2007年9月

メタボリック症候群

【メタボリック症候群 あなたは大丈夫?】
こんな方は要注意!
・食事は満腹になるまで食べる
・ よく間食をする
・濃い味つけが好き
・緑黄色野菜をあまり食べない
・脂っこいものが好き
・運動の習慣がない
・お酒を飲むことが多い
・タバコを吸っている

「メタボリック症候群」(内臓脂肪症候群)とは、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患を引き起こす危険が非常に高くなっている状態のことを
言います。ウエスト回りが男性の場合85cm以上、女性の場合90cm以上。加えて、高脂血症、高血圧、糖尿病の3つの項目の内2つ以上該当するとメタボリック症候群と診断されます。

○高脂血症 : 中性脂肪150mg/dl以上
HDLコレステロール値40mg/dl未満
○男性:85cm以上         の一方または両方

+   ○高血圧 : 収縮期血圧130mmHg以上  =  メタボリック症候群
または、拡張期血圧85mmHg以上

○女性:90cm以上
○糖尿病 : 空腹時血糖110mg/dl以上

上記のうちどれか2つ以上

【メタボリック症候群にならないためには】
内臓脂肪を減らしましょう。内臓脂肪は、運動をすれば減り、運動をせずに食べすぎれば簡単にたまってしまいます。一般に「肥満」と言う場合、BMI 25以上をいいますが、25未満の場合でも内臓脂肪がたまっていれば肥満症と判断されます。体脂肪では、男性なら25%以上、女性なら
30%以上であれば肥満と考えられます。

標準体重=身長(m)2×22
BMI=体重(kg)÷身長(m)2
体脂肪率=体脂肪量÷体重×100

【メタボリックの治療には】
運動療法と食事療法による生活習慣の改善が最も重要です。

1.食事療法
1日に食べる量(摂取エネルギー量)を制限し、標準体重を維持しましょう。

摂取エネルギー量=標準体重×30
あなたの1日の摂取エネルギー量は?…□の中にあなたの数値を入れてみましょう

□身長m×□身長m×22=標準体重   例:160cmの人は1,6×1,6×22=56
□標準体重×30=摂取エネルギー量kcal   56×30=1680 kcal
あなたの摂取エネルギー量を基準に、食生活を見直してみましょう。

参考:ご飯一杯280、食パン一枚280、牛焼肉定食805、幕の内弁当770、天丼730、野菜カレー635、焼きそば600、ステーキ(和牛サーロイン)1000、豚カツ一枚660、鶏照焼370、刺身(マグロ赤身一人前)115、刺身(マグロ脂身一人前)345、鯵の干物70、大福135、ショートケーキ438、缶ビール(350ml)150、
清酒一合196(kcal)

2.運動療法
散歩(ウォーキング)、ジョギング、自転車、ラジオ体操、水泳などの有酸素運動を1日15-30分、 週3日以上行いましょう。

【健康診断を受けましょう!!】
メタボリック症候群を予防するためには、自分の体のことを知る必要があります。皆さんは健康診断を受けていますか?健康診断は自分を知るチャンスです。きちんと受けましょう。2008年4月より、医療制度改革の一つとして、メタボリック症候群対策に重点を置いた新しい健康診断が実施されます。 具体的には、40~74歳を対象に義務付けられ、また、ウエスト周囲径の計測が必須になり、生活習慣の改善を行う運動や,食事に関する保健指導が行われるようになります。運動や食事などの生活習慣を変えることは、大変難しいことですが、日頃の自己管理が重要なことは、間違いないといえるでしょう。

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