新年になり「新しく何かを始めたい!」「チャレンジしてみたい!」という人も多いと思います。一方で「どうにもやる気が出ない。もっと頑張らなくては…」と感じる人もいるのではないでしょうか。しかし、元々やる気がない人などおらず、本当は十分にやる気があったのにもかかわらず、何らかの阻害要因が働いて一時的にやる気のもとが枯れてしまっているだけなのです。いわば「心のガソリン」が切れてしまっている状態だと言えます。ガス欠を起こしている時にいくら頑張っても、やる気が生まれることはなく、むしろ逆効果です。やる気をなくして困っている人が無理に頑張らずに、やる気を出すためにはどうしたらよいのか、まずはやる気を損なう要因について紹介したいと思います。
やる気を損なう要因は大きく3つあると言われています。
①目標が見えていない
やる気を出したくてもどこに向かっているのか分からなければ、やる気は出せないですね。
②目標が高すぎる
高い目標に向かって突き進むのは、一見すると正しい姿勢に思えるかもしれません。しかし、高過ぎる目標は挑戦する前から「こんなの無理だ…」「絶対に達成できない」と諦めてしまう可能性があります。
③自己イメージが極端に低い
目標と現実にギャップがあることは当然で、そのギャップから生まれる劣等感も正しく扱えば問題なく、有効な動機づけになります。ただし、あまりにも劣等感が大きくコンプレックスになっている場合、「どうせ自分なんて…」とやる気が損なわれてしまいます。
では、どうしたらやる気が出るのか。
やる気を生み出す要因には「外的動機づけ」と「内的動機づけ」の2つの動機づけがあります。
「外的動機づけ」とは、人の外部からの誘因で動機づけをすることです。例えばビジネスの現場で言うと、給与アップやボーナス、昇進や花型部署への配置転換等のご褒美によって、やる気を出そうとするのが外的動機づけです。外的動機づけは短期的には効果があり、決して悪いことではありません。しかし、物理的な限界があるという欠点があり、長続きはしません。
一方で「内的動機づけは」とは、自分の内側から湧いて出てくるものです。自分で目標を定めるため、達成感や成長の実感を得やすくなります。物理的な限界はなく、自分の考え方次第で無制限に動機づけができます。
よって、やる気を持続させるためには、内的動機づけが重要だとされています。
また、「心のガソリン」を増やすためには小さな達成感や成功体験を積むことが効果的だとされています。小さな目標を掲げてコツコツと達成していく方法です。たとえば、会社員を辞めて独立をしたいと思う人がいたとします。そのような時は、いきなり会社を辞めるのではなく、独立に向けて資格にチャレンジするとか、英語の本を読むとか、あるいは、毎朝30分早く起きるだけでもいいと思います。どんどんハードルを下げて小さな成功体験を重ねましょう。大切なことは、成功体験の大きさではなく、回数です。小さな成功体験の数を積み重ね、心のガソリンを補充していきましょう。