同様に体温上昇に有効なのが入浴です。入浴は浅眠・中途覚醒などの不眠を緩和する効果があります。ややぬるめのお風呂にゆっくり入浴するのがポイントです。

*他にも、寝る前に暖かい牛乳を飲むことは体温の上昇を促進すると伴に心理的なリラクゼーションという効果があります。

年配の方に多いのが、【なかなか寝付けない・朝早く目が覚めてしまう・夜中にしばしば目が覚めてトイレに行く】など、睡眠・覚醒のリズムの乱れによるものです。老人に限らずこのような睡眠のリズムの障害には、上記のようなスポーツや入浴のほかに、家族や友人同士で戸外へ散歩に出かけて体を動かすなど、【社会的接触を増やす事】や、【日光浴などの一定の高照度光療法】や、【ビタミンB12の摂取】が良いと言われています。

また昼寝をしすぎて眠れなくなる、生活時間が夜型になってしまうなどといった生活リズムの乱れからの不眠もあります。このような場合には、毎日起床時刻や床につく時間を決めておくなど、自分にあった規則正しい生活習慣を持つように心がけるようにするとよいでしょう。

生活習慣や年齢的な要因によるものとは別に、神経質な人や几帳面な人に不眠が多いと言われています。
このような人はストレスを感じやすく、昼間緊張して行動して夜になってもその緊張がとれず、夢を見たり夜中に何度も目が覚める事が多いようです。また、極度の精神的な緊張やショックな出来事などがきっかけとなって、不眠に陥ることは少なくありません。

【毎日、規則正しく生活しているし、体も心にも大きな問題はないのに眠れない】
このようなとき、多くは仕事や家庭など人間関係上のストレスが安眠を妨害していると考えられます。
このような場合は先程紹介した寝る前に暖かい牛乳を飲む、音楽を聴くなどのリラックスを図る事が大切です。
不眠に隠れた内臓や心の病気、そして深刻にこじれた不眠症には、薬による治療が必要な時もあります。
睡眠薬には睡眠導入剤、安定剤といったものがありますが、不眠の状態・期間などその人その人の症状にあったお薬を飲むことが大切です。そのためには医師による診察と処方が必要です。心身のバランスを保つという意味でも睡眠は人間にとって非常に大切なものです。

*少しでも気にかかることがありましたらお気軽にご相談ください。

カテゴリー: 199907, 心理室より, 病気・治療 | 1999年7月心理室より はコメントを受け付けていません

1999年7月

痛風
痛風とは、体の中に尿酸と呼ばれる物質がたまることによって起こる病気のことです。
【尿酸】は、体の新陳代謝によって毎日一定量つくられ、腎臓から排泄されます。ところが、何らかの原因でこのバランスがくずれ、つくられ過ぎたり、腎臓からの排泄が減ったりすると、体の中に尿酸がたまってきて、高尿酸血症が起こってきます。高尿酸血症には、遺伝や食事、スポーツなどの因子が関係しているといわれています。痛風で一番怖いのは、体にたまった尿酸が内臓障害を起こしてくることです。例えば、【腎臓の障害】や、尿の通り道である尿管の結石の原因となったり、動脈硬化や心筋梗塞や脳梗塞などをしばしば合併します。すなわち、痛風では、痛みが出ないようにすること以上に、高尿酸血症を治療して、内臓の障害が起こらないようにすることが大切です。

痛風にかかるのはほとんどが男性。患者さん100人中女性は1、2名しかいません。
これほど男女差のはっきりした病気も少ないのですが、理由もはっきりしています。
痛風の原因である尿酸の血液中の濃度【血清尿酸値】が女性は男性より低いからです。
これは女性ホルモンに尿酸の排泄を促す働きがあるからです。

【痛風結晶】・・・医師が使う痛風の診断基準は次のようなものです。

1) 症状が出てから1日以内にピークに達する。
2) 以前にも同じような症状があった。
3) ひとつの関節だけに症状がある。
4) 関節の部位が赤くなる。
5) 関節が腫れている。
6) 足の親指の付け根の関節に激痛、腫れがある。
7) 片足の親指の付け根の関節に炎症がある。
8) 片足の足首の周りの関節の炎症がある。
9) 血液検査で尿酸値が高い(男7.0以上・女6.0以上)

9つの項目のうち6つ以上あてはまれば痛風である可能性があります。
いかがでしたでしょうか。次回は痛風の治療についてお話します。

カテゴリー: 199907, 病気・治療 | 1999年7月 はコメントを受け付けていません

1999年5月号

院長からのお知らせ

先日皆様にお願いして署名をしていただきましたが、当院だけでも120名以上の尊い署名が集まり全国では600万以上の署名が集まったそうです。その効果か薬価制度改革は白紙に戻ったとニュースが聞こえて参りました。
世界的にみて高すぎる薬剤費をさらに高値安定に導くいわゆる日本型参照価格制度というのは薬剤メーカーの国際競争力を維持するための資金を患者さん方に負担してもらおうとするもので、 最悪の制度と考えら れたので皆様方にお願いをいたしました。
今回は白紙撤回されましたが、油断していると健康を維持したいと考える皆様方の負担が増えてしまう制度に変えられてしまいますので、そうならないよう今後も注意深くみていく必要があります。大切な医療費の無駄をなくし、世界的にみても優れた健康保険制度を維持していくために皆様方一人一人が気をつけなければいけないことがあります。

一つは生活 習慣病であるいわゆる成人病にならない、 または悪くしないための運動、食生活の改善に努めること。
定期的に検診を受け、早期発見に努めること。ストレスを貯めず、リラクゼーションに努めること。そして医師にちゃんと話を聞いて、正しい知識で病気と闘うことなどです。私ども職員一同はそれらの指導、治療が効率よく出来るように常に気を配っておりますので、疑問点がございましたら、ご遠慮なく質問してください。

何人かの方にも見ていただけたようですが、先日テレビ愛知の『健康ワンダフル』という番組で、心身症という病気についてお話をさせていただきました。その中でもストレスを貯めず、ストレスに気づくことが心身症にならないために気をつけることであると申しました。
心と体は密接に関与してますので両方のバランスを巧く保つことが健康の秘決だと思います。

当院はそういうことにも対応できる施設となっておりますので、是非利用してみてください。

カテゴリー: 199905, 院長より | 1999年5月号 はコメントを受け付けていません