2011年7月

夏の日焼け止め
 既に夏本番のような毎日が続き、今年の夏も一段と暑くなりそうです。海や山、川などに出かけられる方も多いのではないでしょうか。暑い夏を目一杯楽しむのもよいですが、この日差しから身を守ることも忘れてはいけません。夏の日差しは肌にビシビシと突き刺さります。夏は暑いから出掛けないという方も油断してはいけません。室内にいても紫外線は届いています。そこで、今回は日焼け止めについてお話をしようと思います。日焼け止めを買う際に多くの方が見るであろう「SPF」「PA」。これらが何を指しているのかご存知ですか?
SPFとはSun Protection Factorの略でUVB波の防止効果を表す数値です。
通常、夏の海辺で日光浴を楽しんだ時に、日焼け止めなどを何も塗らないと20分前後で肌は赤くなり始めます。その20分を「SPF1」として基準としています。例えば、SPF30の日焼け止めなら、きちんと塗って20分×30倍で約10時間、紫外線(UVB波)から肌を防ぐことができます。最近ではSPF50以上は表示しないという決まりができたため、50以上のものには50+などの表示が適用されていますが、SPF値は30前後で一番紫外線防御率が高く、それより大きくても実はそんなに防御率は上がらないようです。PAとはProtection grade of UVAの略でUVA波をどのくらい防止でき るかという目安になります。3段階に区分され、効果の度合いを「+」の数で表示し、 PA+~PA+++まであります。
 
 
 PA+ = UVA波の防止効果がある
 PA++ = UVA波の防止効果がかなりある
 PA+++ = UVA波の防止効果が非常にある      
 
SPFの数字も大事ですが、紫外線吸収剤を含まない肌にやさしい日焼け止めをなるべく選びましょう。
「紫外線吸収剤不使用」または「ノンケミカル」と表示されています。
紫外線散乱剤とは
散乱剤を使った日焼け止めは、白っぽくなったりメイクの仕上がりが重く見えることもあり利便性にはやや欠けるのですが、吸収剤よりお肌への負担は少ないので、やはりお肌の弱い人には散乱剤の方がおすすめ。「吸収剤無配合」、「ノンケミカル」と表示されているので、選ぶ時は気を付けてみて下さい。
紫外線吸収剤とは
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収すると熱や赤外線などのエネルギーに変化させて放出し、紫外線の皮膚への浸透を防いでいます。この化学反応はお肌に負担を与えるので、SPFの最大値も50と決められています。吸収剤は高いSPF値を簡単に出せるのです。

日焼け止めを上手に使って、楽しい夏を過ごしましょう!!

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