院長より

 あけましておめでとうございます。
 今年はどんな年になるでしょうか。さて、寒い日が続いておりますが、暖房等で室温をあげすぎると外気温との差が大きくなり、自律神経のバランスを乱す原因となりますのでご注意下さい。また、インフルエンザや肺炎球菌ワクチンなどの接種はお済みでしょうか。予防接種は接種後、効果を出すまでにある程度の期間が必要で、すぐ効果が出るわけではありません。早めの接種をお勧めいたします。昨年末には東山動物園で鳥インフルエンザに罹患した鳥が発見され、殺処分、大規模な消毒等が行われました。幸い人への感染は認められませんでしたが、感染症の予防はうがいと手洗いが有効ですので、忘れずに行ってください。
 昨年の大ニュースと言えばトランプ氏が米国次期大統領に選ばれたことでしょうか。これで、日本は四方を独裁型指導者に囲まれることになったという意見があるようです。ロシアのプーチン大統領、周辺国との摩擦が絶えない中国の習近平国家主席、薬物犯罪者への強硬姿勢などで国民の支持を集めたフィリピンのドゥテルテ大統領、そして北朝鮮の金正恩党委員長。独裁型指導者は、トップダウンで物事を決定しがち、「一対一」での交渉を好みますし、その傾向として、個人的な信頼関係を重視するようですが、日本の安倍総理、名古屋の河村市長もこのタイプですね。なぜ過激な意見、提案が支持され、受け入れられてしまうのでしょう。それだけ社会が混乱しているからなのでしょうか。トランプ氏の選挙戦での発言内容や、期待外れに終わった先日の日ロ首脳会談の結果を考えても、2017年の日本は、これまで以上に大変な外交問題を抱えることになりそうです。
 よい年になることを切に願います。

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