2006年11月

きのこ
スーパーの一角に並んでいる「きのこ」。秋になると紅葉を楽しみに山へ出かけて、きのこを目にする機会もいつもより増えるかもしれません。今回は、「きのこ」にスポットを当ててみたいと思います。

【「きのこ」って何者??】
現在の生物学では、きのこは第3の生物群、「菌類」として分類されています。地球上の菌類は約7万種を超えるそうです。しかしこのうち明らかにされているのは、ほんの数パーセントに過ぎないといわれています。

【「きのこ」の各部分の呼び方】

上図は、最も基本的なきのこの形を示しています。なかには「つば」や「つぼ」を持たないきのこもあります。

【「きのこ」の仲間分けをすると・・】
きのこは、生活のしかたによって大きく2つのグループに分けられます。1つ目は、枯れた植物や死んだ動物の体などを分解して養分をとっているグループです。シイタケやナメコはこのグループの代表です。これらのきのこたちは、枯れ木などから養分をとって生活しているのです。もう1つは、共生という方法を使うグループです。この共生というのは「きのこと木とが、お互いに養分や水分をやりとりして、助け合いながら生活をする」という生き方のことです。例えば、松茸はアカマツの林に生えます。スギやヒノキの林には生えません。松茸がアカマツと共生しているからこうしたことが
起こるのです。アカマツだけではなく、クリやクヌギ、カラマツなど多くの種類の木がきのこと一緒に生活しています。

【「きのこ」の成分と栄養について】
きのこ類の一般成分は野菜類に似ていますが、食物繊維、ビタミンB類、ビタミンD2、ミネラルなどの栄養素を豊富に含んだ低カロリー食品といえます。日本食品成分表によると、乾シイタケの食物繊維の含有率は40%強で、乾燥重量当たりに換算しても大根やネギよりもはるかに多いと言われています。また、きのこには、ミネラルのカリウムが多いため、塩分の過剰摂取を抑制することが期待できます。

【栄養豊富な「きのこ」をつかったレシピについて紹介します】

『きのこギョウザ』
材料: 好きな種類のきのこ 適当量
ひき肉(150g)
キャベツ(2枚)
ニラ(1/2束)
ショウガ(少々)
ニンニク(少々)
片栗粉(小さじ1杯)
ギョウザの皮(25枚)
水(少々)

作り方:
1.きのこをさっとゆでて水にさらしておき、みじん切りにする。

2.キャベツをゆでて、水分を切り、みじん切りにする。

3.ニラ、ショウガ、ニンニクをみじん切りにする。

4.ひき肉に1、2、3を加え、片栗粉をまぶしてからよくこねる。

5.ギョウザの皮で包み、油でゆっくり焼く。

6.⑤に少々の水を加えて3~4分蒸す。

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