食べ物でからだを温める
寒さもいよいよ本番になってきました。こんな季節にこそからだの芯から温まりたいものですね。そこで、今回はからだをあたためる食べ物についてお話します。
【からだを温める野菜】
野菜にはからだを冷やすものと温めるものがあるといわれています。たとえば、からだを冷やす野菜にはトマトやレタスなどの水分が多く生で食べる夏野菜が多く、これは夏の暑い時にほてったからだを冷やしてくれる作用があるといわれているからです。一方、からだを温める野菜にはダイコンやゴボウなどの根菜類や、長ネギ、唐辛子、ニンニク、ニラなどがあります。
【どうして野菜がからだを温めるの?】
野菜にはそれぞれさまざまな成分が含まれていますが、その中で一つ例をあげてみましょう。たとえばビタミンCやビタミンE。ビタミンCは血液の主要な材料となる鉄分の吸収を促進し、毛細血管の機能を保持するはたらきがあるといわれ、またビタミンEには血行をよくするはたらきと体内ホルモンの分泌を調整するはたらきがあるといわれています。ですから、野菜に限らず、ビタミンCやビタミンEを含む果物や穀物、豆類などもからだを温める食べ物なのです。
【鍋をつくろう!】
それではからだを温める食べ物を使って鍋をつくってみましょう。鍋の特徴は、煮込むこととスープも一緒に飲めることにあります。まず、野菜を煮込むことによって食物繊維が柔らかくなり、生で食べることよりもより多くの量を摂取することができます。またスープにはビタミンやミネラルが溶け出しているため、栄養価も高いのです。温かい鍋料理をつくってからだの中から温めましょう!
【あったかレシピ ~キムチ鍋~(3-5人分)】
●材料●
・キムチ(汁ごと)
・豚肉(バラ薄切り) 300g一口大
・市販のキムチの素 適宜
・にんにく 1/2片
・みそ 大さじ1
・はくさい 1/4 ざく切り
・コチジャン 適量
・ニラ 2束
・大根 1/4本
・酒 大さじ2
・砂糖 大さじ1 1/2
・ にんじん 1/2本
・豆腐 2丁
・ねぎ 1本
・ しいたけ 4~5個
・えのき 1束
・もやし 1袋
・はるさめ(乾燥) 40g
●つくりかた●
1.すりおろしたニンニクを一口大に切った豚肉につけておく
2.ハルサメは、水でもどして適当な長さに切る
3.800CCの水を入れ、沸騰したら豚肉を入れてアクをとる
4.酒、砂糖、キムチの素、みそ、コチジャンを入れ、大根、にんじん、えのき、しいたけ、はくさい、ねぎを入れる
5.豆腐、もやし、はるさめを入れて、ふたをして、しんなりしたらキムチをいれて、でできあがり
~ポイント~
・ニラは火がとおりすぎるとおいしくないので、最後に入れる。
・豆腐もあまり煮るとすがたってしまうが、あまり後に入れると水がでて味が薄くなるので注意。