市長選も終わり、苦しい財政事情の中でも医療福祉に関わる予算を増やしてくれていた前松原市長の後継者とされる候補は落選してしまいました。当選された河村氏は、市民税減税という達成困難な公約を掲げ、当選が決まってすぐの会見でも、絶対に行うと宣言されています。税収が落ちている中、無理に減税し、その結果弱者のための医療福祉関連予算が減らされるのではたまったものではありません。そんなことが起こらないよう市議会議員の皆さんに働きかけ、横暴を阻止できるよう、皆様のお力をお貸しください。
この4月末から、大変な騒ぎとなっております。新型インフルエンザの話題です。4月30日現在WHOはフェーズ5に警戒レベルを引き上げました。多数の国で多くの患者が発生しており、世界的大流行の一歩手前の状況となっております。
このようなときに大事なことは、まず冷静に情報を集めること、不要不急の外出はできるだけ控え、短時間で用を済ますようにすること、人混みは避けること、やむを得ず外出するときはマスクをし、帰宅したら、水でかまわないので、うがいをし、手洗いをすること。
もし感染者がいる国への渡航歴にある方と接触してしまい、咳、鼻水等呼吸器感染症状と38度を超える熱があるときは、直接医療機関に行くのではなく、最寄りの保健所(北保健所917-6552、名古屋市健康福祉局972-2631)あるいは夜間、休日等は中保健所(251-4522)に電話をし、対応方法を確認し、指示された医療機関に行くようにしてください。
他の方への感染拡大を防ぐために、これら注意事項を是非お守りください。
今回の便りのテーマともなっておりますが、よく自分は医療機関に定期的に通院しているからガンやそのほかの病気も見つけてもらえるだろうから大丈夫だと誤解されている方がいらっしゃいます。私どもは患者さんが訴えられる疾患の診察や治療を行いますが、訴えがない疾患まで診察を行うことや、検査することはできません。現在の保険診療の制度で認められてもおりません。ガンや糖尿病、高血圧など、患者さんが症状を自覚していないうちに病気が密かに進行していることもあります。これらを特定の疾患の治療する過程で発見、診断することは困難です。患者の皆様が積極的に健診、検診や人間ドック等々で、何を受ければどんな病気が見つかるかを調べ、適切なものを選択し、自己管理をしてくださいますようお願いいたします。何を受けて良いのか分からないと思われる方にはわれわれスタッフがお手伝いしますので、気楽にお声をおかけください。
くれぐれもお大事に。