2000年11月

子どもの症状こんな時は?                     

【熱】・・・熱の高さで病気の重さは決められません。子どもの平熱を知っておき、熱以外の症状もよく見て判断しましょう。

・・・どうするか?・・・
・安静に寝かせる
・寒がっていたら暖める
・暑がっていたら冷やす
・汗をかいたらよく拭き着替えさせる
・水分は十分に与える
・解熱剤は医師の指示通りに使う

・・・受診が必要な時は・・・
・顔色が悪くて、苦しそうな時
・頻繁な嘔吐、下痢を繰り返す時
・小鼻がピクピクして呼吸が速い時
・不機嫌でぐずったりしている時

・・・気をつけることは・・・
・解熱剤は、熱による辛さを軽くするための薬であり、【病気を治す薬】ではありません。熱を下げることばかりに気を取られないようにしましょう。熱は、病気と闘ってるという証で、下げすぎるとかえって死を招くことになりますので必ず医師の指示に従いましょう。

【咳】・・・咳は空気の通る道(気道)の分泌物や、ひっかっかったものを出したりする防御作用です。
ほこりっぽいところ、冷たい空気に触れたときにも起こります。

・・・どうするか?・・・
・気温の急激な変化を避け、乾燥に注意しましょう。

・・・受診が必要な時は・・・
・元気だった子供が突然咳き込み、呼吸困難になった時(異物が入る)
・風邪で発熱し、咳き込み、息づかいが荒くなった時
・ヒューヒュー、ゼイゼイ苦しいそうな咳の時

・・・気をつけることは・・・
水分を十分に飲ませる
とのどが湿り、タンも出やすくなります。せき込んだら寝かせておかないで、抱っこして背中をさすってあげると呼吸が楽になります。咳や鼻水が続くからといい、何日もお風呂に入れないのは垢が溜まり、皮膚の呼吸に良くないです。新陳代謝を刺激したり、寝つきを良くする効果がありますので、なるべく入れてあげましょう。

【衣類の調節】・・・大人は寒さを敏感に感じますが、子どもは新陳代謝が激しいため、寒がらないで元気に遊んでいることが多いものです。薄着をすることによって、寒さに対する適応能力が高まり、体に備わっている調節機能を高めるため、風邪をひきにくい丈夫な体を作ります。薄着は、活動しやすく機能的です。特に寒さに向かう時期(10月~11月)の衣服の調節は大切です。厚着にならないようにしましょう。寒い時期は大人よりも一枚少な目が目安です。下着は冬でも半袖やランニングにして、上着で調節しましょう。体が暖かくなってきたら脱ぎ、寒くなったら着るという判断を子供が自分でできるようにしましょう。

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