子育て中のイライラについて
もうすぐ夏休みの季節ですね。子供たちにとっては待ちに待った夏休みでも大人にとっては、より大変さが増すこともあるかもしれません。仕事をしているお母さん、お父さんは育児と家事、仕事に追われて大変な日々を過ごされていることだろうと思います。特に朝の準備でどっと疲れが出てしまうこともあるかもしれません。専業主婦、主夫の方も育児、家事をずっとやっていると息が詰まることと思います。休みもなく、日頃なかなか感謝してもらうことも少なく、やりきれなくなることもあるのではないでしょうか。身体や時間に余裕がなくなると、心にも余裕がなくなり、イライラすることが増えるかもしれません。そして、感情的に子どもにあたってしまい、後で後悔してしまうことはありませんか。
そうしたイライラに対してどのようなことができるのか、いくつか挙げてみたいと思います。
||| 怒る前にその場から移動し、時間と距離をおいてみる |||
・場所を離れたときに、深呼吸をしたり、整理整頓をするなど自分が落ち着ける行動を見つけて試してみましょう。
・小さい子どもの場合は安全を確保してから、(行きたくなくても)お手洗いにいってひと休みするなども方法です。
||| どうしてこの子は今こういうことを言うんだろうか、と客観的に考えてみる |||
・親子であることを少し忘れて、子どもを観察してみましょう。親を困らせるようなことを言っているのは、自立心が芽生えているからかもしれませんし、不安なことがあるかもしれません。子どもの表情や言っている内容などを客観的に捉えることで、イライラの感情よりも解決策を考えようとする肯定的な気持ちになることがあります。
||| 自分はどうしてこんなにイライラしているのだろうか、と客観的に考えてみる |||
・例えば、朝イライラが大きい場合は時間に追われていることが原因のひとつかもしれません。10分でも早く起きてみるだけで余裕がうまれることがあります。
・一人で抱え込んでいませんか?家族と分担したり、お願いするなど話し合ってみてください。
・同じような状況でも子どもにあたったりせずにできるときがありませんか?うまく対処できる時とイライラするときの違いは何なのか考えてみてもいいかもしれません。
||| 他の人に任せられそうなら、お願いする。もし、誰も頼れる人がいなければ、公共の施設や保育園、学童などを積極的に利用する |||
・就学前の子どもについて:地域子育て支援センター事業や図書館、公民館、無料のキッズルームなどがあります。市のホームページや区役所などで情報を集めることができます。
・就学後の子どもについて:トワイライトや学童保育、親子参加型の催しなどがあります。
||| 子どもの特性 |||
・すぐに癇癪を起こして手がつけられなくなる。他者と目をあわせることができない。集団の中や外出時に特に落ち着きがなくなる等、子ども自身の大変さがある場合は専門の医療機関や保健所等などに早期に相談することをお勧めします。
||| その他 |||
~ のことを試してみてもなかなかイライラが改善されない場合には精神科や心療内科、保健所や子育て相談センターなどを尋ねてみてください。敷居が高いし、責められるのではないか、恥ずかしいという思いもあると思います。ですが、あなただけが特別ではありません。誰にでも起こり得ることなのです。
昔は大家族で、近所付き合いも密接なため、いろいろな人に子どもをみてもらえる環境がありました。しかし、現在では頼れる人が近くに住んでいない場合も多いことと思います。いずれにしても一人で抱え込まず、利用できるところを積極的に活用することが大事なことだと思います。