2004年3月心理室より

健康にとってたいせつなものとは?
健康という言葉をよく耳にされると思います。しかし、その意味について深く考えられることはあまりないのではないでしょうか。健康には「身体的な健康」、「精神的な健康」の2種類がありますが、実はそれぞれの健康は相互に関係しているのです。つまり、精神的な健康が身体的な健康にも通じる、ということです。
今回は、そのような健康にとって、どんなものが大切なのかについていくつか考えていくことにします。

①楽観主義
物事がうまく進み、きっとうまいことがおきるに違いないという信念をもつことが健康でいるために大切だと言われています。病気に対しても楽観主義者は肯定的な考え方を持ち、手術後、回復が早くなるようにと情報を得たり、リハビリに励んだりするのですが、悲観主義者は気分が落込んだり、人を責めたり不幸感が増したりします。このような結果からも、肯定的な考え方や楽観的な態度が大きく影響を与えると言えます。

②ユーモア
ユーモアは一般的に、おかしさ、笑いをひきおこすもので、人間の生活や生命に欠かせないものとされています。ユーモアは個人のパーソナリティと深く関わっているもので心の広さや余裕をあらわし、緊張を和らげたり、人間関係の潤滑油の役目を果たしたりします。また、ユーモアが免疫力を高め、がんの発症を抑制したり、治療効果を高めたりすることが分かってきました。最近では、健康の維持・増進やストレスの緩和に対するユーモアの効果が注目されており、様々な書籍が本屋に並んでいます。一度参考に読まれてみてはいかがでしょうか?

よく本屋に行くと、プラス思考についての本や、「明るくいきましょう」という内容の本がたくさん置いてありますが、それには以上のような背景があるのです。つらいときこそ楽観主義、ユーモアを心がけてみませんか?

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