新型コロナウイルスの影響で、レジャー施設や観光が難しくなっている中、3密を避けられるとして、今年はキャンプが流行しているようですね。自粛期間中にはベランダでキャンプをする“ベランピング”というのも流行っていましたね。キャンプと言えば夏のイメージがありますが、これからの季節は空気が澄んでいて、夜は星が綺麗に見えたり、熱中症の心配がなかったり、メリットも多いと思います。冬のたき火も格別かもしれませんね。
森の中で行うキャンプでは、森林浴によるリラックス効果が得られます。森林浴とは、森や樹木に接して、癒しや安らぎを得ることを言います。樹木が発散する“フィトンチッド”という生物活性物質には疲労回復の効果、消臭、除菌・抗菌、リラックス、抗酸化の効果があります。近年、フィトンチッドの癒し効果を検証をするために、さまざまな実験や研究がおこなわれており、医学的にも心身を深いリラクゼーションに導く効果が明らかになってきています。
・脳内のα波の発生を促し、精神を安定させる。
・自律神経を安定させる。
・交感神経の興奮を抑え、不眠を解消し、快適な睡眠をもたらす。
・脳の活動や血圧を静め、怒りや緊張などを和らげる。
・ストレスホルモンを減少させる。
・血中の抗がんたんぱく質を増加させる。
・肝機能を改善する。
・呼吸を正常に整える。
以上の効果が明らかになっています。
また、森林浴は五感を通してリラックス効果を得ることができます。
・景色を楽しむ「視覚」
・草木の香りを感じる「嗅覚」
・鳥のさえずりや風の音を感じる「聴覚」
・樹木や大地に触れる「触覚」
・川の水や自然の味を楽しむ「味覚」
これらが私たちにリラックス効果を与えてくれます。
新型コロナウイルスの影響で、部屋にこもりがちの生活が続く中、日常生活から離れて、雄大な自然に囲まれて過ごしてみるのも良いですね。しかし、この機会にキャンプを始めた人たちの中には、マナー違反をする人も少なくないようです。それにより、閉鎖してしまったキャンプ場もあるそうです。
一般社団法人日本オートキャンプ協会では、
・キャンプ場の消灯時間
・車の扉の音
・ゴミの分別はしっかりと
・焚き火、炭の処理
・人のサイトを横切らない
・炊事場はキレイに使いましょう
と、キャンプ場でのマナーについて示しています。
マナーをしっかり守って、キャンプや森林浴を楽しんでみてはいかがでしょうか。