花粉症
【花粉症って何?】
花粉症は、花粉が原因でおこるアレルギーの一種です。この原因物質に触れるとくしゃみや鼻水などの症状が現れます。原因となる植物は樹木や草花などさまざまで、数十種類におよぶといわれています。花粉の飛ぶ時期は植物によって違いますが、1年を通してさまざまな花粉が飛んでいます。たとえば、1月下旬から5月上旬にかけてはスギ、3月下旬から5月中旬にかけてはヒノキなどが多くみられます。
【どんな症状がでるの?】
主な症状は、目のかゆみ、涙目、充血、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咳、喉の渇き、皮膚のかゆみなどです。症状は、花粉が付きやすい目や鼻の粘膜の部分でおこりますが、口から入った花粉が気管支や胃腸に達すると喉に違和感をおぼえたり、下痢などの症状をおこすこともあります。また、症状がひどくなると全身がだるくなるなどの二次的な症状が現れることもあります。
【カゼとどう違うの?】
たとえば、カゼの鼻水はだんだん粘っこく黄色い鼻水に変わっていきますが、花粉症の場合は水のようにサラサラしたままであることが多いです。また、カゼはほぼ1週間ほどで治りますが、花粉症は花粉の飛散期が終わるまで症状が続きます。 1年のうちで、特定の時期にくしゃみや鼻水、目のかゆみなどが現れた場合には花粉症である可能性が考えられます。花粉症かどうか心配になられましたらドクターにご相談ください。
【日常生活の中でできること】
花粉との接触を避けるために、ふだんの生活の中で次のようなことに気をつけましょう。
・外出をひかえる
外出するなら晴れの日よりも雨の日を。暖かい日よりも寒い日を。特に、暖かく空気が乾燥していて風が強い日には花粉が遠くまで飛びやすいので気を付けましょう。
・メガネやマスクする
目や鼻、口からの侵入を防ぐためにもメガネやマスクをしましょう。また、花粉が付きにくい表面がスベスベした衣服を着るのもいいでしょう。
・花粉を屋内に持ち込まない
家に入る時には衣服をはたいたり、ブラシをかけたりして花粉を払い落としましょう。
また、洗濯物や布団もしっかりはたいてから取り込むようにしましょう。
・掃除をまめにする
掃除機をまめにかけたり、水ぶきをしましょう。また、空気清浄機を使うのもよいでしょう。