認知症

認知症とは、脳の病気で、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりして、「物事を記憶したり、判断したりする能力」や「時間や場所、人などを認知する能力」が低下し、生活をする上で支障をきたしている状態です。

認知症は主に4種類あります。

・アルツハイマー型認知症…もの忘れ、日付や時間が分からなくなる。

・レビー小体型認知症…幻視、歩行が不安定になる。

・前頭側頭型認知症…性格の変化、同じ行動を繰り返す。

・脳血管性認知症…まだらな記憶障害、気持ちのコントロールができない。

「老化によるもの忘れ」と「認知症によるもの忘れ」には違いがあります。「老化によるもの忘れ」では、

体験の一部を忘れることはありますが、忘れたことを自覚しています。たとえば、食事したことは覚えているが、食べた物を忘れるといったことや、昔、活躍した歌手の名前が思い出せないなどです。

一方、「認知症によるもの忘れ」では、体験そのものを忘れたり、忘れたことが自覚できなかったりします。たとえば、食事したこと自体を忘れたり、ずっとやってきた料理の段取りを忘れたりです。

日本の認知症人口は現在約500万人以上、2025年には約700万人、65歳以上の約5人に一人になると言われています。自分が認知症になること、それは誰にとってもそれほど縁遠いことではありません。認知症は予防と早期の対応が重要です。以下のことで自分や家族に思い当たることはありませんか?

・頻繁に物を置き忘れたり、無くしたりする。

・ひとりになると怖がったり寂しがったりする。

・片付け・計算・運転などのミスが多くなった。

・身だしなみに気を使わなくなった。

・約束の日時や場所を間違えるようになった。

・意欲や気力がなくなり趣味にも関心がなくなった。

令和2年1月より名古屋市内の医療機関で、もの忘れ検診を実施するようになりました。対象者は65歳以上の名古屋市民で、無料で行っています。認知症は早期に診断・治療することにより進行を遅らせることができます。当院でも、もの忘れ検診を実施することができますので気になる方はお問い合わせください。

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