師走を前に、今年もまもなく終わりを迎えようとしております。今年は憲政史上初となる女性総理大臣が誕生し、日経平均株価が5万円を上回るなど、経済が再び動き始めたという期待感があります。多くの方にとってまだまだ景気回復の実感はないかもしれません。給付金の支給や、崩壊寸前に陥っている医療界に救済の手が差し伸べられるなど、国民生活に直結する具体的な対策が講じられてこそ、真の回復を実感できるのではないでしょうか。振り返れば、バブル期における物価高騰の際も、医療界への十分な支援はなされませんでした。その頃から医療機関の収益は悪化の一途をたどり、ついに現在の崩壊寸前という状況にまで追い込まれております。その頃から医療機関の収益は徐々に悪化し、ついに崩壊寸前にまで追い込まれました。もう一つの深刻な問題は、地域の開業医の高齢化です。後継者不足に加え、進む医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の波に乗れないことから、廃業する医療機関が急増しています。その結果、皆様の身近な診療所が次々と姿を消し、病院も専門外来化が進み、「外科はこの病院、整形外科は別の病院」というように、かつての「いつでもどこでも診てもらえる」という時代は終焉を迎えようとしています。高市総理には、こうした現状を打破できる強力な対策を講じていただけるよう、切に期待しております。
さて、10月は中旬ごろまで残暑が続いていましたが、急に冬のような寒さになりました。朝晩の冷え込みと日中の気温差が激しいこの時期は、自律神経に大きな負荷がかかるため、動悸やめまい、立ちくらみといった自律神経失調症の症状が悪化しやすくなります。体調にお異変を感じたり、症状でお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
有料化したコロナワクチン接種は高額なこともあり、なかなか希望者がいらっしゃらない状態です。現在複数のコロナワクチンが接種できる状況ですが、当院では武田薬品の不活化ワクチン『ヌバキソビット』と従来のファイザー製ワクチンが選択できるようにしました。その中でもしお勧めを問われれば、高い有効性とより高い安全性を兼ね備えた武田薬品の不活化ワクチン『ヌバキソビット』を当院では強くお勧めいたします。『ヌバキソビット』は今までのファイザーのメッセンジャーRNAワクチンとは違い、インフルエンザワクチンなどと同じ安全性が高い不活化ワクチンです。『ヌバキソビット』は副作用がメッセンジャーRNAワクチンよりも軽微であり、発熱などの副作用が稀であることがわかっています。ファイザー製で発熱・倦怠感に苦しめられた人はぜひ、『ヌバキソビット』をご検討ください。プラセボ(偽薬)との比較試験では90.40%の予防効果が確認されており、副作用が少なく、有効性も高い、日本人に適したワクチンであると言えるでしょう。ただし、ファイザー製は1人から接種可能ですが、武田製は2人分ずつの包装のため、接種日が限定されるという欠点があります。できる限り偶数名でお誘い合わせの上、ご予約いただけますよう、ご協力をお願いいたします。
また、新型コロナワクチンだけでなく、季節性インフルエンザワクチン接種も強くお勧めしております。皆様はすでにご予約・接種はお済みでしょうか。接種後に免疫が十分に作られるまでには1ヶ月ほどかかりますので、まだの方はなるべく早く接種されることをお勧めいたします。
