2009年3月

寒暖の差が激しい時期です。風邪も引きやすく、自律神経失調症状が出やすい時期ですから、くれぐれもご自愛くださいますようお願いいたします。

 さていよいよ市長選が近づいて参りました。100年に一度とも言われている金融不安に襲われている中、名古屋市では新年度より妊婦検診の回数が増えたり、後期高齢者医療制度対象者の健診制度が改善されたり、名古屋市民の福祉制度は若干ではありますが、向上する予定と聞いております。これらは市長や市会議員の方々の大英断があったからこそ起こった変化です。このような改定には費用がかかります。今回の市長選の候補者のお一人は市民税減税の公約をあげていらっしゃるようですが、もし市民税などの税収が減り、それを上回る増収の手段が見つからなければ、せっかく改善した皆様方の福祉制度も水泡に帰してしまいます。低負担だけど低福祉の名古屋市で良いのか、ある程度の負担はしてもよりよい福祉制度を提供してくれる名古屋市が良いのか、今後の名古屋市の行く末を決める大事な選挙となりそうです。口当たりの良さそうな毒まんじゅうを食べるのか、良薬だけど苦いものを選ぶのか、良くお考えになって選挙に臨んでくださいますようお願いいたします。

 市長選に限らず、今後しばらくの間、選挙の際の判断基準は低負担低福祉か中負担中福祉かの選択になりそうですから、財源をどうするのか、少なくとも減税を口にしない政治家、もっと言えば増税をはっきり口に出せる政治家を選ばないと今後の日本は大変なことになることをご理解ください。
 私たちと一緒に名古屋市の医療・福祉制度を良くしていただく活動をしていただくことを切にお願いいたします。

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