院長より

 2年に一度の診療報酬改定がこの4月に行われました。今回も在宅医療関連の点数がより複雑化したこともあり、疑義解釈が4月になっても出されるなど、その運用に混乱が生じています。走りながら考え、修正すると言う介護保険導入時に言われたことが医療の世界でもそのまま続いているようです。国の大事な施策を結果がどうなるのかをきちんと検証しないままはじめてしまっていいのでしょうか。何事も始める前にきちんと検証して欲しいものです。
 当院では先月終わりから診療スタイルを少し変更しました。より少ないスタッフでも今まで以上の良質な医療を提供するために考えた変更です。当初はご迷惑をかけると思いますが、良い結果になると信じています。成果が出るには数ヶ月かかると思いますが、その間よろしくお願いいたします。
 さて今年は参議院議員選挙の年ですが、衆参同時選挙もささやかれています。その結果を占うかもと言われていた北海道と京都の補欠選挙は一勝一敗でしたので、どうなるのか予測は難しいようです。今年から公職選挙法が改正され、選挙権年齢が引き下げられたため、18歳から投票できるようになりますので、より若い方の意見が反映されやすくなります。票になりやすい高年齢層に目を向けた政策から、若い世代に目を向けた政策に変わるかどうかは、新しく選挙権を与えられた世代が政治にあきらめを持たず、どれだけ選挙を通じて政治に参加するかどうかにかかっていると思います。多くの若者が選挙権を行使するよう願います。

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