2001年11月院長より

院長より   
今は日中と夜間の寒暖の差が大きく、風邪を引きやすい時期ですので、十分注意してください。アメリカでの同時多発テロ事件、炭疽菌騒動や狂牛病など何かと物騒な出来事が続いており、この影響が経済にも及び、失業者が増え、さらに国民医療費を抑えるために患者さんの負担を増やすことも検討されるなど、暗い話ばかりが目に付きます。
 
そんな中一つのいいニュースが飛び込んでまいりました。予防接種法の改定により65歳以上の方のインフルエンザワクチン接種が公費適応されるというものです。本当ならすでに可決成立しているはずの法案ですが、テロ関連の審議のため成立が遅れてしまいました。しかし10月末にようやく国会を通過しましたので、市町村毎に検討、実施されることとなりました。名古屋市の場合は12月10日頃から実施する予定になっているそうです。ただしワクチンを接種してから、その効果が出るまでには少し時間がかかりますから、12月になってからの接種ではインフルエンザの流行が早いと間に合わなくなる可能性があります。ですから今年は安全に少し余分にお金がかかっても早めに接種しておくか、安くなってから接種するか判断に迷う年となってしまいましたが、情報が入り次第、適時お伝えしますので皆様方で適切なご判断をお願いいたします。
 
また将来の医療制度についても現在検討されており、その動向についても注意が必要です。今の試案のままですと世界に誇るわが国の医療制度である皆保険制度が崩壊する危険性が高いので、断固反対していかなければいけません。そのためには署名などを通しての皆様方のご協力が必要となると思いますので、その際はよろしくお願いいたします。 

カテゴリー: 200111, 院長より パーマリンク