2006年3月

五十肩の体操法と予防法
 五十肩は普段からあまり身体を動かしていない人や、長時間同じ姿勢をとるデスクワークの人などが比較的かかりやすいと言われています。腕と肩を動かすことである程度は五十肩の発症を予防できます。毎日できるラジオ体操などの運動を続けていくといいでしょう。お風呂にゆっくり入って肩を回したり、腕を上下する運動を行ってみましょう。

 五十肩は自然に治ると言われていますが、放置しておくと、痛みは和らいでも肩の動きは元通りになりません。医師の指導に従って運動療法を積極的に行うことで早い回復が期待できます。また、眠ることもできない程の激しい痛みや、肩に力が入らない症状が数ヶ月にわたって続く場合は、別の病気の可能性もありますので、放置せずに整形外科で診察を受けるようにしましょう。

【五十肩体操】
 五十肩は特別な治療をしなくても半年から一年ぐらいで自然に痛みは治まってきますが、その間、肩を動かしていないと筋肉の拘縮が起き、肩が思うように動かなくなってしまいます。特に肩を普段あまり使わない人は拘縮が起こりやすく、再発もしやすいので意識して肩を動かす心がけが大切です。痛みの起こりはじめや激しい痛みのある間は安静にしておくべきですが症状が安定してきたら、体操をしてみましょう。痛みの軽減、肩関節の可動範囲の改善、再発防止に効果があります。少し痛い位を目安に、毎日行う事で効果が出てきます。

 五十肩は、ある程度の年齢に達したら誰にでもおこる可能性のある病気です。しかし、だからと言って症状を軽く考え、初期のうちに治療を怠ると、長期間の痛みや運動障害に悩まされます。痛みがあったり腕が思うように動かせないと、日常生活に不便を感じます。治療によってかなり改善されるので、「年だからしょうがない…」とあきらめず、なかなか良くならないと悲観せず、気長に治療を続けましょう。五十肩は治療より予防が大切です。日頃から肩の運動だけでなく、適度の全身運動を心がけましょう。

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