院長より

 今年もまもなく年末を迎えようとしております。10月中旬ごろまで暑い日が続いていましたが、あっという間に寒くなり、過ごしやすい季節も終わってしまいそうです。寒暖の差が激しい時期は自律神経に過剰な負荷をかけますので、動機やめまい、立ちくらみなど自律神経失調症状が悪化しやすい時期でもあります。症状でお困りの際はご相談ください。

 今年は当初インフルエンザワクチンの供給不足を指摘する新聞報道があり、当院でも正確な事実の入手を心がけ、混乱を防ぐよう心がけておりましたが、何とか安定供給が可能となったようなので、予防接種を開始しました。もう接種あるいは予約をされましたでしょうか。今年もすでに学級閉鎖があったようですが、接種後に免疫が作られるのには一ヶ月ほどかかりますから、なるべく早く接種しておいたほうがいいと思います。まだの方は早急にご検討ください。

 マイナンバー制度が施行され、マイナンバー通知カードの送付が始まっているようです。他人に安易に漏らしてはダメなようなので、その用途が法的に明らかでない場合には見せないようにするとか、厳重な管理が必要なようです。その用途とはまず社会保障と税、災害対策の分野での利用が開始され、その次には特定健診や予防接種、預金口座の個人情報が追加されることが決まりました。その後も用途を広げたいという政府の意図は明らかですので、むやみに広げさせないよう監視が必要です。また各種情報を同じマイナンバーだけで管理するのではなく、分野ごとに別の番号を使用するなど、情報漏えいのリスクに備えた運用が必要だと思います。また来年からは従来の住基カードに変わる個人番号カードの発行も可能となります。こちらは一枚で身分証の代わりにもなり便利だと思いますが、一方で紛失した際に危険です。そして身分証であれば持ち歩くことが前提なので、紛失の機会が増えてしまうことになりますし、他者にマイナンバーを見られる機会が増してしまうなどのデメリットもあります。その発行には十分ご注意ください。

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