夏の冷え症対策

今年の夏は一段と暑さが厳しく、クーラーを頻繁に使う方も多いと思います。
熱中症にならないようにする為にも、冷房機器を使うことは勿論悪いことではありません。
しかし使い方によっては、冷え症になってしまうこともあるので注意が必要です。
室内は物凄く冷えているのに、外へ出れば体温と同等もしくはそれ以上の暑さということはありませんか?そういった極端な寒暖差の中の移動を繰り返していると、体温を調節している自律神経が乱れる原因となります。自律神経の乱れにより、体温調節の機能が低下する状態が長期間続くと、夏なのに身体が冷えるといった冷え症になってしまうことがあるのです。
冷えは昔から万病の元とも言われ、肩こりや頭痛、腰痛、腹痛、生理痛、めまい、身体のだるさ、不眠等の症状が起こりやすくなるとも言われています。
特に冷え症は男性より女性に多く、血行不良や更年期等も関係していると考えられています。

★冷え症を防ぐには
・クーラーの設定温度は高めに
外気温との差が大きければ大きい程、体温調節をする自律神経は大きく影響を受けます。28度~29度の少し暑いかなと感じる程度の設定温度を心がけましょう。

・規則正しい生活を
時間的に不規則な生活が続いてしまうと、交感神経と副交感神経の切り替えが悪くなり体温調節がうまくできなくなります。

・ゆっくりとした入浴を
38~40度のぬるめのお湯に長く浸かることで、じわじわと身体の芯から温めることが大事です。冷えによって乱れた自律神経の改善や肩こりの原因となっている筋肉への血行回復の為にも、シャワーで汗を流すだけではなく、ちゃんとお湯へとつかりましょう。

・筋肉をつける運動を
熱を生み出すのは筋肉です。適度な運動をすることで代謝があがり、冷え症改善へと繋がります。適度な運動としては、ストレッチやウォーキング等があげられます。

・体温をあげる食べ物を積極的に
体温を即効的にあげる食材としては、唐辛子や生姜といったものがありますが、豚や牛、鶏等の赤みの肉を少量ずつこまめに食べることも体温を上げるのに有用です。
暑い時はどうしても口あたりの良い冷たい飲み物やアイスクリーム等を多くとってしまいがちですが、連日とっていると、身体の冷えへ繋がるだけでなく、消化機能の低下も懸念されます。ときには温かいお茶を飲んだりと身体を中から温める工夫をすることが必要です。

まだまだ残暑厳しく、日中や夜間も暑さに辟易する日々が続いています。
体調管理に気をつけながら、暑い夏を乗り切りましょう。

カテゴリー: 201309, その他, 精神保健福祉士より パーマリンク