2010年3月

子供を叱ること
もうすぐ3月。子供達は春休みを迎えて大喜びだと思いますが、親は休みになるわけではないので、大変だと思われている方も多いのではないでしょうか。さて、今回は「子供を叱ること」についてのお話です。私も現在新米ママなので、日々悪戦苦闘していますが、実践していることをいくつか挙げてみたいと思います。

【叱るときは短く、わかりやすく】
 小さい子供であればある程、集中力がまだ続きません。だらだらと長く叱ると、集中力が途切れ、親の言葉はするりと耳から抜けていきます。また、反省するよりも、「早く終わらないかな。」「もうやめて欲しいな。」という気持ちの方が強くなってしまいます。大人と比べると、子供はまだ、言語のやりとりが難しいものです。子供にわかる言葉で、何がいけないことなのか、どうしたらいいのか、伝えられるといいですね。

【言い方ひとつ!】
 例えば、お友達を叩いてしまったとします。その時にかける言葉はどのようなものがあるでしょうか。
「ダメな子ね。」→何気なく言ってしまう言葉かもしれません。これは親が全く意図していなくても、子供にとっては、全人格が否定されたような気持ちになってしまいます。
「叩くことはダメ。」→上記と同じ“ダメ”という言葉を使っていても、叩く行為がいけないことだと注意しています。
 また、「叩いたら○○君は痛くて悲しいと思うよ。」など、気持ちを考えさせてみることや、叩くに至った理由を詳しく聞いてみることも必要になるかもしれません。お友達にも非があることも少なくありません。それでも、叩く行為はよくないことを伝え、どうしたら良かったか、一緒に話し合えるといいでしょう。
失敗させてみましょう!
 親に比べれば人生経験が少ないです。そのため、失敗から学ぶことは沢山あります。親の気持ちに余裕がある時で構いません。よっぽど危険なことや、他人に迷惑がかかることでないならば、気長に見守り、失敗した時に今度はどのようにしたらよいか、考えさせてみたり、小さい子供ならば、親が教えてあげることもよいでしょう。

【注意したことが、できたときは褒める】
 以前注意したことができた時は、すかさず褒めてあげて下さい。それが子供にとっては何よりのご褒美となり、自信に繋がり、できることが増えていきます。

【親が子供を叩くことは・・・】
 言っても全く聞かないとき、とても悪いことをしたとき、叩いてしまうことがあるかもしれません。子供はどのように受け止めるでしょうか。驚きでいっぱいかもしれません。“痛い”という気持ちでいっぱいかもしれません。何が悪いのか、どうしたらいいのかよりも、そうした気持ちの方が強くなってしまいそうです。また、お友達との関係の中で、言うことを聞いてもらえない時に、“叩く”という方法をとればいいと間違って学習してしまうかもしれません。こう考えていくと、どうも叩くことは、子供の過ちを正す方法には向かないのではないでしょうか。

 色々と挙げましたが、余裕がないとなかなか難しいことも多々あります。やはり親も人の子です。悩んだり、自己嫌悪に陥ったり、イライラしたり・・・、当然あることだと思います。かくいう私も、もちろんうまくできない時がいっぱいあります。
 余裕があるときに、できそうなことを試してみましょう。悩みながら子供と一緒に成長していけるといいですね。

カテゴリー: 201003, 心理室より パーマリンク