秋の花粉症
10月も終わり、紅葉等も見頃もピークを迎えています。紅葉といえば、秋。そんな秋は季節の変わり目でもあります。最近やけにくしゃみや鼻水が出て、変わり目に風邪をひいたのかなと思っていたら、実は花粉症だったという経験はありませんか?
春の花粉症はよく聞きますが、実は秋にも花粉症があります。花粉症というぐらいですから、くしゃみや鼻水の原因は花粉にあるのですが、春の花粉症と違い秋の花粉症はオオブタクサやセイタカアワダチソウ等、草の花粉が主な原因です。またこの花粉以外にもイネやキクなどの花粉もそうですね。
ブタクサ 8月~10月
ヨモギ 8月下旬~10月
カナムグラ 8月下旬~10月上旬
セイタカアワダチソウ 9月下旬~11月
イネ 7月下旬~8月
◆花粉症と風邪の見分け方◆
風邪は、目のかゆみはなく、発熱があったり粘り気のある鼻水がでたりといった症状が長くても一週間程度続きます。
それに比べ、花粉症は水っぽい鼻水がでたり、目のかゆみがあったり、微熱が出たりします。症状は花粉が多くなるシーズン中ずっとということもあるので数ヶ月続くこともあります。
◆花粉症の予防方法◆
秋の花粉症の原因植物は春のスギ等と違い数十mくらいしか花粉が飛散しないので、原因植物に近寄らないだけでも十分予防できます。帰宅した時、家に入る前に玄関先で服をはたいたり、うがいや目を洗ったり、洗顔や手洗いも花粉を落とすことができます。 ストレスを溜めないようにしたり、睡眠を十分にとることも免疫力をあげるのに効果的です。バランスの良い食事に気をつける等、生活習慣を見直すのも良いかもしれません。
◆花粉症の治療◆
花粉症の治療方法は大きく分けて、抗アレルギー薬によるものとステロイドによるものがあります。抗ヒスタミン薬での治療は花粉症でよくみられる、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目の痒みといった、既に出てしまったアレルギー症状を緩和するためのものです。即効性には欠けるものなので、花粉の飛散時期が始まる半月くらい前から服薬を始めると良いともいわれています。
花粉症などのアレルギーは、症状が悪化すると治療が難しくなり、薬も効きづらくなります。その為、症状が軽いうちに薬を服用したり、花粉を身近に持ち込まないようにしたりと予防を心がけることも大切です。