2006年7月心理室より

子どもの気になる癖や症状
 お子さんの豊かな表現はとても可愛らしく、見ていてほほえましいですね。
 今回は、子どもの気になる癖や症状についてお話ししたいと思います。
 顔や身体の筋肉の一部が、本人の意志とは無関係に 、突然・早く・反復的に動いてしまうことがあります。これはチックといわれるもので、一時的な癖のようなものだと考えて下さい。

【症状としては次のようなものが見られます。】
   目をパチパチさせる
   鼻をクスンクスンと鳴らす
   咳払いをする
   ゲップをする
   顔をしかめる
   口を曲げる
   肩をすくめる
   頭を振る
   身体を揺する
   手や足をピクピクと動かす
   意味のない音や奇声を発する
   汚い言葉、人の言葉のマネを繰り返す

【どんな子どもに症状がでやすいのでしょうか?】
 年齢的には幼稚園から小学校の低学年くらい、男子に多く見られます。本人の性格としては、落ち着きがない、わがまま、神経質、気が強い、などの特徴が見られることが多いようです。また、アレルギー体質との関連も指摘されています。
 
【チックの原因は?】
 正確な原因はまだ解明されていませんが、抑圧された気持ちが症状という形で表現されるものだと考えられています。
 
【出てしまったらどうしたらいいのでしょう?】
 無理に止めさせようとせず、そのことを話題にすることも避け、子どもに症状を意識させないようにしましょう。症状そのものを無くすことを考える前に、どんな気持ちをしているのか考え、寛容な態度で受け入れてあげることが大切です。多くは2~3週間程度で消失しますが、長引いたり、症状が強くなってくる場合は医師に相談することをおすすめします。

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