2008年5月心理室より

子どものうつ
今回がシリーズでお伝えしていた子どものうつ病の最終回になります。
最終回は予防するために家庭でできることについて考えたいと思います。

 子どものうつを予防するためには、家庭での親子のコミュニケーションがポイントになってきます。その際、どういった性格かによって親の働きかけ方が変わってきます。

 依存性の強い子には…
①一歩ひいた対応を心がけるようにする
②子どもが自分でやろうとする気持ちを大切にし、温かく見守り応援するようにする
③親に忠実であることが子どもに愛情を与えるバロメーターとなっていないか、親自身の対応を振り返る

 強迫性の強い子には…
①子ども本人のがんばり(結果よりもプロセス)に対して、その頑張りを心から誉め、自信を育てる
②もっともっとがんばる事のみを要求しない
③あなたが失敗しても、親にとってかけがえのない大切な子であるというメッセージを子どもに繰り返し伝える
④「ま、いっか」といった、ほどよいいいかげんさを、ユーモアを交えて日常会話に組み入れる

 過度の干渉や期待は、子ども達の心のバランスを崩してしまう事が少なくありません。「ほどほど」が親子の心の健康を保つ秘訣かもしれないですね。

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