2001年9月

鉄欠乏性貧血 
【鉄欠乏性貧血解消のために、鉄分をたっぷりとりましょう。】
鉄分の中でも、魚や肉などの動物性食品に含まれるものを「ヘム鉄」、野菜や海藻など植物性食品に含まれるものを「非ヘム鉄」といいます。 「ヘム鉄」は「非ヘム鉄」に比べて吸収率が数倍高く、また、動物性食品にはタンパク質もたっぷりです。貧血予防のためには、魚や肉などをしっかりとりましょう。ただ、「非ヘム鉄」も動物性タンパク質といっしょにとることで、吸収されやすくなります。

【ビタミンCは、鉄分を吸収しやすい形に変えくれる貧血解消の味方。「ヘム鉄」も「非ヘム鉄」も、ビタミンCと共に食卓へ。】
血液は、鉄分だけでなくタンパク質・ビタミンB6・ビタミンB12・ 葉酸・ビタミンC・銅などから作られています。これらを十分に取るには、いろいろなものを偏りなく食べることが大切です。貧血解消には、バランスの良い食事が必要です。食品中の鉄分やタンパク質などを、血液の材料になる栄養素が、効果的に利用されるために胃酸は大切な役割を果たしています。酢や香辛料、梅干などを使った料理は、胃粘膜を刺激し、胃酸の分泌を高め、鉄分の吸収も良くしてくれます。また、よくかんで食べることも、胃酸の分泌を促進します。

【食前・食後の緑茶、コーヒー、紅茶は貧血の敵】
これらに含まれるタンニンが鉄分の吸収を悪くします。どうしても飲みたい時は、ほうじ茶やウーロン茶にしましょう。

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