2007年1月

インフルエンザと風邪の違い
 
 段々と寒くなり、当院にも風邪で来院される患者様が増えています。今回は、この時期になると多くなる、風邪についてお話します。

 風邪は、そのほとんどが病原微生物の呼吸器への感染でおこる病気ですが、原因の微生物の種類に関係なく、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・咳・痰などに加え、発熱・頭痛・全身倦怠感・食欲不振などの全身症状を伴うという点では共通しているので、一括してかぜ症候群として取り扱われます。

インフルエンザもかぜ症候群に含めることができますが、両者はどのように違うのでしょうか?

【インフルエンザと風邪の違い】
インフルエンザ 風邪
発病 急激 緩徐
悪寒 強い 軽い
優勢症状 全身症状 上気道症状
発熱 高い(しばしば39~40℃ ないか、あっても37℃台
関節痛、筋痛など 強い なし

【風邪はどのような方法で予防すれば良いのでしょうか?】
 
○風邪の予防方法
①睡眠
 過労や睡眠不足、ストレス、栄養不足などによって体力や免疫力が落ちてくると、風邪をひきやすくなります。また、免疫力は睡眠中に高められるので、しっかりと睡眠をとりましょう。

②保温・加湿
 ウイルスは高温多湿に弱いため、部屋を温かくして、乾燥しないよう湿度にも気を配りましょう。

③うがい、手洗い、マスク
 風邪が流行しているときは人混みが多いところを避け、帰宅をしたらすぐに、うがいや手洗いを必ず行いましょう。外出する際には、マスクを着用すると良いでしょう。

④ストレスをためない
 「病は気から」と言われているように、ストレスは自律神経の働きを弱め、免疫力、抵抗力が低下します。心が疲れていると、身体にもその影響が出ます。休日にはリフレッシュして、ストレス解消しましょう。
 

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