2009年5月

健診と検診
 新年度も始まりようやく一ヶ月が過ぎました!新しい職場に入られた方、新しい学年、新しい学校に進まれた方等今までとは違う環境に変わった方は多いと思います。

 学生の方は4月の入学・進学当初にもう済ませたという方も多いかもしれませんが、春は健康診断の季節です。新入社員の方でも、入社前に健康診断をもう受けられた方もいるかもしれませんね。さて、その健康診断ですが、よく略して健診といっているのを耳にしたり、目にしたことはありま
せんか?文字で見れば一目瞭然ですが、音は同じ『検診』という言葉も知っていらっしゃる方は多いと思います。その『健診』と『検診』何が違うのか、皆さんはご存知ですか?今回はその健診と検診の違いを簡単にお話したいと思います。

○健診
 健康診断を略して、健診と呼ばれることも多くありますが、これは診察や各種検査(血液検査等)で健康状態を調べるもので、健康の維持や病気の早期発見、早期治療を目的としたものです。入社時や配置換えの時等に行う雇入時健康診断や、常時雇用している労働者を対象に年一回行う定期健康診断、学校保健法に定められている児童を対象とした定期的な健康診断など様々な健診があります。
 種類は多いですが、健診の目的は先ほど述べた通りのもので、簡単に言えば、特定の疾患について
調べるのではなく基準にある項目をザッと調べるものです。

○検診
 それに対し検診は特定の疾患の発見を目的としています。肺がん検診、大腸がん検診、乳がん検診、骨粗しょう症検診等など、傷病名が頭についているのが検診の特徴です。 この疾患についての検査ですよ、というのが名前をみて一目瞭然になっていますよね。

 健康状態を調べるといえば、人間ドックもそうです。ただし、人間ドックは保険で行う健診とは違って全て自費診療です。その為、保険では全てを網羅することのできない細かい項目まで調べることができます。ネックといえば、自費診療の為、細かく調べると結構な高額になってしまうということ。しかし、調子が芳しくないがどこが悪いのかよく分からないといった状態の時に、全身をくまなくチェックできる人間ドックは多少高額になってしまっても、やっておいて損はない検査です。
 早期発見、早期治療、これは健康を維持していく為にはとても重要な2本柱です。

○補足
 名古屋市民の40歳以上の国民健康保険加入者の方は、21年度の特定健康診査が今年も始まります。去年とは違い、検査を受ける受診期間が今年は40歳~74歳(その年に74歳の誕生日を迎える人も含む)の方が6月~3月末まで、後期高齢者の方が6月~2月までと変わっています。特定健診を受けた後、結果によっては特定保健指導を受けるよう通知される方もいますので、期限ギリギリになって健診を受けるのではなく余裕を持って受診するよう心がけてください。
他ならぬ自分の健康の為です、健康診断はしっかりと受けましょう!
 

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