食中毒
今年も暑い季節がやってきました。6~9月は気温が上昇し、湿度も高いので食品も早く傷みやすくなっています。食中毒もこの時期に非常に多く発生しています。昨年より話題になっている病原性大腸菌O-157も食中毒の一種と言えるでしょう。一般に食中毒というと、外食した時にあたるものというイメージがありますが、家庭で調理した料理でも食中毒が発生する危険性があります。解凍は冷蔵解凍又はレンジ解凍・流水解凍で行いましょう。この時期は常温解凍は避け調理するときには、手や調理器具を清潔にする・加熱する食品は十分加熱するなどに注意して、食中毒に対する知識と予防法を知り、食中毒の被害から身を守りましょう。
【食中毒】とは?・・・飲食物をとった後、それが原因で胃腸障害【腹痛・吐き気・下痢・発熱】や
全身倦怠などの症状が出る病気の総称です。
【食中毒の種類】
1.殺菌性食中毒
・サルモネラ 菌【症状:腹痛38度前後の熱が数日続く・風邪と間違われることが多い】
・腸炎ビブリオ菌【症状:激しい腹痛、嘔吐、下痢】
・病原大腸菌【症状:腹痛、下痢、発熱、血便】などの細菌が飲食物と一緒に多量に口に入り発病するタイプと
・ボツリヌス菌・ブドウ球菌などが食物中に繁殖して出来る毒素により発病するタイプがある。
2.自然食中毒
・動物性自然毒【ふぐ】や植物性自然毒【毒キノコ、青梅、ギンナン、ジャガイモなど】があります。
3.科学性食中毒
・農薬、重金属化合物などの有害な化学物質が飲食物に混入して起こるもの。
【食中毒にかかってしまった場合】
*まずはお医者さんに見てもらうことが先決です。
・毒物を体外に排泄することが必要なので、自己判断で安易に下痢止めなどの薬はのまないようにしましょう。
・体力の消耗をさけるため寝て安静にしましょう。
・体を温めましょう。特に腹部と四肢を温めましょう。
・水分は、飲めるようなら、少量を何回かに分けて補給しましょう。ただし、冷水は望ましくありません。
・果汁や炭酸飲料は避けましょう。
・食事は、最初は絶食が原則。お粥や重湯などをとるようにしましょう。
【殺菌・抗菌作用がある食材】
生姜・・・抗菌作用(わさびほどつよくない)
酢・・・有機酸に殺菌効果
わさび・・・辛味成分に抗菌効果(0-157を5時間で死滅した)
ワイン・・・特にワインに含まれる有機酸に殺菌効果