1999年1月号

糖尿病

糖尿病は、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。尿の回数増加や体重の減少といった高血糖に起因する症状が現れてきた ときにはかなり進行した状態といえます。糖尿病であっても、活動的で食欲がある人が多いため、糖尿病の発見を遅らせ、進行させてしまうということが多いよ うです。前号に紹介したように、糖尿病が進行すると色々な合併症を引き起こします。合併症を防ぐためにも早期発見が大切です。

今回は、早期発見の手段として、医院で受けられる検査をご紹介します。

・尿検査…尿の中に糖分が出ていないかを調べます。

・血液検査…血糖値:血液中の糖分の量を調べる検査です。現在では、空腹時に110mg/dl未満が正常、140mg/以上ですと糖尿病といわれています。
HbA1C(ヘモグロビンエーワンシー):1~2ヶ月前からの血糖の状態がわかる検査です。5.6%以下で正常6.0%以上ですと糖尿病の疑いがあります。

糖尿病予防のために、1年に1度血糖・HbA1Cの検査を受けましょう。
また、時々自分の生活習慣を点検し、その都度改善していくようにしましょう。

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