1998年11月号

糖尿病
【糖尿病ってどんな病気?】
血液中の糖分、つまり血糖が慢性的に過剰な状態になった 状態を糖尿病といいます。
糖尿病は症状が出ないため発見が遅れたり、高血糖を指摘 されても放置したままでいる人も少なくなく、長期間血糖 が続くと失明や心筋梗塞などの重大な合併症を引き起こし ます。糖尿病は遺伝的傾向をもった人に肥満、過食、大酒、運動 不足などが加わって発病することが多いのですが、遺伝的傾向や背景もはっきりせず、突然発病することもあります。 いずれも食べたものが十分に体内で利用されるために必要なインスリン【膵臓で作られるホルモン】の働きが不足して起こるのです。インスリンは全身の組織に 必要な糖・タンパク質・脂質の代謝を調節している重要な働きをするものです。
具体的な症状は次の通りです。

高血糖によって起こる症状      合併症によって起こる症状
・喉の乾き              ・足のしびれ
・脱力感               ・冷え
・尿が多い              ・インポテンツ
・よく水を飲む            ・立ちくらみ
・尿が出にくい
・目が見えにくい
・足がむくむ

このように糖尿病は合併症により様々な症状を引き起こすため、早期に発見し、食事療法・運動療法・薬物療法といった治療法を正しく行いましょう。今回は糖尿病の原因と症状を取りあげて紹介しました。
次回は糖尿病に関する検査と治療法について紹介します。

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