2000年3月

みなさん自分の適正体重ご存じですか?
 
適正体重(標準体重)が体に良いとよく言われます。自分の体重が適正かどうか見分けるにはどうしたらよいのでしょう。
基本的には次の3つの条件がそろっていれば適正体重と考えられます。

 1.健康であること
 2.BMIや体脂肪率が標準の範囲にあること
 3.身体活動能力が高いこと【階段を上がったときなどに息切れがしたり、
    体が重いと感じることなく活発に動き回れるなど】

  【BMI 】とは?

【BMI 】っていったい何?と思う方がたくさんだと思いますが、BMIとは標準体重を算出するさいによく用いられ、BMI(ボディ・マス・インデックス)=22となる体重を標準体重とする方式で、日本肥満学会もこの方式を推奨しています。

  【標準体重とBMIの算出法】(日本肥満学会方式)

 ・標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

 例 身長165cm・体重70㎏の場合
 標準体重=1.65(m)×1.65(m)×22≒59.9kg

 ・BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

 例 身長165cm・体重70kgの場合
 BMI=70(kg)÷1.65(m)÷1.65(m)≒25.7

  【体脂肪とは?】

体脂肪とはBMIではわからないのが体のつくりです。そこで体のつくりがわかる方法として【体脂肪率】が普及してきています。現在普及している体脂肪計は、体に弱い電流を流し、体の電気抵抗を測ることで体脂肪を推定するというものです。体のほかの成分と違い、脂肪にはほとんど水分がなく、電気を通さないことを利用しています。

 【体脂肪】は・・・男性15~20%・女性20~25% 前後が【普通】で、
          男性25%以上・女性30%以上 あれば【肥満】と見なされます。

 ところで、家庭用の体脂肪計や体脂肪計付きヘルスメーターで測るとき、よくこんな声を聞きます。

 ・測る時間(朝と夜など)で数値が違う
 ・ご飯を食べた後は数値が高い
 ・立って測るのと座って測るのでは数値が違うなど

 体脂肪計は、体温や体内水分量 などの影響を受けやすく、体の状態によって数値が変動したり誤差が生じます。
そこで、体脂肪の正しい測り方を見てみましょう。
      
  体脂肪計の正しい使い方
 
いつも同じ条件で測りましょう・・・体の電気抵抗は、体の状態により微妙に変化します。 起きぬけ・食事後・水分摂取後・入浴後・運動後・飲酒後などは、体の状態が不安定なので測定には向きません。昼食の2~3時間後が最も良いとされていますが、この時間が無理なら、入浴前・就寝前などと自分で決めて、必ず同じ時刻・同じ条件で測ることをお勧めします。

正しい姿勢で測りましょう・・・体脂肪計付きヘルスメーターで測る場合出来る限り素足で測りましょう。
               しゃがんで測ったりすると数値に誤差が出ますので立って測りましょう。

数日~数週間おきに測りましょう・・・体脂肪は1日で何Kgも増減するというものではないので、毎日測っても意味はありません。数日~数週間に1回測るようにしましょう。

数値の変化を見るのに使いましょう・・・体脂肪計は、体の電気抵抗の値から体脂肪量を推定しているにすぎません。測定された値は、目安にはなるが絶対値ではないので、前回の測定値よりも増えたか減ったかを知るのに用いると良いでしょう。

 *BMIが26.4以上の人【特に30以上の人】

 *血圧・血糖値・総コレステロール値・中性脂肪値・LDLコレステロール値・尿酸値のどれかが基準値を超えたことがある人

 *体に異常がないのに、体が重いと感じたり、疲れやすい人

 *体重が増え、おなかがぽっこりと出ている人

 *特に、おなかの脂肪をつまんでみて、薄くしかつまめない人

上記に書かれている項目に当てはまる方は、現在の体重が適正体重の範囲を超えていると思われる方です。体重は2~3kg落とすだけでも代謝はかなり改善されるので、1日30分程度の有酸素運動をしたり、食生活を少し見直して適正体重に近づけてみませんか?

  【有効な有酸素運動】

 ・自転車(一定のペースを保って行うと効果的です)

 ・ウォーキング(少し汗をかくぐらいの早さで)

 ・水泳(どんな泳ぎ方をしても効果があり、また水中を歩くだけでも効果は得られます)

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