便秘について
一定期間以上、排便がない状態を【便秘】といいます。この一定期間というのは人によってさまざまです。
毎日排便がないと気分が悪くなる人もいますし、1週間くらいは平気という人もいますが、一般には3日間便通のないことを便秘とよんでいます。
便秘はその原因によって【器質性便秘】と【機能性便秘】に分けられます。一般に便秘と呼ばれているのは機能性便秘で、これは腸がスムーズに動かないために起こる便秘です。機能性便秘も大きく2つに分かれます。【麻痺性の便秘】と【痙攣性の便秘】です。
・麻痺性の便秘・・・お年寄りに多く見られるもので、老化に伴って腸の動きが鈍くなるために生ずる便秘です。
・痙攣性の便秘・・・若い人に多く、ストレスなどによって腸の緊張感が高まり、
一時的に腸が強く収縮して止まるために起こる便秘です。
【腸内で停滞するとどんなことになるの?】
腸がうまく動かないと、内容を後方(肛門のほう)へ送ることができません。内容物が同じところに停滞すると、その間に内容物の水分が腸管に吸収されてしまうので、次第に硬く小さくなっていきます。そうなるとさらに運びにくくなり、たとえ肛門の近くまで運ぶことができても、硬いため排泄しにくくなります。
*周りの筋肉の働きで腸を動かしましょう
便秘の予防のためには、常に腸を動かしてやればよいのですが、腸は自律神経が支配するため自分の意志で動かすことができません。そこで、周囲の筋肉を使って、間接的に大腸を動かすようにしましょう。鍛えるべき筋肉は、腹筋・ふともも前の筋肉・肛門の筋肉です。
*腹筋を鍛えましょう
腹筋を鍛えるとおなかの内圧が高まり、便が直腸を刺激する力が強くなる。そうすると【トイレに行きたい】という信号が脳に伝わりやすくなって、便意に敏感になり便秘解消に役立ちます。
【筋肉を鍛える運動】
仰向けになり、ひざを伸ばしたまま、足を持ち上げる。
かかとが床から20cmほど離れるくらいまで上げ20数えておろす。これを毎日5回くらい行う。
*太股の前の筋肉を鍛えましょう
いつでもどこでもできるのは、足踏み。両方合わせて100歩くらい足踏みする。
よろけそうな人は、必ず何かにつかまって行いましょう
食物繊維が上手にとれる便秘に効く料理
【根菜の炊き込みご飯】
○材料
米・・・・・・・・・・・・2カップ
干ししいたけ・・・・・・・5枚
芽ひじき (乾物)・・・・・1/2カップ
こんにゃく、油揚げ・・・・各1/2枚
ごぼう・・・・・・・・・・1/3本
にんじん・・・・・・・・・1/2本
れんこん、ゆでたけのこ・・各50g
鶏もも肉・・・・・・・・・1枚
サラダ油・・・・・・・・・大さじ1
しょうゆ、みりん・・・・各大さじ1
酒・・・・・・・・・・・大さじ2
砂糖・・・・・・・・・・小さじ1
絹さや・・・・・・・・・・・・5~6枚