まだまだ寒さの厳しい日が続いていますが、そろそろ外出するとなんとなく目が痒い、くしゃみが出るといった症状が出ている方も増えてきたのではないでしょうか。
そんな折、環境省から2月3日より北海道を除く地域の今シーズンの花粉飛散状況の提供が始まりました。環境省には花粉症状の軽減など国民の健康維持に資するため、花粉観測システム(愛称:はなこさん)というシステムも導入されています。このシステムにより、スギ花粉の少ない沖縄県を除く全国において花粉飛散状況が把握できる体制となりました。花粉飛散状況を地図と表、グラフで見ることができ、そのデータは観測地点から自動送信にて毎時35分頃に更新されています。
こういった花粉飛散状況の情報提供は、他にも様々な場所でされています。身近なところでいえば、朝のニュース等、その日の花粉情報を取り上げているのを見てから通勤や通学される方は多いのではないでしょうか。
また、インターネットが広く普及している現在では、花粉症ナビといった花粉症の症状に悩む人達の情報サイトも立ち上げられています。ここでは、花粉症の基礎知識や目と鼻の症状と治療について、また近くの病院を探すツールだったり、自分でできる花粉症対策や薬の知識についても紹介されています。大人だけでなく、花粉症はこどもにもありえる疾患です。そういったこどもの花粉症についても大人との症状の違いやお母さんへのアドバイス等も紹介されています。他にも花粉予報だったり、様々な情報が提供されていますが、その中でも今回は症状のセルフチェックの紹介をしたいと思います。初めて花粉症になった方にとって、その症状は風邪と見分けがつきにくい箇所もあるかと思います。もしかして自分は花粉症かもと思う方はぜひ一度チェックをしてみてください。
◆症状セルフチェック/監修:日本医科大学大学院医学研究科 頭頸部感覚器科学分野 教授 大久保公裕先生
Q1鼻水やくしゃみが続けて出る。 □はい □いいえ
Q2鼻水が透明でサラサラしている。 □はい □いいえ(鼻水は出ていない)
Q3発熱している。 □はい □いいえ
Q4目がかゆくなる。 □はい □いいえ
Q5毎年、同じ時期に症状が出る。 □はい □いいえ
A
全て【いいえ】だった方……花粉症や風邪の可能性は低いと思われます。
全てが【はい】だった方、もしくはQ3以外が一つでも【はい】だった方……花粉症だと思われます。
Q3のみ【はい】だった方……風邪の可能性があります。
また、このチェックで花粉症に該当した方は重症度やタイプもチェックできます。
図のように、鼻づまりの程度や一日のくしゃみや鼻かみの回数から、鼻づまり(鼻閉)型・くしゃみ鼻水型・どちらも該当する完全型と分類が一目でわかるようになっています。
花粉症は早めに適切な治療を行い、対策を怠らないことで症状をやわらげることができます。病気をよく理解し、積極的に対処することが大切です。
【環境省花粉情報サイト】http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/
【花粉症ナビ】http://www.kyowa-kirin.co.jp/kahun/