パソコン、スマートフォン、タブレットなどでインターネットを利用する人は多いと思います。インターネットは多くの情報を調べたり、世界中の人とつながることができたりと非常に便利で、私たちの生活に必要不可欠なことは間違いありません。その一方でインターネット依存が社会的な問題となっています。インターネット依存かを判断する方法の一つに「インターネット依存度テスト(IAT)」という方法があるので、みなさんもやってみてください。利用する機器は、パソコン、携帯電話、ゲーム機等すべてのものを含みます。
各質問(1)から(20)について、全くない(1点)、まれにある(2点)、ときどきある(3点)、よくある(4点)、いつもある(5点)の回答の中から最もあてはまるものを選んでください。自分に関係のない質問であれば、(全くない)を選んでください。
(1)気が付くと思っていたより、長い間インターネットをしていることがありますか。
(2)インターネットをする時間を増やすために、家庭での仕事や役割を、おろそかにすることがありますか。
(3)配偶者や友人と過ごすよりも、インターネットを選ぶことがありますか。
(4)インターネットで、新しい仲間をつくることがありますか。
(5)インターネットをしている時間が長いと周りの人から文句を言われることがありますか。
(6)インターネットをしている時間が長くて、学校の成績や学業に支障をきたすことがありますか。
(7)他にやらなければならないことがあっても、まず先に電子メールをチェックすることがありますか。
(8)インターネットのために、仕事の能率や成果が下がったことがありますか。
(9)インターネットをしているときに、誰かに何をしているのかを聞かれたとき、隠そうとうすることがありますか。
(10)日々の生活の心配事を考えないようにするために、インターネットで心を静めることがありますか。
(11)次にインターネットをするときのことを考えてる自分に、気が付くことがありますか。
(12)インターネットのない生活は、退屈でむなしく、つまらないだろうと、恐ろしく思うことがありますか。
(13)インターネットをしている最中に誰かに邪魔をされると、いらいらしたり、怒ったり、大声を出したりすることがありますか。
(14)睡眠時間を削って、深夜までインターネットをすることがありますか。
(15)インターネットをしていないときもインターネットの事ばかり考えていたり、インターネットをしているところを空想したりすることがありますか。
(16)インターネットをしているとき、「あと数分だけ」と言っている自分に気がつくことがありますか。
(17)インターネットをする時間を減らそうとしても、できないことがありますか。
(18)インターネットをしていた時間の長さを隠そうとすることがありますか。
(19)誰かと外出するより、インターネットを選ぶことがありますか。
(20)インターネットをしていないと憂うつになったり、苛々したりしても、再開すると嫌な気持ちが消えてしまうことがありますか。
合計点40点以上でネット依存傾向、合計点70点以上でネット依存(疑い)の可能性が高いといえます。皆さんはいかがでしたか。インターネットの依存の背景には、ADHD、社会恐怖症外、うつ病、強迫性障害などの精神疾患があることが多くあります。また、インターネット依存により、それらの精神疾患や睡眠障害、攻撃性などが悪化する可能性も指摘されています。
生活必需品であるインターネットを完全に禁止することは難しいと思いますが、インターネット依存の対処の為には、節度をもったインターネットの使用が必要となります。また、認知行動療法、動機づけ面接法などの心理療法も有用とされています。自分一人で対処することは難しいかもしれません。インターネット依存かもしれないと思われる方は、いつでもご相談ください。