2003年7月

夏のお風呂特集

 いよいよ『夏』本番です!夏は汗をかくため、シャワーを浴びたり、お風呂に入ったりする回数が増えるのではないでしょうか。嫌なことは水に流すという言葉があるように、お風呂には汗の他にも多くのことを水に流す効果があります。今回は暑い夏に合ういろいろなお風呂の入浴方法をご紹介します。

【夏のお風呂の効果】
 エアコンの効いた室内と直射日光ギラギラの屋外との温度差や高い湿度による不快感のためストレスがたまりやすい夏は、ぜひお風呂でリフレッシュして下さい。お風呂に入ると緊張した心と体がリラックスし、皮膚の分泌機能が調節されます。また、お風呂に入ると1㎞走ったことと同じ熱量を使うためダイエット効果も期待できます。お湯の温度によっても入浴効果は違ってきます。例えば、38~39℃のぬるめのお湯は神経を刺激し、精神的なストレス解消効果があります。42℃の熱めのお湯は血液循環をよくし、筋肉にたまっている疲労物質を体外に出し疲労回復に効果があると言われています。

【効果抜群のお風呂法】
入浴前に
お風呂に入る時はまず、ぬるめのお湯で膝下、膝の上、腰、腹など心臓より低い所から洗います。急にお湯に入ると血管が収縮して血圧が大きく上がります。そのため、血圧が高い人は特に注意が必要です。

【入浴時間】
1回の入浴時間は熱いお湯で5~10分ぐらいです。ぬるいお湯の場合でも30分を越えないようにしましょう。夏でも体が弱い人や血圧が高い人は熱いお湯や冷たい水は避けた方がよいでしょう。

【入浴中】
人間の皮膚は皮膚に存在する様々な菌に負けないように弱酸性になっています。そのため、弱アルカリ性の石鹸を使うと皮膚のバランスが崩れます。お風呂やシャワーの時には弱酸性の石鹸もしくはボディーソープを使うことをおすすめします。

【注意点】
食前の入浴は食欲増進効果がありますが、お腹が非常にすいている時には疲労が増え、めまいが起こる可能性がありますから空腹時の入浴は注意しましょう。また、食後すぐの入浴は消化によくないため、食後1時間ほどたってから入浴しましょう。

急に熱いお湯に入ると血圧が上がったり、血管が収縮して血管にショックを与えます。お風呂に入る前には手足を洗い、暖かいお湯を浴び、体がお湯に慣れるようにしましょう。

お酒を飲んだ直後の入浴は避けましょう。お酒を飲むと血管が拡張しますので、熱いお湯に刺激され血管が切れ、脳卒中が起こりやすいといわれています。

激しい運動をしてたくさん汗を流した直後の入浴も避けましょう。このような状態では脱水症状を起こしやすいので、運動後はぬるめのシャワーを軽く浴びるか、少しだけお風呂に入るのがよいでしょう。

【お肌ツルツル・ピカピカのお風呂法】
清酒
 清酒は体を早く温めて疲労を解消させ熟睡へと導きます。また、皮膚をきれいにする効果にも優れています。暖かいお湯と清酒が皮膚の毛穴と毛細血管を大きくし、老廃物を排出させます。お風呂に入れる場合は、1回につき清酒1本がベストですが、コップ1杯程度でも十分です。ただし、リュウマチや皮膚炎、高血圧、心臓が弱い人は副作用の可能性があります
ので注意して下さい。


 塩が持つ浸透圧の効果で皮膚の老廃物の除去はもちろん、冷え性、血液循環、殺菌などの効果があると言われています。40℃以上の熱いお湯に天日塩を大さじ3~4ぐらい入れ、10~15分間程度入浴します。


 炭をお風呂に入れると炭の持つミネラルが放出され温泉の効果が出ると言われています。使った炭は乾かしてまた使用し、1ヶ月に1回は太陽の下で乾かします。3~4ヶ月くらい使用したら新しい炭と取り替えて下さい。

緑茶
 緑茶には殺菌効果があり皮膚のトラブルを解決します。緑茶をお風呂に入れて5分後に入浴します。お茶の葉をティーバックやガーゼの小袋に入れておくとバスタブが汚れません。

みかんの皮
 みかんの皮は皮膚に刺激を与え、毛細血管の血液循環を活発にさせます。また、みかんの皮にあるリモネンという成分は皮膚をきれいにする働きがあります。この成分は皮膚表面の水分の蒸発を防ぐ効果があります。みかんの皮は細長く切った後、風通しのよい日陰で十分乾燥させて使用します。お風呂に入れるときは、乾燥させたみかんの皮をガーゼなどの綿の袋に入れ、この袋をお湯の中でよくもんでから入浴します。

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