2009年3月

乾燥肌
【原因】
1.気温・温度
冬に多く見られる乾燥肌のトラブル、これは外気の気温が下がることで湿度も下がり、乾燥してしまうためです。空気が乾燥すると、皮膚表面の角質層に含まれる水分も蒸発しやすくなり乾燥肌になりやすくなります。

2.加齢・老化
老化による、ヒアルロン酸やコラーゲンの減少、代謝機能の低下の影響もあります。

3.生活習慣
食事やストレス、睡眠不足でも乾燥肌になってしまいます。睡眠時は皮膚が新陳代謝を行っています。睡眠が不足すると新しい皮膚の生成が出来ず、肌が荒れるだけでなく乾燥するようになります。

4.スキンケア
本来お肌のケアの為のスキンケアも、化粧品に含まれる成分や洗顔のしすぎによって皮膚の角質層の脂分が減少すると逆に肌の水分が蒸発し乾燥肌になってしまいます。

【乾燥肌とかゆみ】

乾燥肌では肌が乾燥し、角質層の重なり具合が不均等になり、はがれやすくなります。そのため乾燥肌では角質層の下にある知覚神経が外からの刺激を受けやすくなりその刺激が「かゆみ」となると考えられます。

【乾燥肌対策】
1.保湿
水分を補給して蒸発するのを防ぎましょう。「お風呂上がりの保湿が大事」と言われますが、入浴で水分が補強されている状態を維持し、蒸発や乾燥を防ぐためにすぐに保湿することが大切です。また、乾燥肌は空気が乾燥することで症状が出ていますので、室内の湿度の管理もしましょう。

2.生活習慣改善
生活習慣の乱れによって、皮膚の新陳代謝機能が弱まり、角質層でのバリア機能が低下し乾燥肌になることがあります。乾燥肌に限らず、栄養バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動といった規則正しい生活習慣は大事です。
 
食事については、栄養バランスの良い食事をとることはもちろん大事ですが、乾燥肌に良いと言われる食品がいくつかあります。

 a発汗作用のある食べ物(唐辛子・コショウ・カレー粉などの香辛料を使った料理)

辛い食べ物を食べることで発汗作用が促されると肌に水分がいきわたり、保湿効果もでてきます。また新陳代謝も活発になるので、古い弱った乾燥肌の角質層が潤いのある新しい肌に生まれ変わります。

 bビタミンC(みかん、レモン、アセロラ、いちご、緑茶、赤ピーマン、キャベツ、ブロッコリー、パセリ、グアバ、さつまいもなど、柑橘系の果物や緑黄色野菜)

 ビタミンCには乾燥肌にも効果的なコラーゲンの生成や抗酸化作用、メラニン色素の生成を抑える、鉄や銅の吸収を助けるなどの働きがあります。
春菊や小松菜などに含まれるビタミンA、ほうれん草やさつまいもに含まれるビタミンB2、落花生、大豆、アーモンドなどに含まれるビタミンEなどバランス良く摂取することを心がけましょう。

3.入浴時の注意
a熱いお湯は皮膚の温度を急激にあげ、かゆみが増す原因となるので、入浴時のお湯は乾燥肌の人はぬるま湯が良いでしょう。

b入浴剤や石けん、シャンプーなどは刺激の強いものはさけ、身体の洗い残しがないように気をつけましょう。

c身体をこする場合に角質層がはがれ落ち、さらに乾燥するのを防ぐために、乾燥肌の人が身体を洗う場合は、柔らかい木綿製のタオルでやさしくなでるようにこするのがいいでしょう。

d入浴後は角質層の細胞が水分を含み柔らかい状態になっていますので、すぐに化粧水などでの保湿対策をするとよいでしょう。

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